英会話講師

英会話講師の仕事内容は?

英会話講師になるには資格は必要?どうすればなれる?


英会話講師は生徒の目的や習熟度に合わせて英会話の技術や知識を教える仕事

・日本には英会話を習いたい人がたくさんいる


日本には英語を習いたい人がたくさんおり、英話習得へのニーズは高まる一方です。
ビジネスの実務に役立てたい人、就職や留学、入試対策がしたい人、旅行を楽しみたい人、日本を訪れる外国人をもてなしたい人、通訳を目指す人、教養や趣味の一環として学びたい人など、英会話を学ぶ目的は人それぞれです。
また、学ぶ人の習熟度や到達したいレベルもまちまちです。

そのため、英会話講師はそれぞれの生徒の目的や現在の習熟度に合わせた英会話の技術や知識を教えます。

・オンライン英会話や、子供英会話教室が人気


日本人の英会話の学び方のスタイルも多様化しています。
一昔前は英会話スクールに通うスタイルが一般的でしたが、今はスマホを使って、個人が自宅で英会話が学べるオンライン英会話スクールや英会話講師が人気です。また幼児の英会話教室も急増しています。

またオンラインスタイルでは、ライブで行うレッスンだけではなく、あらかじめ講師が作ったレッスン動画を配信し、生徒から送られてきた発音の添削を行うスタイルのスクールもあります。

・英会話講師の仕事内容


英会話講師のメインの仕事は、生徒の目的や習熟度に合わせて英会話のレッスンを行うことです。
教室での対面のレッスンは、少人数のグループで行うレッスンや、マンツーマンで行うレッスンがあります。
オンラインでは、主にマンツーマンでレッスンが行われることが多い傾向です。

一般的に、それぞれのスクールや講師には、生徒に英会話を教えるための独自メソッドやコツが存在し、講師はそれを使ってわかりやすく会話のコツや発音、フレーズ、会話に必要な文法などを教えています。

英会話講師の仕事は、レッスンだけではありません。
わかりやすく教えるためのレッスン前の準備や、自分自身のスキルアップも常に行なっています。また所属しているスクールによっては英会話を教える以外にも、生徒の管理や報告書の作成など事務作業を行う場合もあります。

・英会話講師のやりがいは?


英会話講師のやりがいは、生徒の成長をレッスンの中で感じられることです。
生徒が英会話を習熟していき、英語を話せる喜びを実感したり、英会話力で新しいチャンスをつかんだりする姿を見ることができるのは、英会話講師の醍醐味です。
また英会話を通して、さまざまな職業・分野の人たちと知り合えて人間関係が広がっていくことも英会話講師の仕事の面白さだといわれます。
英会話講師はどんな働き方をするの?

英会話講師にはスクールに所属する講師やフリーランスも

・英会話講師はどこに就職しているの? 給与は?


英会話講師は、スクールに所属して講師をしている人もいれば、フリーランスでオンライン講師や動画講座などを開業して活躍している人も多くいます。

スクールに就職している英会話講師の場合の給与水準は、所属するスクールや雇用形態(正社員・アルバイト・パートなど)によります。 人気講師となれば給与が上がっていく傾向で、オンライン教材の開発など、新しいキャリアにつながることもあります。

個人で活躍している講師の場合も、やはり人気講師となると収入は上がっていきます。どちらにしても英語を学ぶ人たちは学生や社会人が多いため、平日の夕方や、土日、祝日に教えることが多くなります。

・講師に専念できる会社と、事務と兼任の会社がある


大手の英会話スクールに所属する場合は、事務系の仕事をせずに教えることに専念し、決まった時間帯で働くことができる会社が多いようです。

しかし中小の英会話スクールの場合は、講師として教えるだけではなく、スクールの運営に関わる事務系の仕事を行なうことも多いようです。
英会話講師はどんな人に向いているの?

