なんかあの人が気になる、あれひょっとしてこれって......。
そうやってだれかを好きになったとき、世界はきらきら輝くような、でも、胸が締めつけられるような切ない気持ちになる。
片思いってなんでこんなに辛いのかな、なんで泣けてくるのかな。
そんなふうに感じているあなたへ。
最後には「泣くなわたし！」って前向きになれるような、そんなアドバイスをおくるよ。

片思いが辛い理由を知ろう

辛いと感じるのは決してキミが弱いからってわけじゃないよ。
それは、キミが相手のことを真剣に想っているからこそなんだ。
片思いをしていると、いろいろな感情がないまぜになって苦しくなる。
だから、まずは自分の中でなにをどう感じているか、その理由をひも解いていこう。
片思いが辛い理由を知ることで、もやもやした気持ちも少しずつ整理されていくはず。

気持ちを伝えられないもどかしさ

相手のことを好きになればなるほど、気持ちがどんどんふくらんで苦しくなっていく。
苦しいとか、しんどいっていう気持ちは、言葉にして吐き出すと楽になるものだけど、片思いの場合はそうはいかないよね。
「気持ちを伝えて、今の関係が壊れてしまったらどうしよう」
「振られるのが怖い」
そんな不安が頭をよぎって、気持ちを伝えることがなかなかできない。
気持ちを伝えられないもどかしさが、片思いの辛さのひとつだよね。

相手の気持ちがわからない不安

「あの人は、自分のことをどう思っているんだろう」
片思いの相手の気持ちは、本当にわからないもの。
「あの人もひょっとして自分のことを......？」と「いやいや、そんなのないない」を行ったり来たりしていないかな。
相手の気持ちがわからないから不安になってしまうのも、片思いが辛い理由だよ。

自分に自信が持てない

片思いをしていて辛くなるのが、「相手は自分のことなんてそんなふうに見ていない」と思ってしまうこと。
これってつまり、自分に自信が持てないってことなんだ。
相手のことが好きなら、相手のいいところがたくさん見えてくるよね。
それに、友達やクラスメイトの子も、自分よりずっと魅力的に感じてしまう。
それで、どんどん「自分なんて......」って思って、辛くなってしまうんだ。

まわりの恋愛事情と比較してしまう

友達が両想いになったり、部活で先輩後輩がカップルになったり、まわりの人が楽しそうに恋愛の話をしているのを聞いて、焦ったりうらやましくなったりすること、あるよね。
なんで自分だけ片思いでひとりで苦しんでるんだろう。
みんな幸せそうなのに、自分だけ報われないじゃないか。
そんなふうにまわりの恋愛事情と比較してしまって、自分の状況を悲観してしまうことも、片思いの辛さにつながっているのかもしれないよ。

辛くてもやってはいけないこと

片思いは辛い。
辛いとき、ついついやってしまいそうになることがあるけど、その中には、やってはいけないことがいくつかあるよ。
それは、相手を傷つけたり、困らせたりすること。
相手にも気持ちがある。
だから、相手の気持ちを尊重するのを忘れないように。
そしてなにより、キミ自身を大切にして、自分をおとしめるようなことはしないようにしよう。

相手をしつこく追いかける

相手をしつこく追いかけるのはやめよう。
「そんなの当たり前じゃん！」って思うかもしれない。
でも、片思いで辛い気持ちになっていると、冷静になれなくてつい追いかけてしまうこともある。
相手のことをもっと知りたかったり、振り向いてほしくて行動しちゃうんだよね。
どれくらいから「追いかけられて怖い」と感じるかは個人差があるから、相手のペースを考えずに自分の気持ちを押しつけるのは避けよう。
これも、相手の気持ちを尊重することのひとつだよ。

SNSで監視するような行動をする

好きな相手のことは、なんでも知りたくなるもの。
同じ教室にいれば目で追ってしまうし、声が聞こえれば話を聞きたくなってしまう。
その延長で、SNSで相手のことを見ているうちに、監視するような行動にならないように気をつけよう。
たとえば、相手の投稿や交友関係を常にチェックして、ほぼ全部にコメントしたり、どこでなにをしているのか詮索したり。
こういう行動は、相手にとって「監視されている」と感じさせたり、不快にさせる原因になるよ。
まわりの友達と同じくらいの距離感を保つことを心がけよう。

自分を否定する発言を繰り返す

片思いで相手の気持ちが見えなかったり、落ち込んだりすると、「自分には魅力がない」「自分なんか......」って思ってしまうこともあるよね。
でも、それを言葉にするのは避けたほうがいい。
口に出してしまうと、自分に言い聞かせるようになって、どんどんネガティブになってしまうんだ。
それに、まわりの友達も、そんな発言にはどう返していいか困ってしまうよね。
ときには弱音を吐いてもいいけど、それはときどき。
繰り返すなら「次こそは！」っていう前向きな言葉にしよう。

