『ペン回しのやり方 簡単な技を紹介しよう!』
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難しい問題にぶち当たったときや、教科書を読みこんでいるときなんかに、無意識にペンを回しちゃうこと、ある?
もしくは、丸付けをしている先生の手元でクルクルッ。
テスト中ラスト5分で焦っているときに、斜め前の席の秀才の手元でクルクッ...「あああ気になる!!!」なんていうのも、教室ではずいぶん昔から見られる光景だ。 「あいつ、ペン回しうまいな」という評判は、昔は教室のなか限定だった。
ところがインターネットが普及したことで世界中の愛好者がつながり始めて、今ではなんと世界大会が行われるジャンルに成長しているというから驚きだよね。
浪人回しじゃないよ ペン回し
その昔、「ペン回し」は「浪人回し」なんて呼ばれた時代があったんだ。
ここでいう「浪人」というのは、「自分の住むべき土地を離れて、各国をさまよう者」という意味ではなくて、「目指す学校へ入るために家や予備校と呼ばれる塾で勉強をする人」のこと。
ほとんどの場合が大学受験を目指してがんばっている人のことを指している。
その昔、浪人生がペン回しをしていることがよくあって「ペン回しをすると浪人する」なんていう噂も生まれ、そこからつけられたのがこの「浪人回し」という名前らしい。
ちなみに、世界では「Pen Spinner(ペンスピナー)」と呼ばれることが多いらしいよ。英語で言うとちょっとカッコイイよね。
ペン回し専用のペンや改造ペンを使う人も
ペン回しは、シャープペンシルやボールペンなど、普通にペンケースに入っているものを使うのが一般的だ。
でもより高度な技をマスターするために、ちょっと長めの専用ペンが発売されたこともあったし、自分で改造ペンを作る人もいるんだって! スポーツでは、より走りやすいマラソン用の靴が開発されたり、水の抵抗がより少ない水着が開発されたり、と道具が開発されることはよくあるから、それと同じイメージで、今やひとつの「競技」として世界中で愛好者がいるっていうこと!
ペン回し 代表的な技
ペン回しは、難しい技を競ったり、技のレパートリー数を競ったりする遊び方や、回転スピードや回数を競う遊び方が昔からあったんだ。
YouTubeなどを通じて世界規模で愛好者が同士がつながった最近では、スケートボードやストリートダンスなどと同じでオリジナルの表現を競い合う「フリースタイル」が主流となっているらしい。
どう?ちょっと「ペン回し」がアツく盛り上がっているのがわかるでしょう? じゃあ興味がわいてきたキミのために、代表的な技を紹介するよ。
ノーマル
文字を書くときの持ち方からスタートする基本技。中指でペンをキュッと押して、親指の周りをクルッとひとまわし!で成功だ!!
・ソニック
ペンを中指と薬指の間ではさんだ状態からスタート。
親指と人差し指の付け根ではじいた反動で、ペンを中指と人差し指の間へ移動させる技だ!
・ガンマン
中指のまわりをクルッとひとまわりさせる技。この名前が付いたのは、映画などで見る西部劇のガンマンが拳銃を回す動きに似ているから!
・バックアラウンド
これは人差し指の周りをひとまわりさせる。腕を振る勢いを使ってペンを回す技だ!
・インフィニティ
ペン先を持って、長い方でインフィニティマーク(∞マーク)を描く技。
ペン回しの約束
練習すればできるようになるから、夢中になっちゃうかもしれないね。
ここでペン回しの約束だ。
最初はペンを何回も落として音を出しちゃうことが多いかも。
だから、まわりの安全を確認したり、授業中は練習しないように周りへの配慮を忘れないようにしよう。
それに、慣れない指を酷使(こくし)し続けるとケガする可能性もあるから、練習は適度に休けいをとって、無理しないように!
いまやジャグリング化
大道芸やサーカスなどで、コマを高く飛ばしたり、いくつものボールを投げては受ける、をくり返したり...といった技を見せるジャグリング。
ペン回しは予備校の教室でそっと行われていた時代から、いつのまにか世界中に愛好者がいて、次々と技や道具が開発されるジャグリングの種目のひとつといってもおかしくないものになっている! どれも、動画を見ると簡単そうに見えるけれど実際にやってみると結構難しい。最初はあちこちにペンが飛んでいくから、じょうぶなペンを使って人がいない場所で練習してみては?