2つの夢をかなえるために!限られた時間で行う、タイパ最大化期末テスト対策
中2|11月号ゆっこ 先輩 2024年度入試で合格
トクイ教科:社会、英語 ニガテ教科:数学
部活:陸上部
志望校合格までの壁:部活を中心とする忙しさと難関校受験をいかにして両立させるか。
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内申点対策
演習の時間がない理社と実技教科は、出やすいところをピンポイントで暗記
中学時代の夢は2つ。陸上選手として800m走で県大会を勝ち抜き、全国大会に出場すること。そして、太田女子高校に合格すること。あこがれの体育の先生になるために、どうしてもかなえたい夢でした。
部活やクラブチームの練習で忙しい中での私の期末テスト対策は、まずテストの3週間前から、主に理科、社会のノートの内容をまとめ直します。ここだけは忘れないようにしようという部分を、自分の言葉で書き記しました。
2週間前、テスト準備期間が始まったら、英数国は教科書やワークで問題演習にしっかり取り組みます。一方、暗記の要素が大きい理社と実技教科は、「寝る前の30分間」などと時間を決めたうえで、教科書にマーカーを引きながら内容を頭に入れました。電車や車などでの移動の機会があれば、〈定期テスト暗記BOOK〉で暗記に励みました。
1週間を切ったら、テストに出やすい箇所を理解できているか〈暗記BOOK〉で見直しチェック。あやふやなところは、教科書を見直しました。
時期によって浮き沈みはありましたが、例えば中2の2学期末は、数学の平均点が大きく下がる中で平均点以上を取れたり、70点台が多い理科で85点を取れたりと健闘。3年間を通じて大きく成績を落とすことなく、少なくとも内申点については不安なく入試に臨めました。
「A」評価を取れた学習態度を3年間キープ
同級生と通知表の成績について話していて、評価の「主体的に学習に取り組む態度」で「A」を取れている人が意外に少ないことがわかりました。私はもともと「A」だったので、これは自分の強みなのかもしれないと思い、それまでの学習姿勢を変わらず続けることにしました。
例えば、宿題のワークは必ず提出。部活で忙しいときは、授業の間の休み時間や昼休みを使ってやりきりました。
提出時は、間違えた問題をノートに貼り、解き直しの過程や、なぜその答えになるのかの理由などを記入。自分で考えてもわからない問題は積極的に先生に質問にいきました。
テスト前に改めて復習する時間はなかなか取れないので、なるべくその場で理解しようとしたことがきっかけであり、内申点のために行っていたわけではありませんでしたが、結果的に「A」をキープできたことで、入試にも大いに役立ちました。
志望校選び
中学校入学以来、太田女子高校以外は眼中になし!
中学入学以来、志望校は太田女子高校しか頭にありませんでした。進学先の条件は、陸上を高いレベルで続けられて、大学進学についてもしっかり準備できる高校。2つ上の姉が太田女子高校に入学して陸上部で活動していて、その高校生活の話を聞いても、間違いなくベストな選択肢だと感じられました。
中学校から距離が近いこともあり、1、2年のころは同級生にも志望者がたくさんいたのですが、受験が近づくにつれて、志望を別の高校にシフトする人が徐々に目立つように。定期テストや模試の点数が落ち込んだときは私も不安になりましたが、あきらめるつもりは一切なく、希望を持ち続けました。
受験勉強
受験勉強のスタートを見舞った、過去問の洗礼
中3の8月、陸上の全国大会出場という、2つの夢のうち1つ をかなえることができました。あとはもう1つの夢、太田女子高校合格に向けて一直線です。
まずは実力試しにと、3年前の公立高校入試問題を解いてみると、これが全然できず。苦手の数学がさんざんな出来だったのをはじめ、英語は初見の長文読解が思った以上に読み取れません。他の教科も、答えはたまたま合っていても、解き方を説明できないものばかり。危機感を覚えて、各教科、できなかった単元のワークを引っ張り出し、解き直しました。
受験勉強の開始早々、焦りを感じることになりましたが、最初に自分の状況を理解できたのは、後から振り返れば大きな収穫でした。
最後の実力テスト、他の受験生の勢いにのまれそうになるも…
