『三者面談あるある ボロクソに言われたときの対処法』
三者面談がゆううつだ~~!
担任の先生にさんざんなことを言われたらどうしよう。
家で勉強していないことを告げ口されたらサイアク...!
うんうん、たしかにキミのことで先生とおうちの人がやりとりする三者面談って気まずいよね。
でもこの特集を読んで対処法を知っておけば、そんなにこわくないかも。
それどころか先生とおうちの人がキミを応援してくれるようになる...かもしれない??
三者面談なんてこわくない。
こわくないぞ~!
そうなるために、まずは三者面談とはなんぞやを知ることから始めよう。
三者面談の目的も知らずにイヤな予感におびえているだけじゃ、対策できないからね。
三者面談は、子ども・保護者・担任の先生の三者でふだんの学校生活や家庭生活、今後の進路などについて話し合うもの。
面談は放課後などに行われることが一般的で、面談の時間は1組あたり約10〜15分くらい。
客観的に考えてみると、意外と短いと思わない?
つまり、先生と親の両方から長時間しぼられる...ってことではないので、そこは安心しよう。
三者面談で話すテーマは、中1から中3まで学年ごとに少しずつ変わってくるよ。
準備と対策のために、学年ごとに話すテーマを知っておこう。
まず中1の三者面談では、学校での様子と家庭での様子がメインの話題になる。
学校生活に慣れているか、授業態度や提出物、友人関係、部活などについて話すことが多い。
中1はまだ受験や進路のことは話題の中心になりにくい学年だよ。
むしろ、中学生になってからの学校生活や日々の勉強のことが重要テーマになるので、不安に思っていることなどがあればここで先生に相談して、立て直しをはかることを考えてみよう。
中2の三者面談は、学校の成績や生活態度についての話がメインだけど、後半になると、そろそろ進路のことも話題になる。
中2は中だるみして学力の差が大きくでやすい学年だ。
もし学力が下降気味なら、早いうちに遅れを取り戻せるアドバイスを先生からもらえるように話してみて。
中2の秋以降の三者面談では、どのような高校を目指しているのか、進路を聞かれる場合もある。
成績はその進路決定に大きく影響してくる重要事項となるんだ。
高校のことをいろいろ調べて、「ここいいかも」と思う高校名を1~2校言えるようにしておくと、対策も考えやすくなるよ。
中2のうちはまだまだ巻き返しも可能なので、「高望みだと思われないかな」などは気にせず、まずは視野を広げて夢をふくらませてみよう。
中3の三者面談は、本格的に高校受験など進路の話がメインになる。
三者面談の前に進路希望調査が行われることが多く、それをもとに三者面談が行われるよ。
一番のポイントは、キミの内申点や実力と照らし合わせて、志望する高校に合格できるかどうかの可能性だ。
一般的に、現状の成績で志望校の合格可能性がじゅうぶん高い場合、先生からはとくになにも言われない。
悩みのタネになりがちなのは、志望校に対して「内申点が足りない」というケース。
その場合は、内申点を上げるためにどういう努力をすればいいかを先生としっかり相談しよう。
現状の成績とかけはなれた高校を志望していながら、内申を上げる努力が見られない場合は、志望校を考え直すように言われることもある。
また、どんなに行きたい高校があって努力をしても、残念ながら不合格ということもありえる。
そうした場合を考えて、中3の後半の三者面談では併願校についても聞かれるので、事前に候補を考えておこう。
学年ごとの三者面談の話題のテーマはわかったかな?
