『片思いの花言葉』
花言葉って知ってる?
花にはそれぞれ「花言葉」がある。
花言葉を知っていれば、その花を贈ることで大切な人に自分の気持ちを印象的に伝えられちゃうよ。
たとえば花をプレゼントするとき、
「この花には誠実な愛っていう意味があるんだよ」
なんて伝えたら、直接相手に「好き」って伝えるよりもロマンチック。
そこで今回は、片思いや告白を意味する花言葉を持つ花の特徴と、花言葉を紹介するよ。
花言葉とは?
ところで花言葉ってそもそもなんだろう?
花言葉は花だけでなく草や樹木にもある。
そして日本だけでなく海外にもあるよ。
一般に花言葉は「アサガオの花言葉は愛情」「チューリップの花言葉は思いやり」「キキョウの花言葉は永遠の愛」「マーガレットの花言葉は恋占い」「ライラックの花言葉は友情」...のように、植物と単語の組み合わせで示されるよ。
ではこれから花言葉のはじまりや、だれが作ったのかを紹介するよ。
花言葉の始まりは?
花言葉の起源にはいろいろな説がある。
そのなかでも中世のアラビア地方で行われた「セラム」という風習が花言葉の始まり、という説がよく知られている。
「セラム」は、気持ちを花に託して花束を人に贈り、贈られた相手はまた返事を花で返す習慣だ。
それが18世紀にヨーロッパに伝わったけどすぐにはブームにならなかったみたい。
でもその100年後の19世紀、フランスの上流階級の間で花言葉は恋愛の駆け引きの手段として大ブームになり、やがて一般の人たちのあいだでも花言葉が告白の1つの手段となったんだって。
日本には明治時代、西洋文化とともに花言葉が伝わったとされているよ。
花言葉は何のためにある?
そうした「恋愛の駆け引き」に起源をもつ花言葉だけど、今、花言葉は恋愛に限らず、花に気持ちを乗せてプレゼントしたいときのためにある。
恋愛の告白はもちろん、親しい人への「感謝」「応援」「友情」「親愛の情」「尊敬」...などさまざまな気持ちを伝える手段になる。
花言葉はだれが決めるの?
花言葉はだれが決めているのだろう?
世界的な花言葉決定委員会があるわけではないし、花屋さんが自由に決めているわけでもない。
花言葉はギリシャ神話などの神話や言い伝えをもとにしたものや、植物の形や性質に由来するもの、日本独自でつけたものなどいろいろあって、だれがいつ決めたのかもその花によってバラバラなんだ。
だからこそ国によって同じ花なのに花言葉がちがったり、正反対の意味の花言葉があったりもする。(そこがちょっと花言葉を複雑にさせてしまうんだけどね) ちなみに2009年に販売が開始された青いバラ(ブルーローズ)の花言葉は「夢かなう」。
青いバラの開発を世界で初めて成功させたサントリーフラワーズがつけた花言葉だよ。
サントリーフラワーズは、日本の飲料メーカーのサントリーの花部門が独立して設立した会社。
青いバラは園芸の世界ではなかなか作ることができなかった品種だからその名前が付けられた。
片思いの花言葉
さてここからは片思いの「花言葉」を持つ花をいろいろ紹介するよ。
好きな人のことだけを見ている一途な気持ちや、秘密の思いを表現する花言葉がいっぱいでてくる。
ここにあげる花は花屋さんや園芸屋さんで季節になると買えるもののほか、公園の庭、野原、山に咲いているものなどもある。
またチューリップのようにいろいろな色がある場合は、色ごとにも花言葉があることも。
その場合は色別の「花言葉」も紹介していくよ。
ベゴニア
ベゴニアはぽってり目の多肉質のハート型の葉っぱに、ピンクや赤、オレンジ、レモン色などの鮮やかで小ぶりな花を咲かせるよ。
花の咲き方は品種によって一重咲き、八重咲き、つぼ形などさまざまで、品種によってバラやつばきのような豪華な花を咲かせるものもある。
