ゲームプログラマー

ゲームプログラマーの仕事内容は?

ゲームプログラマーになるには? 何が必要か知っておこう!


ゲームプログラマーとはゲームが動くようにプログラムを組む仕事

・ゲームプログラマーが担当するのは?


ゲームプログラマーとは、プログラミング言語を使って、ゲームが動くようにプログラムを組む人のことを指します。

ゲームプログラマーは、ゲームクリエイターの考えたゲームが、企画書や仕様書どおりに動くように、キャラクターの動き、BGMや効果音、システム構築まで、すべての工程をプログラムしています。

そして組んだプログラムにバグや不具合が起きないか、繰り返しチェックしています。

・ゲーム開発は、分業制


ひとつのゲームをつくるプロセスには、さまざまなチームが分業しています。

まずゲームクリエイターが企画を考え、その企画をもとにシナリオ担当がシナリオを書きます。そしてグラフィッカー(イラストレーター)やゲームデザイナーが、キャラクターや背景のデザインを描きます。そしてゲームプログラマーはゲームを実際に動かすためのプログラミングを担当しています。

最近のゲームは大規模に開発される現場も多く、1本のゲームのプログラムに10人〜50人ぐらいのプログラマーがかかわることもあります。

その場合、ゲームの動きや流れを作製するプログラマー、ハードウェアに関連する基盤のシステム開発をするプログラマー、描画を制御するプログラマー、サウンドを制御するプログラマー、通信制ゲームのネットワークをつなげるプログラマーなど、プログラマーの仕事はさらに細分化されます。

・ゲームプログラマーに必要な言語は? 学力は?


ゲームの種類によって使うプログラミング言語は違います。

例えば家庭用ゲーム(ゲーム専用機で実行するコンピュータゲーム)を開発するならC言語やC++などといった言語をおもに使います。 スマートフォン向けのアプリゲームの場合は、JavaやObjective-C、Swiftなどの言語、PC向けのソーシャルゲーム(SNS(ソーシャルネットワークサービス)で提供されるゲームのこと)の開発であればJavaやHTML5、Rubyなどが現在(2021年1月時点)ではおもに使われています。

ゲームプログラマーは、自分の開発したいゲームのジャンルに合わせて、プログラミング言語を学んでいくことが必要です。プログラミングの技術や言語は新しく開発されていくので、常に勉強していかなければなりません。

またプログラム言語を使いこなすうえで、物事を筋道立てて考えていく論理的思考力と読解力は欠かせません。こうした力は学校の数学はもちろん、国語や英語の作文などの学習を通して積み上げていける学力です。
ゲームプログラマーはどんな働き方をするの?

ゲームプログラマーの就職先はゲーム制作会社やゲームメーカー

・ゲームプログラマーの就職先と年収は?


ゲームプログラマーの就職先はゲーム制作会社やゲームメーカーです。
ゲームプログラマーの年収は、勤務先次第で大きく変わります。また近年は家庭用ゲームよりも、ソーシャルゲームのヒット作が多いため、ソーシャルゲームを開発する会社の方が、年収が高い傾向があるようです。

・ゲームプログラマーの働き方は?きつい?


プロジェクトが終わって、次のプロジェクトが始まる谷間はそれほどではないですが、納期の近づいた締め切り前は、残業や休日出勤になり、連日バグのチェックや修正などでハードに働くことが多いようです。
この納期前の印象で、ゲームプログラマーの仕事=きつい、という印象をもつ人が多いようです。
ゲームプログラマーはどんな人に向いているの?

ゲームプログラマーは新しい技術や言語を常に勉強する向上心のある人に向く

ゲームプログラマーに向いているのは、ゲームが何よりも好きな人が大前提です。 プログラミングには論理的な思考力が必要なので、数学や物理などの理数系科目が得意な人、そしてプログラミングの新しい技術や言語を常に勉強する向上心のある人に向いています。さらに海外向けのゲーム開発も多いので英語力のある人は有利になります。

また納期前は、徹夜で仕事をすることもあるので、ハードな時期に仕事をやり通せる体力やメンタルの強い人が向いています。

プログラマーは、コードを黙々と書いていく時間の長い仕事なので、一人でコツコツ行う作業が好きな人は、この仕事に向いています。

しかし制作の現場では、多くの人と一緒につくっていくものなので、コミュニケーション力も必要です。
ゲームプログラマーの将来展望は?

ゲームプログラマーの将来展望 ニーズは安定して拡大

今はオンラインのブラウザーゲームやソーシャルゲームの人気が、国内だけでなく海外でも爆発的に上昇しています。ソーシャルゲームが成長し続ける限り、ゲームプログラマーの仕事のニーズは安定して拡大すると見られています。
ゲームプログラマーにはこうすればなれる!

ゲームプログラマーになるには? 学校は? 資格は必要?

・ゲームプログラマーになるルートは? 学歴は必要?


ゲームプログラマーになるための必須の学歴や資格はありません。技術の実力さえあればなることができます。それでも多くの志望者は大学の情報系の学部か、ゲームプログラミングが学べる専門学校を卒業して、ゲーム制作会社やゲームメーカーに就職することが多いようです。

近ごろの大手ゲームメーカーでは、プログラミングをゲーム制作会社に外注して、企画や販売のみ行っている場合もあるので、ゲームプログラマー志望の場合、就職先にプログラマー職の仕事があるかを確かめる必要があります。

また大手企業の採用では、大学卒の学力や学歴が有利なようです。大学の情報学部では情報工学や、画像・音響工学、メディア学など、プログラミングやI T技術に関するアカデミックな知識を幅広く学ぶことができ、大学卒の学歴も得ることができます。

・採用試験ではオリジナルゲームの提出を求められることも


ゲームプログラマーの採用では、自分でプログラムしたゲームの提出が求められることが多いです。在学中にオリジナルのゲームを実際にプログラミングして、就職活動で提出できるようにしておくことがおすすめです。

・ゲームプログラマーに役立つ資格は? 英語資格も有利?


ゲームプログラマーになるための必須の資格はありませんが、「基本情報技術者」の資格を持っていると、プログラマーとしての基礎を理解していることを、客観的に証明できます。これは大学や専門学校の在学中に取得する人も多い資格です。

また、「C言語プログラミング能力認定試験」「Java (TM)プログラミング能力認定試験」など、就職先に必要なプログラミング言語の認定資格を取得しておくと採用に有利です。

また近年は海外向けのゲーム開発が増え、開発メンバーが海外にいたり、仕様書が英語で書かれていたりするので、大企業を中心にTOEIC®︎などの英語の検定でハイスコアの人は優先的に採用されることがあるようです。

・ゲームプログラマーのキャリアパス


ゲームプログラマーの経験を積んだ後は、現場のプログラマーをまとめるリーダーを任されるようになり、その先にプロジェクトリーダーという、プロジェクト全体の開発や進行管理を任される責任者に昇格する人もいます。