英会話講師には英語が好きなだけでなく、「教育自体が好き」な人に向く

・教育の専門家としての力量があること


英会話講師には、英語力だけでなく、教育に関わるさまざまな力が必要です。 講師の仕事は単に英語を教えることだけではありません。
教育の専門家として効果的な授業を計画するほか、生徒のモチベーションをあげる工夫も必要です。生徒が中高生で思春期の場合、レッスンが一筋縄ではいかないこともあります。英語が好きなだけでなく、「教育自体が好き」な人に向いています。

・英会話講師の仕事に対する強い情熱


英会話指導のプロとして仕事に対する情熱や使命感を持ち、指導力や指導内容を常に高めていく努力も大切です。
教育の現場は常に変化しており、時代の流れに合った指導法や専門知識が求められるからです。

例えば、2020年度の教育改革により、大学入試の英語に「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能評価が取り入れられました。これに対応するため、中学・高校の英語の授業もリスニング、リーディングを含めたバランスの取れた「コミュニケーション能力を養う教育」に大きく変化しています。

・子どもむけの英会話講師を目指す場合は?


子どもむけの英会話講師を目指すなら、子どもが好きで、子どもに好かれる人であることが大事です。また保護者への対応もきちんとできることが必要で、保護者にも感じよくていねいに接することのできる人が向いています。
英会話講師の将来展望は?

英会話講師の将来展望 日本人の英会話ニーズは高まる一方

日本では学校教育もビジネスの現場でもグローバル化は当たり前になってきており、日本人の英会話ニーズは高まる一方です。
幼児から高齢者まで英会話を学びたいという人たちが増えているので、英会話講師の将来は明るいといえます。
しかしその分、英会話講師を目指す人やスクールも増えていくので、競争も激化していくものと思われます。英会話講師を目指すなら、生徒から選ばれる人気講師となるために、より実践的な力が身に付く教え方を開発するなど、レッスン内容の魅力を高める努力が必須といえます。
英会話講師にはこうすればなれる!

英会話講師に必要な資格や学歴は?

・英会話講師に役立つTOEIC®︎


英会話講師になるために教員免許や必須な国家資格などは特にありませんが、英語の資格・検定資格の高いスコアは、実力を証明するのに役立ちます。

学生やビジネスマンを対象にした英会話講師を目指すなら、TOEICで満点に近いスコアなどを持っていると就職に有利でしょう。
ただスクールによって講師に求めるスコアの基準は違い、大手の子ども英会話講師の求人の場合は、ビジネス英語の知識やそれほどハイレベルなスコアは必要とされず、TOEIC700点程度を目安に募集する会社も多いようです。

・TOEIC®︎(トーイック/トイック)
TOEICは「Test Of English for International Communication」の略称で、オフィスや日常生活における英語によるコミュニケーション能力を幅広く測定するテストで、受験者は、就職活動のために受験する大学生や、業務で英語が必要なビジネスマンが一番多いとされています。

・英会話講師に学歴は必要?


大手英会話スクールの就職では大卒者以上の学歴が必要なことも多いです。
大学は特にこの学部出身者でなければ、という制限はありませんが、語学系や国際系の学部学科に進学して、留学や海外経験をしておくと仕事に役立ちます。

特に、英会話講師は単に英語のフレーズや会話だけを教えるのではなく、国の文化や生活習慣についても教えるので、海外経験はアピールポイントになります。
また大学院でTESOL(テソルあるいはティーソル)のコースに進み、英語を母国語としない人への英語教授法を学べば、英会話講師の仕事のスキルを高めることができるでしょう。

・TESOL®︎
・TESOL(テソルあるいはティーソル)とは、Teaching English to Speakers of Other Languagesの略語で、英語を母語としない人に英語を教える方法の学問です。学問なのでTOEICのような資格試験とは違います。
ただ大学院に設けられているTESOLコースでは、修士号や博士号を取得できます。TESOLのコースでは、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングといった4つのジャンルから各分野の教授法を学べます。
将来、英会話講師を目指すなら、TESOLを学習することで仕事のスキルを上げることができるでしょう。
TESOLを学ぶと、まずは海外でどう教えているのかを知ることができ、教え方の幅が広がるはずです。