テレビAD

テレビADの仕事内容は?

テレビADとはどんな仕事?テレビADになるには?


テレビADとはどんな仕事?

・テレビA Dとは?


テレビA Dとは、番組制作の現場監督を行うディレクターのアシスタントのことです。(「A D」はアシスタント・ディレクターの略です)

テレビのA Dは「きつい」とか「ハードそう」と言われがちですが、確かに仕事内容は多岐にわたりハードです。しかしA Dはあくまでもディレクターになるための下積みの期間の職種。A Dの仕事を通して番組制作の現場の様々な仕事を主体的に覚えていくと、ディレクターになった時にそれらの経験を生かすことができます。

テレビ局では平均するとA Dを5年ほど続けるとディレクターに昇格するようですが、番組制作会社では10年ぐらいかかることもあると言われています。しかしこれはあくまでも目安で実力があれば早くディレクターになれる可能性もあります。

・テレビA Dの仕事内容


テレビA Dの仕事は、ディレクターの指示のもと行います。出演者のアポ取り、リサーチ、ロケハン、演出助手、編集作業の補助、番組収録前のシミュレーション、収録時の演出補佐などがあります。


リサーチではネットで調べるだけでなく、取材をしたり書籍で調べたり裏づけをとります。テレビ業界では、外に機材を持ち出して撮影を行うことを「ロケ」(ロケーション撮影の略)と言います。「ロケハン」というのはロケを行う時の、場所探しや下見を行うことです。

ロケを行う時には、「ロケ弁」の手配をしたり、「カンペ出し」をしたりします

「カンペ」とはカンニングペーパーの略で、スケッチブックなどに指示を書いて、出演者に伝える小道具のことです。A Dは、「巻いて」など、カメラにうつらない場所から「カンペ出し」を行って撮影のスムーズな進行をサポートしています。

テレビADはどんな働き方をするの?

テレビA Dはどんな働き方か知っておこう!

・テレビA Dの就職先


A Dの就職先は主に、テレビ局とテレビ番組の制作会社の2種類に分かれます。
どちらも正社員や派遣社員、アルバイトと雇用形態は様々です。
番組制作会社では慢性的に人手不足で、A Dの募集や採用を積極的に行っている企業が多いようです。
テレビA Dの年収水準は、大手キー局のA Dの場合は高めで、制作会社のA Dの年収とは差があるようです。

・テレビA Dの休日事情


A Dの仕事は多岐にわたり、そのうえ複数のディレクターのアシスタントをするので、要領のよい人でも休みがなくなるほど忙しいと言われます。
サラリーマンのような決まった勤務時間もないので、会社に数日泊まって行われることもあります。段取りよく仕事を片づけ、休みがないなかでも工夫して休みをとっていくことが必要と言われます。
テレビADはどんな人に向いているの?

テレビA Dにはどんな人が向いている?

A Dの仕事に求められる資質はどんなものか、紹介します。

・テレビが大好きで視聴者を楽しませたい人
視聴者に番組づくりを通して楽しませたい、感動させたいという強い思いのある人はA D時代に様々なことを吸収できます。テレビが好きで、番組づくりへの情熱がある人がA Dに向いています。

・ディレクターになるという強い思い
現在活躍している有名プロデューサーやディレクターも、みんなA Dを経験しています。A Dの仕事はハードなので、目の前の仕事のことだけを考えていると目的を見失ってしまいます。ディレクターをめざして、今学べることを現場から学ぶという意識の強い人がA Dとして成長していける人です。

・強い精神力
番組の企画を実現するために、粘り強く交渉したり、策を練ったりする、タフな精神力がA Dの仕事には必要です。

・現場での気配り
収録現場が和んで撮影がうまくいくように、出演者やスタッフに気配りするのもADの仕事です。気が効く人や気配りのできる人はA Dに向いています。

・トラブル防止力
撮影中のトラブルを予測して、対策を打っておく力もA Dには必要です。もし通行人がたくさん来てしまったら? もしお店のお客さまとトラブルになったら?とトラブルを予測して事前に回避する力もA Dには必要です。


・体調管理力
A Dは体力が入ります。ハードに動き回って体を壊してしまっては、仕事を続けられません。優先順位を考えて仕事を段取りよく行い、休みをとったり食事に気をつけたり運動をしたりなど、自分の体調管理力も必要です。



テレビADの将来展望は?

テレビA Dの将来の展望は?


近年はテレビの視聴率が下がっているものの、ネット配信番組のコンテンツが増えているため、これからはテレビ以外の映像コンテンツでも、A Dの仕事にニーズがあるでしょう。A Dはあくまでもディレクターのサポート職で、将来はディレクターをめざす職種です。配信先がネットに変わっても「自分がディレクターになったらどんな番組をつくりたいのか?」を考え、必要なことを主体的に現場で学んでいく。そのように目的をしっかり持ったA Dには、活躍の場やディレクターへの道が広がっているといえます。

テレビADにはこうすればなれる!

テレビA Dになるには?学歴や資格は必要?



テレビA Dになる方法は、テレビ局に就職するか、番組制作会社に就職するのが一般的です。
テレビ局への就職をめざす場合は、応募条件として4年制大学卒業の学歴が求められるので、どの学部でもいいので4年制大学への進学をするのがおすすめです。
大手のキー局では国公立大も私立大でも難関大出身者の採用が多いのは事実のようです。
テレビ局への就職をめざすなら難関大をめざすことがおすすめです。

一方番組制作会社ではA Dの採用条件に学歴が問われることはそれほどありません。

中卒や高卒で活躍するA Dやディレクターがいます。最も多いのが専門学校で映像制作を専門に学んで番組制作会社に就職するルートです。
専門学校では実際に企画から制作、編集まで、本格的な機材を使って経験することができます。現場で働くプロデューサーやディレクターの講義を受けられる学校もあります。