こうしたポイントをおさえて、事前に準備しておくと、面談中に先生ともめたり、親子バトルがスタートしたりといった修羅場(しゅらば)になることを防げるよ。
事前準備で一番大事なのが、親との目線合わせ。
現状の成績は親に事前に開示しておこう。
とくに中2の後半~中3の三者面談は、今のキミの学力と合格に必要な学力のギャップがもめる火種になりやすい。
「内申点が足りない」「学力がともなわない」などの事実をかくしていても、三者面談で必ずバレるし、先生からのアドバイスも役立つものにならない。
もし反省点があれば、面談の前に親にうちあけて、先生に相談すべきことを打ち合わせておこう。
たとえば「提出物の期限を守っていない」「授業中に寝ている」などで注意をうけているなら、それも正直に伝えておく。
できれば親には言いたくなくても、三者面談の場ではじめてバレてしまうのが、一番やっちゃいけないパターンだ。
先に事実を知っておけば、親も心の準備ができる。
少なくとも面談では冷静でいられるはずだから、その場で親子ゲンカになるおそれもない。
うまくすれば、「そうなんですよね~。でもうちの子も反省してがんばり始めたので親としては応援しています」など、キミの味方になってくれるかもしれない。
そんなときキミは自分の親が神さまに思えるだろう。
親に白状してあやまるときは、「...つきましては三者面談で先生に成績のことを注意されたらフォローしてね」などとお願いをしておくとベストだ。
中2の後半~中3の三者面談では内申点が話題になりやすい。
「内申点が足りない」といわれて「内申点って何?」とならないように、親子で高校受験と内申点の仕組みを理解しておこう。
単純に言って、通知表の5段階の「評定」を上げれば内申点は上がる。
でもこれ、ちょっとがんばればすぐに上がるようなものではないよね。
通知票の5段階の評定は、定期テストの点数だけではなく、日ごろの授業態度や提出物、小テストなども観点別に評価されていることを知っておこう。
とくに提出物はしめ切りを守って出すのがまず一歩。
でも出すだけでなく、その内容も重要だ。
三者面談は、自分の伸び悩みポイントがどこにあるのかを先生に確認できるチャンスともいえるよ。
内申点UPには中1・中2からの目の前の一歩一歩の積み重ねが超大切ってことを覚えておこう。
「今の成績では○○高校合格は非常にキビシイですね」「宿題やワークを提出していないし、授業中もぼんやりしていることが多いですね」など、先生に三者面談でズバリ言われるのは、実はそんなにめずらしいことではない。
とくに学習面、高校入試に関してはきびしく言われることがあるよ。
「親の前なんだから、手加減してよ」と思うかもしれないけれど、先生は「すべての生徒が高校に合格してほしい」「みんなに納得のいく高校に進学してほしい」と考えている。
一方で、「できる限り多くの生徒に、なるべくいい高校に進学してもらいたい」という事情もある。
そのあたりをおさえて、学校・先生をうまく味方につけて自分の進路を考えていこう。
三者面談の話題はあくまでもキミのこと。
三者面談の主役はキミなんだ。
だから三者面談の話題について、本人が「何も考えていない」のはさすがにまずい。
とくに中2・中3で自分の成績や進路のことを聞かれても、キミが「......」な状態だと、先生や保護者は超がっかり!
モヤモヤがMAXになるのはまちがいない。
これだと、先生からいいアドバイスやおトクな情報をゲットできなかったり、家でのサポートを得られなかったり、この先いろいろソンしてしまう。
立派な回答じゃなくても、「今は部活でレギュラーになるのが一番の目標です」「ニガテな社会と英語の暗記をがんばりたい」「まだはっきり決めていないけど高校について調べている」など、自分の考えをひとことでも話せば、先生も保護者も何か協力できないかな、と思ってくれるはずだ。
さてけっこう下準備はしたものの、思った以上に三者面談で先生から酷評を受けたときはどうする?
