楽しく安全な旅行ができるよう、旅行者を導きます。
ツアーコンダクター(※1)は、国内や海外の団体旅行に付きそい、観光地の案内やスケジュール管理、トラブル対応など、さまざまな旅行者の世話をする仕事です。
担当のツアーが決まると旅行会社と打ち合わせや下調べをします。
旅行中には参加者の人数確認、旅客機やバスなどの案内、現地ガイドとの連携、ホテルの受付、観光やショッピングの案内など、参加者が集合して解散するまでのすべての進行を担当します。
※1 添乗員(てんじょういん)ともいう。
ツアーコンダクターを派けんする会社に所属する場合が多いです。
ツアーコンダクターは、旅行会社に勤める場合とツアーコンダクター専門の派けん会社に登録する場合がありますが、派けん会社に登録する働き方が多いようです。
その場合はフリーランス(※2)としてツアーごとに仕事をもらう働き方になるため、働いた分だけ収入を得られますが、会社員にあるさまざまな手当や退職金制度などはありません。
ツアー中は24時間が仕事となり、病気や落とし物、スケジュール通りに進まないといったトラブルがあれば、休む間もなく対応することもあります。
※2 会社に勤めないで働く、個人事業主のこと。
まず自分自身が旅好きで、各地の歴史や文化、料理や工芸品などに興味を持ち、探究し続けられる人だとよいでしょう。
明るい性格で、会話や気づかいで旅行者を笑わせ、楽しんでもらえるようなユーモアもあるとよいです。
海外を案内するには語学力、おもに英会話の力が必要です。
参加者をよく観察し、安全や健康に気配りできることも求められます。
ツアーコンダクターの資格が必要です。
ツアーコンダクターとしてツアーに同行するには、国内のみの添乗ができる「国内旅程管理主任者」の資格か、国内と海外を両方添乗できる「総合旅程管理主任者」の資格が必要です。
ただし、資格取得の条件に実務経験などがあるため、就職前から資格を取ることはできません。
専門の派けん会社などに登録してから、指定された研修や実務の経験を積んで資格を取り、ツアーコンダクターになります。
*高校は普通科でも問題ありません。