ベゴニアの開花時期は長いので一年中楽しめるよ。
そんなベゴニアの花言葉は、「片思い」「愛の告白」「幸せな日々」。
「愛の告白」はベゴニアの葉のハート形が由来だけど、「片思い」もベコニアの葉の形が関係しているんだ。
ベゴニアの葉はハートの形だけど左右対称ではない。
だから「二人の思いが同じではない」という意味で「片思い」の花言葉がつけられたそうだ。
ちなみにベコニアは色別にも花言葉があって、赤いベゴニアの花言葉は「公平」。
白いベゴニアの花言葉は「親切」。
ピンクのベゴニアの花言葉は「丁寧(ていねい)」。
オレンジ、黄色のベゴニアの花言葉は「繁栄」だよ。
パンジー
パンジーは、スミレ科に分類されるカラフルな花。
花の印象はスミレが大きく丸顔になった感じ⁉
花びらの中央に「ブロッチ」とよばれる濃い紫色の模様があるのが特徴だ。
日本には江戸時代末期に渡ってきて、花が人の顔に似ていることから人面草(じんめんそう)だとか、蝶がひらひら飛んでいる姿に似ているから遊蝶花(ゆうちょうか)とも呼ばれていたよ。
パンジーはもともと春の花だったけど、現在では品種が増えて、夏以外の季節はいつでもパンジーの花が楽しめるようになった。
そんなパンジーの花言葉は、「もの思い」「私を思って」。
うつむきがちに咲く花の姿を、人がもの思いにふけるときの姿にたとえてつけられたのが「もの思い」。
その姿を片想いに悩む女の子のイメージに重ねてつけられたのが「私を思って」。
パンジーも色別に花言葉がある。
紫のパンジーの花言葉は「思慮深い」「誠実」「揺るがない魂」。
青いパンジーの花言葉は「純愛」「誠実な愛」。
オレンジのパンジーの花言葉は「天真爛漫(てんしんらんまん)」。
赤いパンジーの花言葉は「思い出」「物思い」。
白いパンジーの花言葉は「温順」「愛の思い」「心の平和」。
プリムラジュリアン
肌寒い冬~早春の花壇を華やかに彩ってくれるプリムラジュリアン。
赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫など、小さくてかわいらしい形の花をつけるよ。
草の丈は5㎝ほどと低くてカーペット状に広がるのが特徴。
和名はサクラソウ。
そんなプリムラジュリアンの花言葉は「青春のはじまりと悲しみ」「青春の恋」「あなたなしでは生きられない」。
花言葉は、プリムラジュリアンが寒いころに咲きはじめ、夏を待ち続けながらもその前に咲き終わってしまうことに由来するんだって。
なんだかちょっぴり切ないね。
ヒヤシンス
ヒヤシンスは春の代表的な球根花。
太い茎の先にふさふさと小さくてきれいな花をたくさんつける。
花の色は紫、青、ピンク、白、黄色などさまざま。
香りがとてもよく、見た目も香りも楽しめる花だよ。
最近は球根をガラスの花器にいれて水耕栽培するのが春のインテリアとして人気。
花言葉にはギリシャ神話に由来した「スポーツ」や「悲しみを超えた愛」などがある。
ヒヤシンスの色別の花言葉も紹介しよう。
青いヒヤシンスは「変わらぬ愛」。
黄色いヒヤシンスは「あなたとなら幸せ」「勝負」。
白いヒヤシンスは「控えめな愛らしさ」「心静かな愛」。
紫のヒヤシンスは「初恋のひたむきさ」「悲しみ」「悲哀」。
ピンクのヒヤシンスは「スポーツ」「ゲーム」「しとやかなかわいらしさ」。
赤いヒヤシンスの花言葉は「嫉妬」。
同じヒヤシンスでもいろいろな意味の花言葉があるので、色を選んで贈りたいね。
クローバー
日本全国でみられるクローバー。
クローバーにはシロツメクサとムラサキツメクサが代表的。
一般的にクローバーといえば、シロツメクサのことを指すよ。
キミはシロツメクサの花で花かんむりを作ったり、四つ葉のクローバー探しをしたことあるかな?