その場で打ちのめされて絶望するのではなく、前向きでトクをする対処法を考えておこう。
とくに中3の三者面談では、「このままでは志望校合格はきびしい」などと言われることがけっこうある。
そんなときは動揺する気持ちをおさえて、とにかく冷静になろう。
先生はその時点での成績をもとに志望校への合格見込みを判断している。
今のままだときびしくても、「入試直前まで実力を上げていくことはできる」ということを覚えておこう。
そして「なぜきびしいのか」「ばん回の方法はあるのか」を中心に先生の話を聞こう。
とくに「ばん回の方法はありますか?」は自分から具体的に質問していこう。
ただし、都道府県によっては、私立高校の推薦(すいせん)入試などは内申点でほぼ合否が決まってしまうケースもある。
11月以降の三者面談で先生から「キビシイ」といわれたら、それはほぼ合格の可能性がないということも。
そういうときは、すぐに志望校を変更することを考えよう。
そして、そんなことにならないためにも、早め早めに考えて対策をたてておくことが重要なんだ。
志望校の話題だけでなく、中1・中2生も、先生から何かダメだしされたときは冷静にうけとめる反応が大切。
ショックだけど先生のダメだしに、(確かに自分が悪いな~)と心の底で思うなら、降参して素直に認めたほうがぜったいおトク!
「はい、今後気をつけます」と言ってこれから変わるぞ! と決めれば、面談は平和に終わる。
ただし、無難に終わることを目的にテキトーに言ってるだけでは自分の成長にはつながらない。
もしできない理由があるなら、それこそどうすればいいのかを相談して、解決方法をいっしょに考えてもらおう。
先生の前で親にネガティブなことを言われたときは、どうリアクションすればいいだろう?
ここで親子ゲンカを始めてしまうと、10~15分しかない三者面談は険悪なムードで台無しに終わる。
とにかく「すみませんっ」「ですよね!反省してますっ」など反省の言葉を発しておくのも大切なこと。
でも事前にマズいと思っていることを親に伝えておけば、面談中にこうはなりにくい。
だからこそ、事前の親との目線合わせはとても重要だね!
先生から志望校合格はむずかしいといわれたり、あまりはっきりしたことをいってもらえない場合は、進研ゼミの「高校入試情報サイト」でも調べてみよう。
実は学校の先生も、あまりはっきりと「ここはきびしい」「あそこは大丈夫」とはいいづらい事情がある。
高校入試に絶対はないからね。
総合的に判断するためには学校の先生からの情報だけでなく、幅広いデータから自分の可能性をとらえていこう。
先生から志望校を変えるよう言われても、「あきらめない」と決めたら、自分を信じて勉強するしかない。
入試直前まで実力を伸ばして、志望校合格へ近づいていこう。
弱気になって迷っている時間はない。
わき目もふらず戦略的に勉強しよう!
「高校入試情報サイト」で志望校に合格した先輩たちの勉強法なども参考にするとはげみになるかも。
三者面談はなんとか無事に終了したものの、先生や親に対してモヤモヤしたり修羅場になりそうになったりすることもあるよね。
そんなときは、こうやって乗り切ってみよう!
きびしく言われたことが原因で、先生は自分のことをぜんぜん考えてくれてないと思ってしまうこともあるかもしれない。
お互い人間だから、合う合わないはあるけれど、ちょっと落ち着いて考えてみよう。
くりかえしになるけど、学校としては「みんなに志望する高校に進学してほしい」と考えている。
できれば不合格になって悲しい思いをしないようにと思っているんだ。
だから先生は、内申点や学力が足りないときは、もっと合格する可能性の高い高校をすすめることだってある。
でも先生は、ただ単に「その志望校にチャレンジしてはダメ」と言っているわけではない。
キミが最終的に後悔することのない選択ができることを、望んでいるんだよ。
三者面談の前後あれこれ言われて、親も自分のことをぜんぜんわかってくれない! と思っているかもしれない。
でも、親はキミが幸せでいてくれることを誰よりも望んでいるよ。
そしてキミにはムダに苦労させたくない、悲しい思いをしてほしくない、とも考えている。
だからよけいな心配をしたり、やたらがみがみ言ったりするんだ。
キミにとってはありがた迷惑かもしれない。
だけど、親のそんな気持ちを考えて「しょーがないなー。愛されてるな~」って思っておこう。
親が望んでいることも先生と同じ。
キミがこの先、楽しい中学生活を送って、その先で納得のいく進路を選び取ってほしいということなんだ。
三者面談後、先生や親からのコメントや、提案された志望校にモヤモヤしたら、自分の本音をしっかり見つめなおそう。
本当はどんな高校に行きたいのか。
自分の進路は本当にそれでいいのか。
結局、自分の進路は自分で決めるのが一番がんばれるし、後悔しない方法はそれしかないんだ。
三者面談で「がんばる」と先生や親に約束したもののやる気が出ない。
どうしよう~~!