他人を利用して相手に接近しようとする

好きな相手に近づきたくて、他人を利用するようなことはやめよう。
たとえば、友達に頼んで相手の連絡先やプライベートなことを聞きだしたり、無理にふたりきりになる状況を作ってもらったりすること。
こういう行動は、相手に「策略にはめられた」ような気持ちにさせてしまうかもしれないよ。
それに、友達との関係にもひびが入る可能性がある。
片思いに夢中になりすぎて、まわりとの関係を壊さないように気をつけよう。

辛い気持ちを和らげる方法

片思いが辛いときは、それを抱え込むのではなくて、気分転換をするのが大事。
ここからは、辛い気持ちを和らげるための気分転換の方法をいくつか紹介するよ。
ほんの少しでも辛い気持ちを忘れられる時間があるといいよね。
いくつか試して、自分に合った気分転換の方法を見つけよう。
焦らず、少しずつ気持ちを楽にしていけば、きっとだいじょうぶ。

趣味や部活動に打ち込む

趣味や部活に打ち込んでいる間は、片思いのことや辛いことを忘れられるんじゃないかな。
好きなことに集中すると、ストレスが解消できるし、続けることで上達して達成感を感じることもできる。
とくに趣味がないという人は、新しいことに挑戦してみるのもいいね。

友達と楽しい時間を過ごす

友達とおしゃべりしたり、どこかに遊びに行ったり、楽しい時間を過ごすのは気分転換にぴったり。
片思いが辛すぎて、友達と過ごしていてもなかなか楽しい気分になれないというときは、とにかくいったん笑ってみよう。
「わはは！」と声を出して笑うことは、作り笑いでも効果があるって言われているよ。
お笑いをみんなで見る、なんていうのもいいかもしれないね。

日記を書いて感情を整理する

日記を書くのも、気分転換のひとつ。
人って、理由や原因のわからないことにモヤモヤしてしまうもの。
だから、自分がどう感じているか、どう思っているかを言葉にしてみると、状況が見えやすくなって感情が整理できるんだ。
起きた出来事は客観的に、感じたことは自由に書くようにしよう。
「こんなふうに感じるなんて、よくないよね」なんて思わなくていい。
感じたことは感じたこと、それ自体に善悪はないよ。

自分の気持ちを信頼できる人に話す

話を聞いてもらうだけでも、気持ちは楽になることがあるよ。
先生に質問をしに行くわけじゃないから、答えが必要なわけじゃない。
ただ、自分の気持ちを話してみるんだ。
日記に書いて整理するのに似ているね。
話をしたら、アドバイスをもらえるかもしれないし、共感してもらえてほっとすることもある。
まずは、ちょっと勇気を出して、キミが信頼するだれかに話してみよう。

両思いに変えていくには

いつまでも片思いでいるのは辛い。
だったら、両思いになればいい！
......とはいえ、相手の気持ちは簡単には変えられないし、どうしたらいいの？
ここからは、両思いになるためのヒントを紹介するよ。
あくまでも相手の気持ちを尊重しつつ、キミ自身もちょっと成長できるように、焦らず時間をかけて、少しずつふたりの距離を縮めていこう。

相手の好きなことをリサーチする

相手の好きなこと、興味のあることをリサーチしよう。
好きな食べ物、音楽、教科......そんなことを知るうちに、相手と自分との共通点が見つかるかもしれないよ。
それに、相手の好きなことに興味を持っている態度を示すことで、「この人、自分に興味があるのかな？」とか「理解しようとしてくれてるんだな」と思ってもらえるかもしれない。
ただし、あまりしつこく聞きすぎたり、無理に合わせたりすると引かれてしまうことも。
なるべく自然な形でリサーチしよう。

自然な会話のきっかけを作る

相手の好きなことをリサーチしたら、それをきっかけに話しかけてみよう。
最初は挨拶から。
そして授業のことなど、日常会話の中に相手の好きなことや興味のある話題を少しずつ織り交ぜてみるんだ。
自分がよく知らないことでも、「ちょっと興味があって」と言って教えてもらうのもいいね。
もし相手の反応が良くないときは、無理に会話を続けようとしなくてもOK！

自分の魅力をアピールする

両思いになるには、自分の魅力をアピールするのも大事。
とはいえ、自慢話や自己アピールばかりだと、かえって逆効果になっちゃう。
それに、変に誇張した話をするのもNG。
大事なのは、自分の良いところを隠さずに、自信を持って接すること。
そのためにも、自分を磨いて自信をつけていこう。