四つ葉のクローバーの出現率は1万分の1で、とても希少なんだって。
そんなクローバーはなんと、葉っぱの数によって花言葉がちがっているよ。
三つ葉のクローバーの花言葉は「愛」「希望」「信頼」。
四つ葉のクローバーの花言葉は「幸運」「私のものになって」。
「私のものになって」は大胆すぎる片思いの花言葉だよね。
ひまわり(ヒマワリ)
ヒマワリは夏を代表する花のひとつ。
太陽みたいな大輪の花を咲かせ夏休みのハッピー気分を盛り上げてくれるよね。
日本での開花時期は7月~9月だけど見ごろは7月下旬~8月。
そんなヒマワリの花言葉は「あなただけを見つめる」」「あなたを幸せにします」「情熱」。
「あなただけを見つめる」という言葉は、ヒマワリがいつでも太陽に向かって花が咲く様子に由来するんだって。
一途(いちず)な片思いにぴったりだね。
ヒマワリにはほかにも「あなたは素晴らしい」「憧れ」「崇拝」という相手をほめたたえるステキな花言葉もあるよ。
あこがれのあの人にプレゼントしたいね!
アネモネ
2月から5月ごろまで花を咲かせる球根植物のアネモネ。
アネモネは主に地中海沿岸に広く自生しているよ。
アネモネは花の色や形が豊富なのが特徴で、品種改良も毎年のように行われているんだって。
アネモネ全体の花言葉は「はかない恋」「恋の苦しみ」「見放された」「見捨てられた」。
失恋をイメージする花言葉の由来は、ギリシャ神話の愛と美の女神アフロディーテとアドニスという美少年にまつわる悲恋のストーリー。
知りたい人はくわしく調べてみてね。
色別にみていくと、赤のアネモネの花言葉は「キミを愛す」。
白いアネモネの花言葉は「期待」「真実」「希望」。
青いアネモネの花言葉は「固い誓い」。
ピンクのアネモネの花言葉は「待ち望む」。
紫のアネモネの花言葉は「あなたを信じて待つ」。
色別にみてみると片思いの人へのギフトには、「赤のアネモネ」がよさそうだね!
ミモザ
ミモザは春の始まりに黄色の小さなポンポンが集まったように愛らしく可憐(かれん)に咲く花。
ミモザは花屋さんで切り花で売っているとわからないけど、実は5mを超える木に育ち、花の開花時期には木の枝全体が黄色いわた菓子のようにふんわりと見えるよ。
そんなかわいらしい黄色いミモザの花言葉は「優雅」「友情」、「秘密の恋」。
「秘密の恋」は、アメリカ先住民ネイティブアメリカンの若い男女がミモザの花を差し出して秘めた愛の気持ちを伝えた習慣が由来だそう。
さきほど紹介した中世の「セラム」に似ているね。
ところでミモザはアカシアの花とよく似ていると言われるけど、2つはまったく別の種類の花。
ミモザは葉に触るとぺこりとおじぎをするけど、アカシアの葉は触ってもおじぎをしないよ。
リナリア
リナリアはすらりとした細い茎の先に金魚のようなひらひらした花びらの花をたくさん咲かせる愛らしい花。
花の色は白、ピンク、赤、黄色、紫などの優しいパステルカラーなんだ。
同じ科の金魚草よりも花が小さいため、「姫金魚草(ひめきんぎょそう)」という別名があるよ。
優しげに風に揺れて咲く小さな花が、恋する少女のような繊細(せんさい)さを思わせることに由来して『この恋に気がついて』『乱れる乙女心』『幻想』という花言葉がつけられている。
カタクリ
カタクリの花はまだ雪が残る山や森で、いち早く春の訪れを知らせてくれる山野草。
