介護保険制度の中心をになう専門職です。
介護を必要とする高齢者が急激に増えていることに対応するために、2000年度から介護保険制度が始まりました。
介護に必要なお金を国民が平等に負担するしくみをつくり、介護を必要とする高齢者一人ひとりに応じた、きめ細かな介護を提供するのが目的です。
都道府県が定めた介護保険施設や病院などに勤めるケアマネージャーは、この制度の中心となる専門職です。
介護を必要とする高齢者の相談にのり、その人に合った介護プランをつくります。
また、市町村や介護保険し設などと連絡をとり、その人に合ったサービスが利用できるようにスケジュールを調整するといった仕事を行います。
平日の昼間に働くのが基本です。
ケアマネージャーの勤務時間は、他の福祉関係の仕事とは違って夜間や泊まり込みの勤務は少なく、平日の昼間に働くのが基本です。
しかし、サービスを必要とする高齢者やその家族を訪問して相談を行うこともあり、場合によっては夜間や休日に働くこともあります。
また、急ぎの相談などがあったときには、勤務時間以外でも対応することもあります。
介護を受ける高齢者の必要性におうじて、きめ細かな介護計画を立てたりするので、企画を立てる力やスケジュールを管理する力が求められます。
また、介護保険制度を利用できるようにするために、高齢者のかわりに書類を作成することもあるので、事務を処理する能力も求められます。
少子高齢化社会が進み、採用は安定しています。
日本は急激に高齢化社会になり、2035年には3人に1人が65歳以上になると言われています。
そうしたなかで、介護に関係する仕事にはより専門性が求められており、介護を必要とするそれぞれの人にふさわしいサービスを調整するケアマネージャーは、より重要になっていくでしょう。
福祉の現場は全体的に人が足りておらず、これからも求人が減ることはないと思われます。
実際に働きながら資格を取る。
ケアマネージャーの資格を取るためには、福祉などの現場で決められた期間、実際に働いたあと、都道府県が行う研修を受けるための試験に合格し、研修を受けることが必要です。
実際には、介護福祉士などが資格を取り、これまでの仕事の経験を生かしながら仕事をしていることが多いようです。