焦らず相手の反応を待つ

話しかけたり、SNSでやりとりしたり、思い切ってデートに誘ったり......そんなとき、相手の反応がなかなかないと焦っちゃうこともあるよね。
でも、焦りは禁物。
相手もどんなふうに返事をすればいいのか、悩んでいるかもしれない。
焦って返事を催促したり、先回りして「こう思ってるんでしょ？」なんて決めつけるのはやめて、相手のペースを尊重しよう。

新しい出会いを見つけるコツ

片思いのまま終わってしまうこともある。
でも、それは決して悪いことじゃないよ。
そんなときは、新しい出会いを見つけて、新しい一歩を踏み出そう。
ここでは、新しい出会いを見つけるためのコツをいくつか紹介するね。
新しい場所、新しい出会いが、キミの世界を広げてくれるはず。
ちょっと勇気を出して、一歩踏み出してみよう！

クラブ活動やイベントに参加する

クラブ活動にいつもより積極的に参加したり、興味のあるイベントに参加してみよう。
そこには、キミと同じようにそのイベントに興味を持った人たちが集まっているはず。
今までまわりにいた人とは話せなかった趣味の話で盛り上がれるかもしれないよ。
新しい場所に行けば、自然と新しい出会いが生まれる。
今まで参加したことがなかったイベントを探してみるのもいいね。

勉強や趣味の場で積極的に話しかける

たとえば、授業中のグループ活動や趣味のイベントに参加したとき、今までより少し積極的になって、まわりの人に話しかけてみよう。
「これ、わからないから教えてくれない？」とか、「この本おもしろいよね？」なんていう、簡単な話題からでOK！
そんなちょっとした会話が、新しい出会いのきっかけになるんだ。

自分から行動して交友関係を広げる

新しい出会いを見つけるには、やっぱり自分から行動することが大切。
今までと同じ行動範囲、行動パターンだと、新しい出会いは生まれにくい。
自分からイベントに参加したり、話しかけたりするのは勇気がいることだけど、新しい出会いを見つけるには、ちょっと飛び込む勇気が必要だよ！

片思いを前向きに捉える方法

片思いって、楽しいこともあるけど、辛いことのほうが多く感じることもあるよね。
でも、どんなことも捉え方次第。
「片思いしてよかった！」って思えるように、ちょっとだけ考え方を変えてみよう。

成長のチャンスと考える

片思いは、キミの心を成長させてくれる経験でもあるんだ。
相手を思いやる気持ち、自分を磨こうとする努力、新しいことに興味を持つきっかけ......。
好きな人がいることで、いろんなことを考えたり、新しい挑戦ができたりする。
その全部が、キミを素敵にしてくれる大切な時間なんだよ。

恋愛以外の目標を持つ

恋愛のことばかり考えていると、うまくいかないときに心が疲れてしまう。
だからこそ、恋愛とは別に、自分が打ち込めるものを見つけてみよう。
勉強、部活、趣味、なんでもOK！
好きなことや夢中になれることがあると、気持ちのバランスが取れるよ。

自分の感情を客観的に見る

片思いのときって、感情の波が激しくなるよね。
「なんでこんなに辛いんだろう？」
「なんでこんなに好きなんだろう？」
そんなふうに、自分の気持ちを客観的に見てみると、意外と冷静になれることもあるよ。
一度、自分の感情をじっくり観察してみると、気持ちが整理できるかもしれないね。

時間が解決してくれると信じる

今は辛くても、時間がたてば、気持ちは変わっていくもの。
最初は信じられないかもしれないけど、少しずつ、新しい気持ちになれる日がくる。
だから、焦らず、ゆっくりでいい。
「今はそういう時期なんだな」って思って、毎日を大事に過ごしてみよう。

まとめ

片思いは、胸が苦しくなったり、不安になったり、気持ちのアップダウンが激しくて、なかなか辛いもの。
でも、人を好きになるって、とっても素敵なことなんだよね。
相手を思いやる気持ち、自分を信じる気持ち――それって、すごく大事な経験。
泣きそうになることがあっても、だいじょうぶ。
その気持ちを大事にしながら、前を向いて進んでいこう！

※合わせて読みたい「片思いをあきらめる方法」

「おしごと事典」を見てみよう！

片思いの辛さを知ったキミにぴったりな仕事片思いの辛さを知ったキミにぴったりな仕事
人の気持ちに寄り添う大切さを実感したキミは、「カウンセラー」の仕事が向いているかもしれないよ。片思いのもどかしさや切なさを知っているからこそ、相談者の心に寄り添えるはず。
自分の感情を整理する大切さを学んだキミは、「作家」がおすすめ。片思いの経験を物語に落とし込めば、多くの人の共感を呼ぶ作品が生まれるかもしれないね。
心理学に興味を持ったキミは、「臨床心理士」を目指してみてはどうかな？ 片思いを通じて感じた心の動きを深く学び、人を支える専門家になれるかもしれないよ。