うすピンクや紫色の花を咲かせるよ。
カタクリの球根にはデンプンが多く含まれていて、かつては片栗粉の原料になっていた。(現在の大量生産される多くの片栗粉はジャガイモ(馬鈴薯)から製造される馬鈴薯デンプン)
カタクリの花言葉は「初恋」、「寂しさに耐える」「消極的」「嫉妬」。
これらの花言葉はすべてカタクリの花の下向きに咲く姿が由来。
恥ずかしくて気持ちを伝えられない初恋の乙女をイメージさせたり、片思いの寂しさに耐えているように見えたり、消極的に見えたり、嫉妬しているように見えたりすることからこれらの花言葉がついているんだって。
イキシア
イキシアは、アヤメ科の多年草で球根から細い剣のような形の葉を出し、4月~5月に白・黄・桃・赤・ピンク・紫色などのカラフルな大輪の花をたくさんつける。
茎は細く高さは30センチぐらいだよ。
イキシアは、和名で槍水仙(ヤリズイセン)と呼ばれて見た目も水仙(スイセン)に似ているけれどまったく違う種類の植物。
イキシアの恋に関する花言葉は「秘めた恋」「調和の取れた愛」「キミを離さない」「粘り勝ち」。
最初の2つ「秘めた恋」「調和のとれた愛」の花言葉は、花が咲くまではあまり目立たないのに、ある日を境に一気に花を開かせることが由来とされている。 また「キミを離さない」「粘り勝ち」の花言葉は、イキシアの緑色の葉や茎を傷つけるとネバネバとした粘液が出てくることからついたんだって!
ちょっとユーモアがあるね。
イキシアはほかにも恋心とは関係なく「誇り高い」「団結」「団結して当たろう」「協調」という花言葉もある。
これはたくさんの花がきゅっと集まって団結しているように見えるなど、花の姿が由来だよ。
ルドベキア
ルドベキアは夏から秋(花期は7月~10月)にかけて、マーガレットとひまわりに似た黄色い花を咲かせる。
別名「マツカサギク」とも呼ばれているよ。
ルトベキア全般の花言葉は「あなたを見つめる」「正義」「公平」。
「あなたを見つめる」の花言葉は、片思いにぴったり。
これは真ん中の花芯が盛り上がり、暗褐色の瞳のように見えることに由来するんだって。
そう言われてみると、ルドベキアのあの花芯がちょっぴり怖くなったりして!?
告白の花言葉
片想いの花言葉、どうだったかな。
ほかにもトリトマの「あなたを想うと胸が痛む」、サンビタリアの「わたしをみつめて」、レモンの「心からだれかを恋しく想う」など、片想いの花言葉はいろいろあるよ。
さてここからは片思いの人が「告白」するときにぴったりの花言葉の花を紹介。
「あなたしかいない」「あなたを愛しています」「あなたと一緒なら心がやすらぐ」などなかなか口に出していうのははずかしい言葉や、フレンドリーな言葉など、告白にもいろいろバリエーションがあるので、自分の気持ちにぴったりの花言葉を探してみよう。
カーネーション(白)
小さなフリルがたくさん重なったような、かわいらしい姿のカーネーション。
切り花の日持ちもよく、1本でも愛らしく華やかなのが魅力。
母の日にカーネーションを贈る人が多いのは、カーネーション全体の花言葉が「無垢(むく)で深い愛」だからなのかも。
また色別でみると白いカーネーションの花言葉は「純粋な愛」「かわいくて愛らしい」「純潔」がある。
まさにピュアな恋心の告白にぴったりじゃない?
