OA機器インストラクター

OA機器インストラクターの仕事内容は?

OA機器インストラクターの仕事内容は?専門的な資格が必要?


OA機器インストラクターの仕事はパソコンなどの機器の使い方を教えること

・OA機器インストラクターは、パソコンなどの機器の使い方を教える専門家



OA機器とは、「オフィスオートメーション機器」のことで、オフィスコンピュータやパーソナルコンピュータ、コピー機、FAXなど事務作業の自動化のために使用する機器のことです。
OA機器の主役はパソコンですが、その世界は、技術があっというまに進歩するため一般の人が追いつくのはたいへんです。パソコンなど最新のOA機器の操作方法を説明したり、技術を身につける手伝いをしたりするのが、OA機器インストラクターです。


・初心者向けから高度なスキルまで、対象に合わせて指導する



OA機器インストラクターが指導する内容は、顧客によって変わります。パソコンを初めて触るという初心者から、オフィスでの事務作業に必要なエクセルやパワーポイントなどの一般的な操作方法、VBAや関数など特定の業務に必要な高度なスキルまでさまざまです。最近ではスマートフォンのアプリなどについても指導することがあります。
OA機器インストラクターはどんな働き方をするの?

OA機器インストラクターの就職先や働き方は?メーカーなどの正社員や派遣社員が多い

・多くはメーカーなどの正社員や派遣社員となる



OA機器インストラクターは、メーカーやOA機器販売店などの正社員や、人材派遣会社の派遣社員として業務にたずさわることが多いです。
出張指導の場合は、頼まれた場所へ行って仕事をしたり、顧客の所属先のオフィスに出向いて指導したりする場合もあります。また、OA機器のショールームなどで案内などをすることもあります。

・パソコン教室などでの指導も



一般の人を対象としたパソコン教室や、顧客専用に開くOA教室、企業向けの講習会などで指導をするということもあります。
指導はテキストやマニュアル、ときにはプロジェクターやVTRなどを使いながら、顧客のスキルやニーズに合わせて、機械や操作部分の名前を教えるところから始め、顧客が業務などで機器を使いこなせるようになるまで操作方法を指導していきます。わかりやすく教えることはもちろん、楽しく学習を継続的に進められるようなサポートもします。
常に専門知識や情報を集め、新しい機種やソフトウエアについての研究が必要です。

・勤務時間は規則的なことが多い



OA機器インストラクターの働く場所は、企業が多く集まっている都市部が多いようです。
勤務時間は所属する企業や就業形態によって異なりますが、比較的規則正しい場合が多いといえます。実際に指導している時間のほかにも、事前準備なども必要となります。
OA機器インストラクターはどんな人に向いているの?

OA機器インストラクターは機器の知識、常識、マナーがある人に向く

人と接して教える仕事なので、服装や態度、ことばづかいなどで、相手によい印象をあたえることは基本的な条件です。
また、教える機器の機能をマスターしていることが必要なので、パソコンなどのメカニズムに人並み以上の興味をもち、常に学ぶ熱心さも必要でしょう。
機械のトラブルなど思わぬハプニングが起こることもあり、落ち着いて処理する機転や度胸も必要です。相手の理解に合わせて使い方をわかりやすく説明できる力や社交性があることもポイントになります。
次々に登場する新しい機器に関する技能を習得する必要があるため、新しい知識への好奇心や、研究を続ける努力が必要です。

OA機器インストラクターの将来展望は?

OA機器インストラクターは役割が増していきます

・パソコンの普及とともに増していく役割



いまや、パソコンはどこのオフィスにも必要なものです。家庭でも日常的に使われるようになりました。
しかし、新しい機種やソフトが次々と出るため、自分だけで操作する技術を身につけることが難しい人もいます。
また、教育現場などでもパソコンやタブレットが使われるようになり、オフィスの事務作業という枠を超えたニーズも出てきています。
そのため、OA機器インストラクターの役割は、ますます大きくなっていくでしょう。
OA機器インストラクターにはこうすればなれる!

OA機器インストラクターになるには?有利になる資格は?

・入社後に講習などを受けるのが一般的



多くの場合は、入社してから講習や訓練を受け、OA機器の操作方法などを身につけてから仕事につきます。
とはいえ、パソコンの操作などに慣れていたり、専門学校などで基礎を学んでいたりすると有利です。専門学校の中には、OA機器インストラクターを養成するコースを設けているところもあります。
また最近ではインストラクターを中途採用するケースも多いようです。専門的に勉強し、パソコンなどの知識をつけることは必須といえるでしょう。


OA機器インストラクターに資格は必要?



・必須ではないが、知識・スキルを証明できる資格がさまざまある



必ず取得しなければならない資格や免許はありませんが、取得しておくと有利な資格はあります。
OA機器についての知識やスキルを証明するものになるからです。経済産業省認定の情報処理技術者試験のうち、ITを利活用するための共通的知識があることを証明する「ITパスポート試験」、基本的な知識・技能があることを証明する「基本情報技術者試験」をはじめとして、レベルや専門分野によってさまざまな国家資格、民間資格があります。
技術の進歩に合わせて資格試験の種類や名称も数年ごとに変わっています。最新の情報をチェックして必要な資格をとっていくのがよいでしょう。


・生かせる資格:マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)



マイクロソフトオフィススペシャリストの資格は、マイクロソフトオフィス製品のワード、エクセル、パワーポイント、アクセス、アウトルックなどの各バージョンについて、知識や操作方法を体系的に身につけているかを証明する資格です。どれも企業での仕事でよく使われているソフトなので、仕事のスピードアップに役立ちます。ワードとエクセルについては、一般レベルと上級レベルがあります。


・生かせる資格:マイクロソフト認定トレーナー(MCT)



マイクロソフト認定トレーナーの資格は、マイクロソフトテクノロジの技術および指導における最上級のエキスパートとされています。
一定の指導スキルや経験があることの証しになり、「マイクロソフト認定トレーニング」を行う資格を得るとともに、さまざまな研修プログラムや書籍などの最新情報を得ることができます。
「マイクロソフト認定プログラム(MCP)」または「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」のいずれかの資格を取得したうえで、一定の条件を満たし、申請することで取得できます。


・生かせる資格:アドビ認定アソシエイト(ACA)



アドビ認定アソシエイトの資格は、アドビ社の画像編集ソフトウエアなどの利用スキルを証明するもので、フォトショップ、イラストレーターなどのアプリケーションごとに試験が行われています。
デザインや画像作成のスキルがあること、制作現場などで使われる用語について理解があることなどを認定します。