JICA職員

JICA職員の仕事内容は?

JICA職員になるには、途上国支援への情熱と難関試験突破の努力が必要!


JICAとは開発途上国を支援する世界最大規模の国際協力機関

・JICAの役割は?


JICA(日本国際協力機構)は、開発途上国を支援する世界最大規模の国際協力機関です。
世界のさまざまな地域の開発途上国に、国のODA(政府開発援助)を使い、資金面や技術面から支援を行っています。

貧困、飢餓、紛争、感染症の広がり、社会基盤の未整備など、世界の開発途上国の抱える課題はさまざまです。

・JICA職員の主な仕事とは?


JICA職員の主な仕事は、1、途上国の課題を解決するための調査や研究を行うこと。2、援助のための資金計画を立てること。3、現地サポートを行う専門家やボランティアを現地に派遣することです。

JICA職員はあくまでもプロジェクトの進行管理(マネジメント)の仕事をしており、実際に技術協力などで働くのは、JICAの専門家やボランティアスタッフです。

JICAの本部は東京にあり、国内に15か所、海外に90か所の拠点があります。JICA職員には、一般企業と同じように、人事、経理、広報といった業務を行う人もいます。

・JICA職員のやりがいは?


JICAは「信頼で世界をつなぐ」というビジョンを掲げています。途上国支援の最前線で、途上国の実情に寄り添い、途上国の人々に求められる事業をつくり出すことへの挑戦や努力こそがやりがいと言えます。

JICA職員はどんな働き方をするの?

JICA職員になるには働き方を知っておこう!雇用は安定?

JICA職員は2年〜4年で転勤を繰り返し、さまざまな業務を経験しながらキャリアを積んでいきます。海外勤務は通常20代で1回、30代で1回ほど。1回の海外勤務の年数は3年が目安です。

海外赴任先のほとんどは開発途上国です。言葉や文化、生活習慣が異なるうえに、衛生面や、ガス・水道、道路・電話・電気、インターネットなどのインフラが日本に比べて大幅に整っていない環境で、数年間暮らすことになります。単身ではなく、家族もいる場合は、家族を海外に連れて一緒に暮らすかどうか、単身で赴任するかどうか、悩むところだそうです。

JICA職員の平均年収は800万円前後で、給与水準の高さも就職先として人気の理由の一つです。休日は、土日を休みとする完全週休二日制ですが、出張などで休日勤務するケースもあります。

JICA職員はどんな人に向いているの?

JICA職員になるにはどんな人が向いている?

「開発途上国を支援したい」という強い意志と並外れた体力とフットワークのよさが前提です。そのうえで、国内の省庁関係者、海外の政府関係者、専門家、ボランティアなど、大勢の人とかかわってプロジェクトを動かしていかなければならないので、高いマネジメント能力とコミュニケーション能力のある人が向いています。
JICA職員の将来展望は?

JICA職員の将来の展望は?今後は民間企業とも提携?

JICAは国のODA(政府開発援助)を資金源としているので、日本国内の景気低迷や財政状況の悪化から、予算は年々削減されている傾向にあります。 今後、プロジェクトの規模を維持するためには、ビジネスという視点も考慮した民間企業との連携も考えられています。
JICA職員にはこうすればなれる!

JICA職員になるには?職員採用試験は難関?

JICA職員は社会貢献度の高さから就職先として人気があり、新卒採用、不定期の社会人採用ともに、難関の就職先といわれています。

JICA職員になるには、職員採用試験を受けて合格する必要があります。
新卒の採用では、短大、4年制大学、大学院修士課程、大学院博士課程のいずれかを卒業見込みか、卒業後3年以内であることが必要です。
特定の学部・学科を卒業している人が有利になるということはないようです。

新卒者の採用倍率は250倍〜300倍と言われており試験内容も難関です。採用時には特別高い英語力を求めないことが明記されているものの、「目安として入構後1年以内にTOEIC800点、3年以内に860点以上の取得が求められる」と書かれているので、学生時代から英語力を高めていくことが必要でしょう。

海外経験や海外ボランティア経験をしておくのもおすすめです。