だけど白のカーネーションには「愛の拒絶」という正反対の意味もある。
贈るときはほかのポジティブな花言葉をもつ別の花と合わせるのがおすすめだよ。
菊(赤)
秋を代表する花「菊(キク)」。
仏様へのお供えのほか、皇室の紋や日本のパスポートの表紙にも使われているよ。
日本人にとってはなじみ深い花のひとつだね。
菊全体の花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」。
気品に満ちた菊の花の姿からそれらの意味がつけられたそう。
菊のなかでも赤い菊には「あなたを愛しています」という告白の意味の花言葉があるよ。
でも日本では菊には「仏さまにあげる花」的なイメージもあるので、愛の告白だと受け取られない可能性も。
微妙かもね~~。
コチョウラン(ピンク)
花びらの形が、羽を広げた蝶が茎に止まり、休んでいる姿に見える胡蝶蘭(コチョウラン)。
胡蝶蘭は、色にかかわらず「幸福が飛んでくる」というステキな花言葉を持っている。
なかでもピンク色の胡蝶蘭の花言葉は「あなたを愛する」。
ストレートに愛を伝えられる花言葉だから、大好きな人にピンクの胡蝶蘭を贈るのはぴったりかも。
ちなみに「愛」というのは恋愛の愛だけでなく、相手を思う愛情も含まれるので、母の日や大切な女性の友人や恩師への誕生日プレゼントなどにも贈られているよ。
バラ(赤)
初夏から秋(開花時期は5月~11月)にかけて華やかな花を咲かせるバラ。
バラは古くから愛と美の象徴とされて、想い人へ気持ちを伝える花として用いられてきたんだ。
バラ全体の花言葉は「愛」や「美」などがあるけど、とくに赤いバラには「あなたを愛しています」「愛情」「美」「情熱」「熱烈な恋」「ロマンス」など、情熱的でストレートな愛の花言葉が並んでいる。
ちなみにバラは本数によって花言葉に違いのある花。
その一部を紹介しよう。
1本 「一目ぼれ」「あなたしかいない」
3本 「愛しています」「告白」
6本 「あなたに夢中」
9本 「いつもあなたを想っています」「いつも一緒にいてください」
12本「私と付き合ってください」
108本「結婚してください」
365本「あなたが毎日恋しい」
999本「何度生まれ変わってもあなたを愛する」
バラ(白)
白いバラにも告白にぴったりな花言葉があるよ。
白いバラの花言葉は「私はあなたにふさわしい」「純潔」「深い尊敬」「清純」。
なかでも「私はあなたにふさわしい」という花言葉は、純白だからこそ「あなたの色に染まる、あなたにふさわしい人になれる」という意味を持っているそうだ。
また白いバラの花言葉には、「相思相愛」というものもある。
これは両想いって意味だから、恋人○周年記念の日に「いつまでも相思相愛でいたい」って伝えるときに使えそう。
ちなみにバラには、花びらの白地に赤やピンクのはいった「まだら模様」のバラもある。
まだら色のバラには「あなたを忘れない」という花言葉があり、大好きだけどお別れしてしまうときなどの告白に合う花言葉だね。
ハナミズキ
桜が開花し終わった後に、たくさんのかわいい花を咲かせるハナミズキ(花水木)。
落葉樹として知られているよ。
ピンク色の品種を目にすることが多いけど、赤い花や真っ白な花のものもある。
実はハナミズキ(花水木)の花に見えるものは花びらではなく、葉が変形した総苞(そうほう)という葉っぱの部分だって知ってた?