これも「三者面談あるある」だよね。
そんなときは「いつまでにどうがんばるのか」の学習計画を立てるのが一番!
今日何をやればいいのかハッキリすれば、やる気も自信もわいてくるよ。
どこから手をつけていいかわからないと思ったら、そういうときこそ、先生を徹底的に利用すればいい。
先生だって、「面談の後こう考えたんだけどどうしたらいい?」とキミが前向きになったら、自分の話をきちんと受け止めてくれたと思って、必ず力になってくれるよ。
さてここからは「後悔しない進路選択」に必要な対策を教えちゃうよ。
三者面談で先生や親の言う通りに志望校を変えたけど、高校に行ってから「やっぱり自分の行きたい高校を選べばよかった」と後悔する...。
そんなことになったらツライよね。
「あのとき先生がすすめたせいで...」「あのとき親が言ったせいで」と人のせいにしてその高校に通うのはさらにツライ。
そうならないために、どうすれば三者面談の場で、後悔しない高校を選べるのか考えてみるよ。
三者面談では、キミの志望校に関して「先生VS親と生徒(キミ)」や「先生と親VS生徒」など、2対1で対立する構図ができあがりがち。
でも本当は、親と先生、両方にキミを応援してもらいたいよね。
だったら親や先生をキミの進路の応援団にすることを考えよう。
そのためには、まずは親。
前にもいったように、三者面談の前から自分の進路の考えや気持ちを話したり、進学したい高校の資料を見せたりするのが効果的。
一方先生には、三者面談の場を利用して自分の希望を伝えて、今後ばん回するためのアドバイスをもらおう。
そして面談後は先生のアドバイスを実せんして、その報告や相談を何度かすると、先生もぜったいキミを応援したくなるはずだ。
三者面談では、先生から別の志望校を提案されるかもしれない。
そんなときのために、自分が将来通う高校に対して、「絶対ゆずれないこと」「ここはゆずってもいいこと」をリストアップしておこう。
絶対にゆずれないと思うことは、まず最初に伝えられたらいいね。
そのうえで、キミが「通学時間がかかるのは絶対イヤ」と思っているのに遠方の高校をすすめたり、「共学はゆずれない!」と思っているのに男子校・女子校をすすめたりする場合には、そこにはそれなりの「ぜったいこの高校がキミに合うはず」と思う理由がある。
それをじっくり聞いて考えるようにしよう。
キミが本当に志望校を変えたくないなら、志望校を変えない選択を保護者に伝え、最後まで成績が伸びることをあきらめずに勉強しよう。
決めたら途中であきらめず、わき目もふらず勉強しよう。
逆に早々に志望校を下げてしまうと、安心感から成績がずるずると下降してさらに...ということになりかねない。
もし実力より上の高校にチャレンジすると決めたら、併願校は確実に受かりそうな高校(安全校)を選ぶのが戦略的に正しいやり方。
併願校を選ぶときに一番注意したいのは、万が一その高校に行くことがあっても、キミにとって魅力のある高校であること!
そうすれば不安を感じずに本命の志望校に挑戦できるよ。
最終的に合格した高校がキミにご縁のあった高校だ。
三者面談の大切さはわかったかな。
三者面談の話題は学年によってちがう。
でも変わらないのは、三者面談ってキミを応援するために行われるもの。
先生や保護者を敵だと思わず、味方につけたほうが絶対おトクってことを覚えておこう。
そして進路については、最終的に自分で判断して後悔のない選択をしよう。
三者面談もキミの人生も、キミが主役だ。
担任の先生にさんざんなことを言われたらどうしよう。
家で勉強していないことを告げ口されたらサイアク...!
