『宿題終わらないとき 夏休みの最終手段!』
夏休みも終わりにさしかかってきたね。
夏休みの宿題は全部終わりそう?
小学生のころと違い、中学生の夏休みの宿題ってけっこういろいろなものが出る学校が多い。
この記事を読んでいるキミはもしかすると、宿題を始めてみたものの、想像以上に時間がかかってしまっているのかも。
あるいは夏休み中は部活とかで忙しくて、宿題どころじゃなかったかもしれない。
そこで今回は、「夏休みの宿題が終わりそうにない、どうしよう!」というキミのために、対処法を紹介するよ。
目次
宿題が終わらないときになんとかするコツ
今から夏休み最終日までに宿題を終えようと思ったら、がむしゃらに徹夜してやるしかないのかな?
そのくらい必死になるのは当然だけど、いちばん大事なのは「効率」を重視すること。
効率よく進めるためにはメンタル面と物理的な面での2つのコツが考えられるよ。
残された時間は少ないから、これだと思ったコツを取り入れてなんとか宿題をやり遂げよう。
カンペキはもう無理と知る
まずはメンタル面から効率を上げるコツ。
これまでほとんど宿題に手をつけてこなかった場合は、ぶっちゃけ、カンペキにやる時間はもうない。
こんなときは潔(いさぎよ)く「カンペキにやるのはもう無理」と悟る(さとる)ことも効率アップには重要だよ。
宿題だから、ついカンペキな完成度を求めがち。
結果的に期限に遅れたり、提出をあきらめたりするぐらいなら、「一通り期限までに終えて提出する」というのをまずは目標にしよう。
だいじょうぶ、カンペキを目指すのは提出後からでもできる。
ひと通り宿題をやって提出したあと、自分がよくわからなかったところや、できなかったところを復習して夏休みあけの授業や高校受験にそなえておけばちゃんと実力がつくよ。
まずいと思ったら人に頼ろう
次は物理的なコツ。
夏休みの残り時間に対して、手つかずの宿題の量を考えてみよう。
カンペキを求めないなら、自力でなんとか間に合いそうだ、という人はそのまま優先順を決めて宿題に取りかかろう。
でも自分ひとりでは絶対に間に合わない!と思ったら最終手段として人の力を借りるのも重要なコツ。
家族、友人、先生など、宿題を手伝ってくれそうな人に、できるだけ早くSOSを出して手伝ってもらおう。
次からだれにどのように手伝ってもらうかを紹介していくよ。
●家族
もちろん保護者に頼ると「なんでぎりぎりまでやらなかったの」としかられる可能性は高い。
それは覚悟のうえで頼もう。
心から反省して「今回だけは助けてほしい」とお願いすれば、大切なキミのために助けてくれるかもしれない。
でも保護者のかたにも「中学の勉強内容はすっかり忘れたので手伝いたいけど無理」と断られる可能性もある。
そんなときは勉強の得意なお兄さんやお姉さん、おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさんなど、手伝ってくれそうな人がいないか探そう。
その人の好きな教科や得意教科の宿題なら、意外と楽しんで手伝ってくれるかもしれない。
またひとりに頼らず、家族全員にそれぞれの得意分野の宿題を分担して手伝ってもらうという人海戦術(じんかいせんじゅつ)もあるよ。
●友達
勉強のできる友達や、宿題の教科の得意な友達を頼るのも一つの手段。
友達も宿題が全部終わっていないなら、宿題をやる勉強会を開こう。
おたがいに得意教科の答えを教え合えれば、ギブ&テイクで一番いいね。
でも宿題をしっかり終えちゃっている友達に頼む場合は、キミが一方的に頼ることになる。
友達が気持ちよく手伝ってくれるように心からお願いだ。
●先生
先生に、宿題のなかで答えのわからない問題を教えてもらうのもひとつの方法。
教科の先生は夏休みの宿題を厳選して出しているはず。
だからキミが宿題の質問をしたら、多くの場合、喜んで教えてくれるかもしれない。
ただし夏休み中は先生も新学期の準備などで忙しい可能性もある。
部活で学校に行ったときなどに職員室で先生を見かけたら「今ちょっと宿題の質問をしてもいいですか」と都合を聞いてから話すと好印象だよ。
切羽つまらないための方法
さてここで、次の長期休みの宿題で切羽つまらない方法も紹介しておこう。
「え~~そんなことより早く最終手段を教えてよ」と言わずにつきあってほしい。
だって「喉元(のどもと)過ぎれば熱さを忘れる」という格言通り、窮地(きゅうち)を切り抜けるとすぐに忘れて、来年の夏休みも同じ過ちをくり返したらいやじゃない?
次回からどうすれば焦らずに済むか知っておいて損はないよ。
計画を立てただけで満足しない
キミは夏休み前に宿題をやる計画を立てたかな?