受験勉強の最終盤にも、厳しい局面が待っていました。12月後半に受けた最後の実力テストで、私はいつもぐらいの得点を維持できたのに、志望者内順位が下がってしまったのです。得点が変わらないのに追い抜かれた、つまり、他の志望者が私以上に伸びているということ。努力が足りていないのかと、打ちひしがれそうでした。
そんなとき、姉や先輩がくれたアドバイスは、「焦らないで」。頑張りすぎて体力が削られると、かえって頭が働かなくなるので、休憩や睡眠を意識的に増やしたほうがいいと。試してみると、頭が元気な状態なので勉強中は集中力が向上。それまでよりはかどる分、日々の達成感も大きくなり、気持ちも持ち直してきました。
入試本番
つらかった演習のノートを会場で見直し、勇気を振り絞る
当日、心の支えとして会場に持参したのが、元日に神社で買ったお守り、試験前日に母から手渡された手作りのお守り、そして、大嫌いな数学の問題演習を行ったノートです。特に苦手だった関数や証明の問題を解いた部分を見返して、「頑張ってきたんだ」と励みにしました。
昼食時には、お弁当の包みの中にサプライズが。母と姉からの手紙が入っていました。「今までの努力は無駄じゃない」。応援してくれる人がいると思うと、さらに力がわいてきます。
集中していたからか、試験は気づいたら終わっていました。できなかった教科はなく、どの教科も順調。万一残念な結果だったとしても後悔はないと言い切れるほど、力を出し切れた感覚がありました。
合格の秘訣
自身の状況を客観的に受け止めること
模試や過去問によって力を試し、結果を素直に受け止めて、そのとき置かれた自分の状況を客観的に把握できたことが合格の秘訣ではないかと思います。
中3の9月に過去問ができなかったとき、12月に実力テストの順位が下がったとき、どちらも精神的なダメージはありましたが、自分に足りない部分を知ることができたとは、ダメージを上回るメリットでした。
(お母様から)忙しさを言い訳にせず、どちらの夢にも本気で向き合っていた
「時間がない」が中学時代の娘の口癖でした。クラブチームでは夜間の練習もあり、そのうえ自主練にも取り組む中で、受験にも成功したいという気持ちも強かったので、無理からぬことではあったと思います。受験についてのアドバイスはできませんが、焦りや弱音をため込んでしまう性格だったので、なるべく話を聞いてあげるようにはしていました。
印象的だったのは、大きな目標に到達するための、小さな目標を立てて自室に貼っていた様子です。実現が難しいことでも、少しずつステップアップして近づくすべを、受験を通して学んだのかもしれません。
陸上の夢も受験の夢も、投げ出さずに両方ともかなえたのは素直に尊敬します。私にはできません(笑)。高校でも体育の先生という夢に向けて努力している姿を頼もしく見ています。
※体験談は2024年度の入試情報です。
「進研ゼミ」で志望校合格へ!
中2の11月号おすすめ活用法
9教科の定期テスト ショートカット勉強法
秋のテスト対策は「バランスよく」より「絞り込み」
中だるみしやすい時期。9教科のテスト対策がうまくできるか、不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
範囲が広くなる秋の期末テスト対策は、バランスよくこなすより、得点に直結する対策に絞ることが大切です。
テスト直前でも間に合う!一番伸びる対策
『中二講座』では、テスト直前からでも自己最高点をねらえる、「絞り込み」学習を提案しています。
「ハイブリッドスタイル」の方は、「AI Navi」がおすすめ。その日の学習時間を入力すると、テスト範囲の中から最も高得点に近づけるレッスンをAIが自動でピックアップ。無駄なく得点を上げられます。
〈定期テスト予想問題デジタル〉の絞り込み機能も活用して、出題されやすい問題を解けるようにしておきましょう。
「オリジナルスタイル」の方は、力を入れる教科を明確にして、〈赤ペン先生の添削課題〉とスキマ時間を活用して得点を上げましょう。〈定期テスト厳選予想問題〉で問題演習まですれば、テストでの減点を防ぐことができます。
※「AI Navi」は1日分のレッスンを提案するものです。テストまでの全体の予定を知りたい場合は「計画表」がおすすめです。また、途中で「AI Navi」から計画表への変更はできません。
※「AI Navi」をテストまで3日以内のタイミングで開始した場合、暗記を優先し、予想問題を提案しないこともあります。