うんうん、たしかにキミのことで先生とおうちの人がやりとりする三者面談って気まずいよね。
でもこの特集を読んで対処法を知っておけば、そんなにこわくないかも。
それどころか先生とおうちの人がキミを応援してくれるようになる...かもしれない??
三者面談の目的は? 先生と何を話せばいい?
こわくないぞ~!
そうなるために、まずは三者面談とはなんぞやを知ることから始めよう。
三者面談の目的も知らずにイヤな予感におびえているだけじゃ、対策できないからね。
保護者をまじえた三者面談で話すことって?
面談は放課後などに行われることが一般的で、面談の時間は1組あたり約10〜15分くらい。
客観的に考えてみると、意外と短いと思わない?
つまり、先生と親の両方から長時間しぼられる...ってことではないので、そこは安心しよう。
三者面談で話すテーマは、中1から中3まで学年ごとに少しずつ変わってくるよ。
準備と対策のために、学年ごとに話すテーマを知っておこう。
中学1年生
学校生活に慣れているか、授業態度や提出物、友人関係、部活などについて話すことが多い。
中1はまだ受験や進路のことは話題の中心になりにくい学年だよ。
むしろ、中学生になってからの学校生活や日々の勉強のことが重要テーマになるので、不安に思っていることなどがあればここで先生に相談して、立て直しをはかることを考えてみよう。
中学2年生
中2は中だるみして学力の差が大きくでやすい学年だ。
もし学力が下降気味なら、早いうちに遅れを取り戻せるアドバイスを先生からもらえるように話してみて。
中2の秋以降の三者面談では、どのような高校を目指しているのか、進路を聞かれる場合もある。
成績はその進路決定に大きく影響してくる重要事項となるんだ。
高校のことをいろいろ調べて、「ここいいかも」と思う高校名を1~2校言えるようにしておくと、対策も考えやすくなるよ。
中2のうちはまだまだ巻き返しも可能なので、「高望みだと思われないかな」などは気にせず、まずは視野を広げて夢をふくらませてみよう。
中学3年生
三者面談の前に進路希望調査が行われることが多く、それをもとに三者面談が行われるよ。
一番のポイントは、キミの内申点や実力と照らし合わせて、志望する高校に合格できるかどうかの可能性だ。
一般的に、現状の成績で志望校の合格可能性がじゅうぶん高い場合、先生からはとくになにも言われない。
悩みのタネになりがちなのは、志望校に対して「内申点が足りない」というケース。
その場合は、内申点を上げるためにどういう努力をすればいいかを先生としっかり相談しよう。
現状の成績とかけはなれた高校を志望していながら、内申を上げる努力が見られない場合は、志望校を考え直すように言われることもある。
また、どんなに行きたい高校があって努力をしても、残念ながら不合格ということもありえる。
そうした場合を考えて、中3の後半の三者面談では併願校についても聞かれるので、事前に候補を考えておこう。
三者面談には事前準備が必要!
