『過去問の使い方を紹介!何回解く?いつ解く?のがいいの?』

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2022.09.01
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高校受験に向けて、必要なのだろうな...でも難しそうだし...
自分にはまだ早いのかな...とか、どう活用していいのかわからない人も多い過去問。
でも、志望校の入試が身近に感じられてやる気UPにつながる教材であるとも言えるんだ。
あと何点分、得点が必要だ! ってわかるほうがモチベーションがあがるよね!

今回は、上手な使い方や解く時期などについて具体的に紹介するね。今年、受験生のキミも来年以降に受験生になるキミにも読んでほしい。

過去問の上手な使い方とは?

入試本番のことを考えてみて。「よーいはじめ!」と言われて、問題用紙をめくる。
そのときになんの予想もしていない問題が並ぶだけでおそろしい...けど、ある程度傾向をつかめている問題だったら少し安心するよね。
過去問は、あくまで過去の問題。みんなが受験するときにまったく同じ問題が出ることは絶対にない。だから、過去問が満点である必要はないよ。
合格に必要な自分の課題・弱点をあぶりだすのに使う! と考えよう。
そう、傾向をつかんで対策を練るための、あくまで練習なんだ。

志望校の入試の出題傾向を知るために使う!

問題を解くことも大事だけど、出題傾向などの分析にも注目して見逃さないでほしい。
過去問集には分析記事がついていることが多い。もし、過去問集を持っていたら目次をチェックしてみて!
この分析記事でおおまかな設問(出題形式など)の傾向をつかむことができるんだ。
たとえば、ある県の英語の問題についての分析記事。
『大問1はリスニング。イラストがある問題とない問題、聞いた内容について英作文をする問題がある。大問2・3は長文読解問題。対話文と説明文が1つずつ出るのがここ数年の傾向。説明文は語数が多いから、対話文にかける時間は少なくできるといい。大問4は英作文。3文程度で書くことが求められる。』
こんなことが書いてあるんだ。
問題を見なくても、ちょっと心の準備ができるよね。
そして、実際に問題を解いてみて、分析記事とあわせて傾向を把握しよう。

問題に慣れるために使う!

「過去問」を重くとらえず、いつも取り組んでいる問題集の延長と考えよう。
とくに理科や数学などの理系科目は、公式を覚えただけでは理解しきれないことも多いので、問題を繰り返し解いて、解き方を定着させることが点数アップの近道だよ。
その繰り返し解く問題のうちのひとつに過去問を使おう。参考書やテキストの延長線上にあるのが過去問だよ。
「平面図形」などのカテゴリーごとに解いてみるのもおすすめなんだ。数学の同じ分野の問題だけを、いろいろな過去問を使って解いて自分専用の文法過去問ノートを作るのも効果的な方法だよ。

過去問は何年分やればいいの?

過去問は5年分など複数年分が1冊になっている場合が多いよ。
できるだけ多く、くり返し何度も解かなくてはいけない?
と思いがちだけど(もちろんたくさんやるのはOK)、時間がかかるよね。他の勉強とのバランスも大事だから、志望校別にどのくらいの量に取り組めばいいかみていこう。

公立高校を受験する場合

各都道府県が作成する入試問題は、傾向をつかむためにも最低3年分は取り組もう。
そして、問題の難易度に大きな差がないので、自分が受験しない都道府県のものを解いてみるのもオススメだよ。

私立高校を受験する場合

私立高校は、各高校で入試問題を作成するので、学校ごとに傾向がちがうんだ。
■第一志望→最低でも5年分
とくに、難関校を第一志望にしている場合は、たくさんの年度の過去問を解くことで対応力が高まるよ。
学校ごとの出題パターンがあるから、それに慣れるようにしよう。
合格に不安のあるラインの人はぜひ、時間を作って取り組むようにしよう。
■併願校→最低でも2年分
第一志望と同じ量だけ取り組むのが理想だけど、過去問演習は時間がかかるから厳しいよね。
最低でも2年分は取り組むことで、傾向を知ることができるはず。
たくさんの年度の過去問に取り組めない分、分析記事は忘れずに読んでおこうね。

過去問はいつから始める?

高校入試の入試問題は中学3年間の学習内容が出題範囲となるよね。
つまり、あまり早く挑戦しても「まだ学校で習っていなくて知らない単元だから解けなかった」ということにおちいってしまう。かといって、本番ぎりぎりになっても、過去問を生かしきれない。
2つのスケジュールパターンを提案するよ。これからの自分の計画に合わせて取り組むタイミングを戦略的に考えよう。

夏休みが終わってから過去問に挑戦!

中3の夏休みには「中1・2の全範囲」「中3 1学期までの範囲」を復習するのがスタンダード。
その実力試しとして、過去問に取り組むのがおすすめだよ。
中3の2学期以降に習う単元については、未解答でもOK!
それまでに復習した範囲だけでも7割は解けるはず。まだ、合格点を気にしなくても大丈夫!