一応計画を立てたのに全然できなかった原因は、計画を立てただけで満足してしまったからかもしれない。
勉強の「今日のやることリスト」を作って、実行したら1つひとつ線で消していくなど、小さな達成感を感じながら計画的に進めていくようにしよう。
一方、途中で計画がくずれてしまった場合は、計画そのものに無理があったのかもしれない。
計画がくずれたらすぐに「現実的に自分が宿題をやれる無理のない計画」を立て直す必要があるよ。
夏休みなど長期休みの計画のコツは、最初に部活や遊びや行事などの予定を確保して、残り時間から「現実的に自分ができそうな勉強時間」を確保すること。
最初に宿題の計画を立てるときは、7月中に宿題を終わらせる計画だと夏にやりたいこととの両立がうまくいきやすいよ。
カンペキを目指さない
夏休みの宿題ですべての教科で100点満点のクオリティをめざそうとすると、時間切れになっちゃう。
とくに読書感想文や理科の自由研究、家庭科レポートなどはこだわりすぎるとどんどん時間がかかってしまうよ。
たとえば自由研究のタイトルを考えるのに1日かかったり、読書感想文の文章にこだわりすぎて1週間かかってしまったり!
こだわることは決して悪いコトではないのだけど、あまりにこだわって1~2教科にだけ集中してしまい、ほかの教科の宿題にまったく手がつけられなかった、という事態はさけなくてはならない。
まずは全部の宿題を期限までに提出することをめざし、時間が余ったら完成度をあげていこう。
もちろん、こだわりを捨てすぎて、ネット上のだれかの模範例の読書感想文をコピー&ペーストしたり、自由研究の参考例を「丸写し」したりするのはNGだよー。
時間を決めて取り掛かる
宿題は「あと●分でやる」と終わりの時間を決めて取り掛かろう。
「しめ切り効果」で集中力もやる気もアップするよ。
とくにやる気や集中力の途切れやすい苦手教科ほど短時間で区切るのがおすすめ。
15分や20分など短時間で時間を区切るにはタイマーを使うとやりやすい。
でもスマホが机の上にあるとついつい気が散りやすいもの。
勉強中はスマホのタイマー機能よりも100円ショップなどで売っているキッチンタイマーを使う先輩たちも多いよ。
ちなみに、もし時間内にやりきれなかったら、もう一度時間を区切ってから取り組もう。
アラームが鳴っても無視してずるずると時間を延長してやり続けると、時間を区切った効果がなくなるので注意。
コツコツ進める基本を忘れない
大量の宿題を一度にこなそうとすると、精神的にも肉体的にもホント、しんどいよねえ。
結局、コツコツちょっとずつ継続するほうが、一度にたくさんやるよりずっと楽チンだし成果も大きいんだ。
その基本を忘れないでおこう。
一度でも宿題をスムーズにコツコツと終える爽快(そうかい)さを経験すれば、キミもクセになるはず。
そして自分が誇らしくなるよ。
宿題を終わらせるモチベーションの上げかた
さて次は残りの夏休みで宿題を終わらせるモチベーションの上げかただよ。
とくに苦手教科の宿題とか、気合いや根性じゃやる気が出てこないよね。
あと何日かで夏休みが終わるし、宿題を絶対やらなきゃいけない!
それなのに身体が机に向かってくれない...‼
そんなときはこれから紹介する方法をいろいろ試してみよう。
意外なところで自然にモチベーションが上がってくるかもしれない。
部屋を整理整頓する
勉強机のまわりや上がごちゃごちゃとしていないかな?
宿題をやりたくても、宿題に使う道具やテキストを置く場所がない。
そんな状況では宿題のモチベーションが下がって当然。
まずはササッと机まわりから、勉強に関係ないものを全部どかしてでっかい箱にでも入れておこう。
そして机の上に「今やる教科の宿題に関係するものだけ」を置いて、それ以外の教科のものや、もちろんまんがなども机周りの棚やBOXに保管しよう。
机の上と机周辺だけでも整理すれば、すっきりしてやる気があがるのはまちがいないよ。
勉強する場所を変えてみる
勉強する場所を変えると、脳が新鮮さを感じて自然にやる気が出ることがある。
なんだか机に向かえない気分のときは、さっと家を出て図書館や自習室などに宿題だけを持って取り組もう。
外に出かける時間がないほど切羽つまっている場合は、家のなかの別の部屋に移動するだけでもやる気がアップ!
さらに別の部屋がないときは、自分の勉強机の向きを変えたり、折りたたみの別のテーブルを出してきたりして、そこで宿題をするだけでもやる気アップ効果が期待できるよ。
友達といっしょにやる
ひとりで宿題に取り組んでいるとがんばれない人は、友達といっしょに図書館などにでかけて宿題をやるのもおすすめ。
同じ場所でやらなくても、「今から宿題やるよ~」「今数学のワークの宿題半分まできた!」などと実況報告をし合うのでもOK。
宿題をがんばっているのは自分だけではない、と思うだけでもやる気が上がるよ。
ただし友達と一緒にしゃべってばかりとか意味がないので、そこは注意。
勉強する時間を変える
勉強してはいるんだけど、なんだか集中できなくて眠くなっちゃう人は、勉強する時間帯を変えてみると、思わぬやる気UP効果があるよ。
「朝は脳のゴールデンタイム」っていうのはどこかで聞いたことがあるかな?