こうしたポイントをおさえて、事前に準備しておくと、面談中に先生ともめたり、親子バトルがスタートしたりといった修羅場(しゅらば)になることを防げるよ。
現状の成績は白状しておく
現状の成績は親に事前に開示しておこう。
とくに中2の後半~中3の三者面談は、今のキミの学力と合格に必要な学力のギャップがもめる火種になりやすい。
「内申点が足りない」「学力がともなわない」などの事実をかくしていても、三者面談で必ずバレるし、先生からのアドバイスも役立つものにならない。
もし反省点があれば、面談の前に親にうちあけて、先生に相談すべきことを打ち合わせておこう。
たとえば「提出物の期限を守っていない」「授業中に寝ている」などで注意をうけているなら、それも正直に伝えておく。
できれば親には言いたくなくても、三者面談の場ではじめてバレてしまうのが、一番やっちゃいけないパターンだ。
先に事実を知っておけば、親も心の準備ができる。
少なくとも面談では冷静でいられるはずだから、その場で親子ゲンカになるおそれもない。
うまくすれば、「そうなんですよね~。でもうちの子も反省してがんばり始めたので親としては応援しています」など、キミの味方になってくれるかもしれない。
そんなときキミは自分の親が神さまに思えるだろう。
親に白状してあやまるときは、「...つきましては三者面談で先生に成績のことを注意されたらフォローしてね」などとお願いをしておくとベストだ。
内申点について知っておく
「内申点が足りない」といわれて「内申点って何?」とならないように、親子で高校受験と内申点の仕組みを理解しておこう。
単純に言って、通知表の5段階の「評定」を上げれば内申点は上がる。
でもこれ、ちょっとがんばればすぐに上がるようなものではないよね。
通知票の5段階の評定は、定期テストの点数だけではなく、日ごろの授業態度や提出物、小テストなども観点別に評価されていることを知っておこう。
とくに提出物はしめ切りを守って出すのがまず一歩。
でも出すだけでなく、その内容も重要だ。
三者面談は、自分の伸び悩みポイントがどこにあるのかを先生に確認できるチャンスともいえるよ。
内申点UPには中1・中2からの目の前の一歩一歩の積み重ねが超大切ってことを覚えておこう。
学校・先生にも事情があると知る
とくに学習面、高校入試に関してはきびしく言われることがあるよ。
「親の前なんだから、手加減してよ」と思うかもしれないけれど、先生は「すべての生徒が高校に合格してほしい」「みんなに納得のいく高校に進学してほしい」と考えている。
一方で、「できる限り多くの生徒に、なるべくいい高校に進学してもらいたい」という事情もある。
そのあたりをおさえて、学校・先生をうまく味方につけて自分の進路を考えていこう。
「何も考えてない」が一番ソン!
三者面談の主役はキミなんだ。
だから三者面談の話題について、本人が「何も考えていない」のはさすがにまずい。
とくに中2・中3で自分の成績や進路のことを聞かれても、キミが「......」な状態だと、先生や保護者は超がっかり!
モヤモヤがMAXになるのはまちがいない。
これだと、先生からいいアドバイスやおトクな情報をゲットできなかったり、家でのサポートを得られなかったり、この先いろいろソンしてしまう。
立派な回答じゃなくても、「今は部活でレギュラーになるのが一番の目標です」「ニガテな社会と英語の暗記をがんばりたい」「まだはっきり決めていないけど高校について調べている」など、自分の考えをひとことでも話せば、先生も保護者も何か協力できないかな、と思ってくれるはずだ。
きびしい...! 三者面談でボロクソに言われたら
その場で打ちのめされて絶望するのではなく、前向きでトクをする対処法を考えておこう。
志望校がきびしいと言われたら
そんなときは動揺する気持ちをおさえて、とにかく冷静になろう。
先生はその時点での成績をもとに志望校への合格見込みを判断している。
今のままだときびしくても、「入試直前まで実力を上げていくことはできる」ということを覚えておこう。
そして「なぜきびしいのか」「ばん回の方法はあるのか」を中心に先生の話を聞こう。
とくに「ばん回の方法はありますか?」は自分から具体的に質問していこう。
ただし、都道府県によっては、私立高校の推薦(すいせん)入試などは内申点でほぼ合否が決まってしまうケースもある。
11月以降の三者面談で先生から「キビシイ」といわれたら、それはほぼ合格の可能性がないということも。
そういうときは、すぐに志望校を変更することを考えよう。
そして、そんなことにならないためにも、早め早めに考えて対策をたてておくことが重要なんだ。
先生からの否定・ダメだしにはこう反応しよう
ショックだけど先生のダメだしに、(確かに自分が悪いな~)と心の底で思うなら、降参して素直に認めたほうがぜったいおトク!
「はい、今後気をつけます」と言ってこれから変わるぞ! と決めれば、面談は平和に終わる。
ただし、無難に終わることを目的にテキトーに言ってるだけでは自分の成長にはつながらない。
もしできない理由があるなら、それこそどうすればいいのかを相談して、解決方法をいっしょに考えてもらおう。
親に怒られたりネガティブなことを言われたら
ここで親子ゲンカを始めてしまうと、10~15分しかない三者面談は険悪なムードで台無しに終わる。
とにかく「すみませんっ」「ですよね!反省してますっ」など反省の言葉を発しておくのも大切なこと。
でも事前にマズいと思っていることを親に伝えておけば、面談中にこうはなりにくい。
だからこそ、事前の親との目線合わせはとても重要だね!
