コンピュータを動かすプログラムを作ります。
コンピュータは大量の情報を計算して処理することができますが、その手順や指示の命令がなければ動くことができません。
情報処理の手順や指示を命令する特別な言語をプログラムといい、プログラマーはプログラムを作る仕事をしています。
電子化したさまざまな機器にプログラムは組みこまれていて、身近な例ではコンピュータのソフトウェア(※1)やゲームソフト、ウェブサイト(※2)をつくるときにも、プログラマーが活やくしています。
※1 ソフト、アプリケーションともいう。
※2 インターネット上で公開されているホームページなどのこと。
IT化が進み、さまざまな活やくの場があります。
プログラマーは、コンピュータメーカーやソフトウェア開発会社、ゲーム会社、ウェブ製作会社、情報処理サービス会社などに勤めていることが多いです。
医療カルテの電子化やマイナンバー制度(※3)の導入など、社会のさまざまなしくみが電子化しているため、一般の企業や行政機関、研究機関などでもプログラマーの技術は求められています。
活躍の場は今後も広がり続けるでしょう。
インターネットとコンピュータなどがあれば仕事ができるため、大都市だけでなく地方をきょ点とする会社もあります。高度な知識と技術があれば高収入も期待でき、安定した職業といえるでしょう。
※3 国民に個別の管理番号をつけて個人情報を管理するしくみ。2016年度から導入。
プログラマーはソフトウェアなどの設計内容にしたがって、正確でよりよいプログラムを作ります。
プログラムという実体のないものをあつかいますが、仕事内容はものづくりと同じです。
設計通りの動きをしないときはプログラムの誤りを探して修正し、しめ切りの直前は長時間机に向かってプログラムを作り続けなければなりません。
じっくりと一つのものごとと向き合ったり、最後まで責任をもって完成させることに喜びを感じたりできる、職人のような気質の人が向いているでしょう。
またコンピュータ技術はたえず進歩しているため、日々最新の技術を習得し、みがいていかなければなりません。
コンピュータ技術への強い興味関心や努力が求められる仕事です。
特別な資格は必要なく、経験を積めばだれでもなれます。
コンピュータに強い興味関心があれば、資格や経験がなくてもなれます。
理工系や情報処理系の大学や専門学校で学べば、就職や仕事を始めた後にも役に立つでしょう。
会社に入ってからは、社内研修や実務で経験を積み、専門知識や技術を習得していきます。将来的には、経済産業省が認定する国家資格の情報処理技術者を取得するとよいでしょう。
*高校は普通科で問題ないですが、理系の専門教育を受けられる総合学科などに進学する方法もあるでしょう。