睡眠で元気を回復した脳は、早朝から午前中のほうがよく働いて効率アップ。
いつも夜遅くや午後に宿題をしていた人は、早朝に起きて宿題をやったら急にはかどることが多い。
とくに数学や読解、作文など、深い思考力が必要な宿題やひらめきや創造力が必要な宿題ほど、朝のほうがいつもの倍ぐらい効率が上がるなんてこともよくあること。
逆に夜は脳も疲れていることが多いので、あまり深い思考力を使わずにできる、得意教科の宿題や、自由研究の模造紙に色を塗るなど作業系の宿題タイムにするのもおすすめ。
ごほうび制を取り入れる
今日の宿題を終えた自分に「よくやったね!」と拍手するとかごほうびをあげることもやる気につながる。
ごほうびは1日1回でなく一つの作業を終えるごとにいちいち与えてもいいよ。
たとえば20分数学のワークをやったら「えらい!さすが!」と声を出して拍手して自分をほめたたえてから次の20分に取り掛かるなど。
えっ?自分で自分に拍手するなんて気恥ずかしくってできないって??
そういうキミは、好きなおやつを1個あげたり、好きな曲を1曲聴いたりなどもいいかも。
間に合わなかったときの言い訳
この記事を読んでいる今、始業式の前日というキミ。
もしかすると提出日までに間に合わない教科も出てくるかもしれない。
そんなときのために、宿題が提出期限に間に合わなかった場合の言い訳も紹介しよう。
もちろん言い訳はかっこ悪いし、ちょっと子供っぽいかもしれない。
また先生たちのなかでも相手を選ばないと、言い訳してさらに叱(しか)られる可能性さえある。
それでもなにも言わないより印象が少しでもよくなる言い訳をしてみたい!
と思うチャレンジャーなキミは、以下の3つの言い訳を参考にアレンジしてみよう。
ふだんのおこないがよいキミなら、信じてもらえるかもしれないし、少なくとも笑いがとれて気まずさが解消できるかもしれないよ。
家に忘れてきた
中学校では夏休みの宿題は各教科休み明けすぐの1回目の授業で提出する学校が多いようだ。(100%ではないので注意してね)
1回目の授業までに間に合わなくても、あと1日ぐらいあればなんとか提出できる場合に限り、「家に置き忘れてきました」という言い訳が使える。
これはかなり定番の言い訳なので、先生もこれまでの教師生活のなかで、多くの生徒から何度も聞いてきた言い訳かもしれない。
でももしかしたら本当に家に忘れてきたのかもしれないので、先生もいきなり怒ったりはしないだろう。
その代わり「しかたない。じゃあ明日職員室に持ってきなさい」とか「週明けの授業までに」などと言われたら、1日~2日分は時間稼ぎができるかも。
そのかわり1日やそこらじゃできっこないレベルなら、全然効果のない言い訳だよねー。
飼い犬が食べてしまった
「飼い犬が課題のプリントを食べちゃってできませんでした!」もしくは「せっかくやった宿題のプリントを飼い犬がぐちゃぐちゃにして提出不可能になりました」は、犬好き、もしくは動物好きの先生の場合、アリかもしれない。
うそだろうなと内心思いながらも、思わずほっこりしちゃいそう。
「しかたないなあ」とか言いながら同じプリントやテキストのコピーを渡されて、期限を延長してくれる可能性はある。
突風に飛ばされてしまった
「せっかくやった宿題が突風に飛ばされてしまって...」
こうしたアクシデント系の言い訳は、絶対うそだとわかるけど、冗談の通じる先生ならアリかもしれない。
クスッと笑ってくれても宿題から逃れられないのは同じことだけど、黙ってしかられるよりは気持ちのうえでまだマシかもね。
夏休みの宿題を提出しなかったらどうなるの?
「夏休みの宿題を提出しなかったらどうなるのか?」
最後におそらくキミが一番気にしていることを教えよう。
「夏休みの宿題を出さなかったらどうなるのか」だ。
宿題を提出しないと、怒られたり、自分の実力がつかなかったりするだけではない。
期限までに提出した人に比べると成績が下がる可能性がある。
各教科の成績(5段階の評定)は、テストだけでなく提出物や授業中の態度などの総合で決まることはキミも知っているよね。
夏休みの宿題は提出物としてしっかり成績(5段階の評定)の評価対象の一つになる。
もし宿題の提出期限に遅れたらその分減点されるし、提出しなかったらさらに低い評価になってしまう。
だからあきらめてなにも出さないよりは、遅れてでも出したほうがいいよ。
最後の最後まであきらめないでがんばってみよう!