データは多角的にとらえよう
実は学校の先生も、あまりはっきりと「ここはきびしい」「あそこは大丈夫」とはいいづらい事情がある。
高校入試に絶対はないからね。
総合的に判断するためには学校の先生からの情報だけでなく、幅広いデータから自分の可能性をとらえていこう。
あきらめないと決めたそのときは
入試直前まで実力を伸ばして、志望校合格へ近づいていこう。
弱気になって迷っている時間はない。
わき目もふらず戦略的に勉強しよう!
「高校入試情報サイト」で志望校に合格した先輩たちの勉強法なども参考にするとはげみになるかも。
三者面談後の修羅場はこう乗り切れ!
そんなときは、こうやって乗り切ってみよう!
先生の事情をくんでみよう
お互い人間だから、合う合わないはあるけれど、ちょっと落ち着いて考えてみよう。
くりかえしになるけど、学校としては「みんなに志望する高校に進学してほしい」と考えている。
できれば不合格になって悲しい思いをしないようにと思っているんだ。
だから先生は、内申点や学力が足りないときは、もっと合格する可能性の高い高校をすすめることだってある。
でも先生は、ただ単に「その志望校にチャレンジしてはダメ」と言っているわけではない。
キミが最終的に後悔することのない選択ができることを、望んでいるんだよ。
保護者の気持ちを考えてみよう
でも、親はキミが幸せでいてくれることを誰よりも望んでいるよ。
そしてキミにはムダに苦労させたくない、悲しい思いをしてほしくない、とも考えている。
だからよけいな心配をしたり、やたらがみがみ言ったりするんだ。
キミにとってはありがた迷惑かもしれない。
だけど、親のそんな気持ちを考えて「しょーがないなー。愛されてるな~」って思っておこう。
親が望んでいることも先生と同じ。
キミがこの先、楽しい中学生活を送って、その先で納得のいく進路を選び取ってほしいということなんだ。
自分の希望を見つめなおそう
本当はどんな高校に行きたいのか。
自分の進路は本当にそれでいいのか。
結局、自分の進路は自分で決めるのが一番がんばれるし、後悔しない方法はそれしかないんだ。
いつまでにどうがんばるのか計画を
どうしよう~~!
これも「三者面談あるある」だよね。
そんなときは「いつまでにどうがんばるのか」の学習計画を立てるのが一番!
今日何をやればいいのかハッキリすれば、やる気も自信もわいてくるよ。
どこから手をつけていいかわからないと思ったら、そういうときこそ、先生を徹底的に利用すればいい。
先生だって、「面談の後こう考えたんだけどどうしたらいい?」とキミが前向きになったら、自分の話をきちんと受け止めてくれたと思って、必ず力になってくれるよ。
後悔のない進路選択のために
三者面談で先生や親の言う通りに志望校を変えたけど、高校に行ってから「やっぱり自分の行きたい高校を選べばよかった」と後悔する...。
そんなことになったらツライよね。
「あのとき先生がすすめたせいで...」「あのとき親が言ったせいで」と人のせいにしてその高校に通うのはさらにツライ。
そうならないために、どうすれば三者面談の場で、後悔しない高校を選べるのか考えてみるよ。
学校と保護者を味方にする
でも本当は、親と先生、両方にキミを応援してもらいたいよね。
だったら親や先生をキミの進路の応援団にすることを考えよう。
そのためには、まずは親。
前にもいったように、三者面談の前から自分の進路の考えや気持ちを話したり、進学したい高校の資料を見せたりするのが効果的。
一方先生には、三者面談の場を利用して自分の希望を伝えて、今後ばん回するためのアドバイスをもらおう。
そして面談後は先生のアドバイスを実せんして、その報告や相談を何度かすると、先生もぜったいキミを応援したくなるはずだ。
ゆずれることとゆずれないことをリストアップする
そんなときのために、自分が将来通う高校に対して、「絶対ゆずれないこと」「ここはゆずってもいいこと」をリストアップしておこう。
絶対にゆずれないと思うことは、まず最初に伝えられたらいいね。
そのうえで、キミが「通学時間がかかるのは絶対イヤ」と思っているのに遠方の高校をすすめたり、「共学はゆずれない!」と思っているのに男子校・女子校をすすめたりする場合には、そこにはそれなりの「ぜったいこの高校がキミに合うはず」と思う理由がある。
それをじっくり聞いて考えるようにしよう。
成績は最後まで伸びると信じる
決めたら途中であきらめず、わき目もふらず勉強しよう。
逆に早々に志望校を下げてしまうと、安心感から成績がずるずると下降してさらに...ということになりかねない。
努力次第で道は開ける
併願校を選ぶときに一番注意したいのは、万が一その高校に行くことがあっても、キミにとって魅力のある高校であること!