本当の花びらは、総苞(そうほう)の真ん中にある小さな黄緑の部分なんだ。
ハナミズキの見ごろの期間が長く感じられるのは、花に見える部分が葉っぱだからなんだって。
そんなハナミズキの告白につかえる花言葉は「私の思いを受け取ってください」。
まさに思い切って打ち明けるときにぴったりだね。
ちなみにハナミズキの花言葉はほかにも「返礼」、「永続性」がある。
「返礼」は、1912年に東京市長が米国ワシントンD.C.へサクラを寄贈したお返しとして「ハナミズキ」が日本へ贈られたことが由来している。
また「永続性」は「ハナミズキ」は、通常の木と比べると成長スピードがゆっくり着実に大きくなっていくことからつけられたんだって。
フリージア(紫)
フリージア(香雪蘭)は鮮やかな花と甘い香りが魅力的な春の花。
フリージアと言えば黄色や白の花をよく見かけるけれど、花色はほかにも紅、紫、ピンクやツートーンカラーなど様々な品種があるよ。
また八重咲きの品種も育成されている。
フリージア全体の花言葉は「あどけなさ」「純潔」「親愛の情」だけど、紫のフリージアの花言葉は「憧れ」‼
憧れの相手に告白するときに紫のフリージアはぴったりの花だね。
ペチュニア
ペチュニアはナス科の多年草で、コンテナや花壇(かだん)などでおなじみの花。
朝顔に似た花を咲かせるよ。
開花時期は3月~11月と長い。
ペチュニアは毎年品種改良されていて、大輪、中輪、小輪とあり、品種は500種を超えている。
花の色も咲き方も葉の茂り方も種類が豊富だよ。
そんなペチュニアの花言葉は、「あなたと一緒なら心が和らぐ」。
一緒にいると幸せな気持ちになる、ずっと一緒にいたい相手に贈りたい花言葉だね。
ポピー
ポピーはさまざまな色の品種があって、ひらひらと薄い花びらが特徴の花。
野生種もあれば園芸種もあるよ。
ポピーの茎には、鎮痛・鎮静作用のある白い乳液が含まれ、多くは古代から薬用として利用されてきた。
日本では麻薬の原料となる品種を「ケシ」と呼び、そうではないものを「ポピー」と呼んで区別している。
ケシは、日本では育ててはいけないことになっている。
ポピーの告白を意味する花言葉は「恋の予感」。
恋心が芽生えたばかりの相手に贈りたい、おしゃれな花言葉だよね。
ほかにもポピーには「思いやり」、「いたわり」などの花言葉があるよ。
モモ
桃(モモ)の花は春の花(最盛期は4月)で、桜と同じころにピンクや白、赤の花を咲かせるよ。
モモの節句でおなじみだね。
桃(モモ)の花はバラ科サクラ属。
バラのような華やかさと桜のようなかわいらしさを持っている。
桃の告白を意味する花言葉は「私はあなたのとりこ」。
これは古代から桃は女性のシンボルとされたことに由来するんだって。
だから男性から女性に想いを伝えるときにぴったりの花だね。
ほかにも桃には「天下無敵」「長寿」という花言葉もある。
中国や日本では、桃には邪気を払う神聖な力があるとされてきたようだ。
たとえば『古事記』では、イザナギノミコトが鬼女に桃を投げつけて退散させるし、「桃太郎」も桃から生まれた男の子が鬼を退治する話だよね。
花を贈るときのマナー
ここからは告白に限らず、花を贈るときの一般的なマナーと注意点を紹介しよう。
花の選び方、贈るタイミングなど、相手との関係やシチュエーションによってマナーがあるよ。
マナーを知らないと、せっかく花をプレゼントしても、相手にがっかりされてしまうこともあるのでぜひ知っておきたいね。
また、マナーを知ることで片思い中の相手にもスマートに花を贈れるので、ここでバッチリ覚えておこう!
花言葉を確認する
花を贈るときに気をつけなければならないのは花言葉。
見た目は美しい花でも、ネガティブな花言葉の花もあるから注意。
花言葉って、気にしない人はまったく気にしないけど、なかには気にする人もいるんだ。
だから思いもしないメッセージが相手に伝わってしまう恐れがあるよ。
花言葉はネットですぐに調べられる。
花を選ぶときは、花言葉やその花の色にも留意しながらチェックしよう。
どんな花には注意が必要なのかな? たとえば、アジサイの花言葉は"浮気"。
この花言葉は、アジサイが花の色をころころ変えることに由来している。
とってもきれいなアジサイだけど、花言葉では結婚のお祝いに不向きだよ。
ただし花言葉がネガティブでも本人が大好きな花の場合は別。
「あなたが好きな花なので贈ります」というメッセージ付きで贈ろう。
誕生日に贈るとき気をつけること
誕生日を覚えていてくれた!
