小学校教諭

小学校教諭の仕事内容は?

教科とともに、学校生活全般にわたって指導を行う専門家です。

小学校教諭は、小学生に国語や算数などの教科を教えたり、ホームルームや給食、掃除、登下校など学校生活のさまざまな場面で指導をしたりします。
図画工作や音楽、体育、家庭科など技能的な科目に専任の教員がいる学校もありますが、一般的には、小学校教諭はすべての教科を一人で教えます。
また、遠足や運動会といった学校行事、家庭訪問、PTAへの参加、よりよい授業をするための研究活動なども大切な仕事です。
小学校時代は社会生活の基礎を学ぶ重要な時期で、子どもの将来に与える影響は大きく、とてもやりがいのある仕事と言えます。

小学校教諭はどんな働き方をするの?

公立小学校教員採用試験に合格して働きますが、地域により倍率に差があります。

公立小学校教員採用試験の競争率は、地域によって差があり、たとえば2016年度の場合、群馬県が6.6倍で東京都は3.0倍となっています。
大都市のなかには採用数が増えているところも多く、東京都のように倍率が低い地域もあります。
公立小学校では、都道府県・政令市内で数年ごとに異動があるのが一般的です。
私立の小学校へ勤める場合、転勤はほとんどありません。

小学校教諭はどんな人に向いているの?

小学校教諭は、子どもにとっては「学校における親」と言ってもよい存在です。
温かい目で成長を見守ることのできる人が望まれます。
また、たくさんの子どもたちが集まる中で一人ひとりの子どもの個性を理解し、いつも公平で冷静に指導することが大切です。
そして何に対しても前向きに取り組む姿勢や、子どもたちを引っぱっていく指導力も必要です。

小学校教諭の将来展望は?

少子化の影響はありますが、人間性の高い人材はこれからも求められるでしょう

少子化の影響で、小学校の児童の数は減っています。
しかし、各地で少人数のクラスをつくる動きがあったり、文部科学省が教員の数を改善することを計画しているなど、採用の数はおおむね増える傾向にあります。
また、教員採用試験では、「学力」とともに「人間性」が重く見られるようになり、面接を重視するところが増えています。この傾向は今後も続くでしょう。

小学校教諭にはこうすればなれる!

まずは小学校教諭の免許状を取得することが必要です。

小学校教諭になるには、小学校教諭1種(大卒程度)、2種(短大卒程度)、専修(大学院卒程度)のいずれかの免許状が必要です。
一般的には、大学や短大など教育機関の小学校教員の養成課程で、所定の単位を取得します。
免許状を取った後、都道府県や政令市が実施している教員採用候補者選考試験や私立小学校の教員採用試験を受けます。
採用試験では、協調性や社交性など、人間的に教員にふさわしいかどうかが重視されます。