遅くても12月ごろには過去問に挑戦しよう!

受験校によって、入試の日程は違うけれど、遅くても年内には過去問に挑戦しよう。
そのあと1・2か月あれば、自分の弱点と志望校との距離から考える対策がとれるはず。
受験の超直前まで手をつけないのはNGだよ! 過去問は解くことがゴールではなくて、解いた後にどう生かすかが大切なんだ。

過去問を解きっぱなしにしない!

過去問を解いたものって、実は情報の宝庫なんだ。
模試と違って、自分ですぐに採点して確認できるのが、過去問演習のいいところ。
偏差値などは出ないけれど、問題ごとの得点を詳細に確認できるから、過去問を解いた後、ポイントをしぼって勉強できて効果的だよ。

解いたらすぐに採点して印つけ!

自分がどうやって解いたか覚えているうちに採点して、以下の3つはチェックしよう。
印は自分が見分けることができればなんでもOK。
間違いやあいまいな理解をそのままにしないことが大事だよ。

1.自信があったけど間違えてしまった問題→「△」
自信があったのに間違っていたら、次も同じように間違えてしまう可能性が高い。
きちんと印をつけて復習を忘れないようにしよう。単語のスペルミスなどのケアレスミスなども、これであぶりだすことができるね。

2.あいまいだったけど正解していた問題→「▲」
正解していてもあいまいなまま答えた問題はチェック。
自分の実力で解けたとは考えずに、復習対象だ。

3.理解できなかった問題→「×」
「なぜできなかったのか」を分析しよう。忘れていた? ほかの単元と記憶が混ざってあいまいになっていた?
これがこの先、自分がどのように学習を進めていくかのヒントになるよ。
まだ習っていなくて解けなかったなら、習ったあとに再度取り組めるように印をつけておくのがおすすめだよ。

また、余裕があれば採点するときに、配点も確認しよう。(公開されていない場合もあるよ)
この問題は2点、この問題は5点...というように感覚がつかめると、優先すべき問題がわかるよね。

解説を読んで復習!

採点して正解・不正解がわかったところはあくまで過去問のスタート位置。
印をつけた問題を中心に解説を読もう。
「次に同じような問題が出たときに解けるようになるため」ということを意識することが大事だよ。
解説を読んでもわからなかったら、先生に質問したり、該当の単元の範囲の教科書を読み直したりしてみよう。この繰り返しで弱点を克服していくんだ。

日をあけて解き直し!

取り組んだ時期にもよるけれど、2週間後を目安に解き直してみよう。前回取り組んだときと同じ問題を間違えていない?
このとき、複数年分の過去問に取り組んでいたら、いちばん点数の低かった年の問題を優先しよう。
なぜなら、そこには自分がミスしがちな出題が多いから! それを解き直しで正解できるようになったら、苦手克服!
っていえるよね。解き直しでもう一度印つけ→解説を読んで復習、と仕上げまでできたら十分!

過去問に取り組む際の注意点

入試本番を意識して、時間内に終えることが重要だよ。
もちろん高得点をとれることが理想的だけど、本番ではないから、あまり気負わずに取り組んでほしい。
あくまで本番で実力を発揮するための、練習だよ。

ショックを受けないこと!

過去問は入試問題だから、採点結果を入試の合否結果のように感じてしまうけれど、ちがう。
本番とは違って練習だし、取り組む時期によって、点数が低いのは当たり前。
とくに、夏ごろに取り組んだ場合は、まだ習っていない内容もあるし、本番まで5~6か月はある。
本番までにいくらでも点数をあげることはできるよ。
「取り組んだ時点での自分の状態と、志望校合格までの距離を教えてくれる教材」と考えよう。
まだ解くのこわい...と思って、後回しにするほうがもったいない!

入試本番と同じ制限時間で解く

過去問を解くときには、「入試問題を知る」ことはもちろん、「本番を想定して手順や時間配分を考える」ことが大事。普段から問題を解くペースをつかめるといい。
タイマーを用意して、本番と同じ時間設定で解こう。
最終的には見直しのために5分は時間を残しておくことができるようにコントロールできると完璧だね!
はやく終わってしまっても、最後まで試験時間として過ごすこともおすすめだよ。
もし、1日しっかり時間をとれる日があったら、1教科だけではなくて、入試当日を想定して、開始時間や教科と教科の間の休憩時間も同じにしてみると、本番の緊張を弱めることができるよ。

さいごに

どうだったかな?
定期テストと違って、入試用の問題だと考えるとちょっと身構えてしまうけれど、「過去問」という言葉に少しでも抵抗感がなくなってくれるといいな。
受験勉強に使えるアイテム! と気軽に考えて一歩を踏み出そう。
志望校と自分の実力の距離をはかることができる、いい教材と考えて、有効活用しよう!

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