そうすれば不安を感じずに本命の志望校に挑戦できるよ。
最終的に合格した高校がキミにご縁のあった高校だ。
まとめ
三者面談の話題は学年によってちがう。
でも変わらないのは、三者面談ってキミを応援するために行われるもの。
先生や保護者を敵だと思わず、味方につけたほうが絶対おトクってことを覚えておこう。
そして進路については、最終的に自分で判断して後悔のない選択をしよう。
三者面談もキミの人生も、キミが主役だ。
あわせて読みたい
いろいろな進路や職業について考えたりアドバイスに興味が出てきたキミは、キャリアコンサルタントという仕事について調べてみては?
キャリアコンサルタント
職業選択やキャリア開発をサポートするプロフェッショナル
キャリアコンサルタントの仕事は、単に相談者と職業のマッチングを行うだけでなく、その人の仕事上の悩みや相談に乗り、その人がより幸せな人生を描くための支援をすることです。
相談者はプロのキャリアコンサルティングを受けることによって、自分の持つ適性や能力に気づきやすくなり、主体的に自分に適した仕事を選ぶ可能性が広がります。
ひとつの商品を開発するまでに多くの仕事がある
社会的な役割が大きいキャリアコンサルタントは、厚生労働省が2025年までに10万人の養成を目標としており、将来性の高い職業です。
教員とは違った立場で進路指導や学校運営に関わることができないかなと思ったら、学校事務という職業について知ってみよう。
学校事務
学校運営に関わる業務を一手に引き受ける
「入学試験」「新入生の入学式」「オープンキャンパス」「学校説明会」のような学校行事でも、手続きや準備や広報を行って学校の運営を支えています。
学校事務の仕事量や仕事の範囲は、学校の規模によってかなり異なる傾向があります。
生徒数の多い大規模な学校では、学校事務の仕事を、給与担当、備品・施設担当、福利厚生担当などと分けて行っています。
生徒数の少ない小規模な学校では、学校事務が1人しかおらず、教職員と協力しながら、幅広い仕事をこなすこともあります。
学校の運営に沿った勤務体系で働く
小中学校では朝は8時ぐらいから、大学では9時ぐらいからが一般的です。
終業時間は17時〜18時ぐらいです。土日祝日は学校が休みなので、仕事が休みの場合が多いですが、学校行事の準備や本番などで出勤することもあります。
学校事務の仕事では、コミュニケーション力が一番重要なことかもしれません。
窓口では、生徒や保護者の方々、セールスマン、来客などの訪問に対応しますし、教員ともうまくコミュニケーションを取ることが必要です。
特に学校では、急なトラブルがあっても冷静に対応でき、保護者の方にもマナーの良い適切な言葉遣いができる人が必要です。
ひとりひとりの進路だけでなく、トータルで相談に乗りたいという人は、カウンセラーという仕事に向いているかもしれないよ。
どんな仕事かな?と思ったら
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