そんな気持ちがなにより相手にとっては嬉しいもの。
誕生日に贈る花のマナーで最も大事なのが誕生日に遅れないこと。
宅急便などで贈る場合は、誕生日の前日には相手に届くように早めに準備しよう。
お祝いに贈るとき気をつけること
お祝いに花を贈るときは、家族や恋人、友人、お世話になったかたなど、贈る相手との関係性によって、お花の選び方に違いがあるよ。
あまり親しくない人に、急に大げさなほど大きな花束を贈ると、かえって気を遣わせてしまうし、逆にとてもお世話になっている親しい人のお祝いに、一本だけの花とか安価なミニブーケだけだとちょっとそっけない印象を与えてしまいそう。
お花屋さんと相談をして、お花や形状(ブーケなのかフラワーアレンジメントなのか、鉢物なのかなど)を選ぼう。
また贈る相手に花瓶(かびん)の用意がないこともある。
フラワーアレンジメントは、花瓶に生ける手間がかからないので、一般的に喜ばれることが多いよ。
でもお花好きな人ならきっと花瓶を持っているので、花束でも喜ばれるよ。
お見舞いに贈るとき気をつけること
お見舞いで持って行くには鉢植えはNG。
鉢植えは、根がついていて「根付く」=「寝付く」という言葉を連想させるので、お見舞いでは嫌われているんだ。
また入院中は花を飾るスペースがあまりないことがほとんどだから、ブーケやアレンジメントの大きさは、小ぶりで、飾りやすいものを選ぶことも大切。
そもそも病院によっては、お見舞いの花の持ち込みが禁止されている場合もあるので、事前に病院に確かめよう。
お見舞いの花の選び方では色合いにも注意。
お供えで使われることの多い白や青系でまとめるのは避けた方がいいし、手術前には血を連想させる赤色の花は贈らない方がベターと言われている。
ただし絶対いけないというわけではなく、たとえば本人がブルースターなどの青系の花や赤いアンスリウムの花が好きな場合、「キミの好きな花を贈るよ」とメッセージを添えればだいじょうぶ。
ほかにも「シ(死)」や「ク(苦)」の文字が名前のなかに入っているシクラメン、枯れると花ごとボトッといきなり落ちてしまうツバキ、お供えでよく使われる菊も、見舞いには縁起が悪いので避けたほうがいいとされている。
さらにユリやフリージア、ストックなど、部屋中に香りが広がるような強い香りの花も、入院のお見舞いには控えたほうが良いかも。
このように普通なら全然問題のない花のプレゼントも、お見舞いのときにはいろいろな思いやりや気遣い(きづかい)が必要なんだ。
まとめ
今回は片思いの花言葉、告白の花言葉をもつたくさんの花を紹介したよ。
ほかにも恋に関する花言葉はたくさんある。
赤のゼラニウム「キミがいて幸せ」、アガパンサスの「恋の訪れ」、ハイビスカスの「新しい恋」、イベリスの「初恋の思い出」、センニチコウの「永遠の恋」、紫のエゾギク(アスター)の「私の愛はあなたの愛より深い」、エキザカムの「あなたを愛します」、ストレリチアの「気取った恋」などなど。
花言葉はまるでラブレター。
気持ちを相手に伝えたいとき、想いに気づいて欲しいとき、今回紹介した花言葉を添えて花を贈ればキミの想いがきっと伝わるはず。
また花言葉に似ているものに「誕生花(たんじょうか)」がある。
これは生まれた月日にちなんだ花のこと。
「1月2日の誕生花は椿」「3月3日の誕生花はモモ」など、365日すべての日に誕生花が決まっているんだよ。
花言葉のほかに相手の誕生花を贈るのもロマンチックだね。
誕生日をしっかり覚えてわざわざ選んでくれた!という印象が強まって感動してくれるかもしれない。