『盆踊りの歴史を知っている?』

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2023.08.23
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夏と言えば夏祭り、夏祭りといえば盆踊(おど)り! 
太鼓(たいこ)の音を聞くだけでワクワクしてきて、自然と体が動き出す!? 
ところで、日本の夏の風物詩でもある盆踊りっていつから始まったものなのか知ってる?

盆踊りの歴史はこれ

盆踊りの歴史は古くて、今から約500年前には始まっていたといわれているんだ。
伝統芸能などとは違う庶民の祭りということで、歴史のなかできちんと記録に残されていることは少なく、たくさんの謎が残っているんだ。
そんな貴重な記録からわかってきた、盆踊りの歴史をみてみよう。

鎌倉時代 踊り念仏

盆踊りの元になっているのでは、と考えらえているのが鎌倉時代に広まった「踊り念仏」だ。
念仏信仰が誕生した鎌倉時代に一遍上人が広めたことで有名で、念仏を唱(とな)えながらみんなで踊るものだったんだそうだよ。
踊り念仏は、盆踊り以外の伝統芸能の元にもなっているといわれているよ。

室町時代 盆の風流踊り

室町時代になると、踊り念仏が庶民たちの娯楽や、ハデな格好をする「風流」などと混ざりあうようになる。
そして、死者の精霊を迎える行事である「盂蘭盆会(うらぼんえ)」とも結びつくことで、盆の風流踊りが生まれたと考えられているよ。

江戸時代 盆踊りが確立される

現代の盆踊りに近い形となったのが江戸時代のこと。
現代と同じように輪になって踊る形の記録も残されているよ。
室町時代から始まった風流踊りは江戸時代でも続いていたよ。
ただ、風紀を乱すとされて次第に規制されていったといわれている。

明治時代 転機を迎える盆踊り

明治維新によって近代化が推進されると、古くからの風習は悪者扱いされることも多かった。
江戸時代にはすでに「風紀を乱す」として禁止されつつあった盆踊りが、都市だけでなく地方でも禁じられたそうだ。
それでも、庶民にとっては楽しいイベント、密かに残り続けて次第に認められるようになったんだって。

大正―昭和時代 盆踊りの復活

大正時代になると「庶民のあいだで大切にされてきた風習にも文化的な価値がある」と見直されるようになってくる。
盆踊りも大切な文化のひとつとして復活するようになったよ。
さらに、昭和に入るとレコードが誕生し、ラジオが始まったことで、同じ音楽を各地で流すことができるようになったんだ。
今でも人気の「東京音頭」はそういった背景もあって大流行したんだって。

日本3大盆踊りとは

ところで、日本には3大盆踊りと呼ばれる代表的なものがあるのを知っているかな?

阿波踊り

ひとつ目は、徳島県徳島市で行われる阿波踊り。
徳島の商人たちによって、1800年代に盛んに踊られるようになったといわれていて、観客数も踊り子の数も日本最大級の盆踊りとされているんだ。

郡上八幡盆踊り

ふたつ目は、徹夜踊りでも有名な岐阜県郡上市の郡上おどり。
なんと、32夜にわたって行われる盆踊り! 
江戸時代の領主が領民親睦(しんぼく)のために奨励して始まったといわれているよ。

西馬音内盆踊り

秋田県羽後町の西馬音内盆踊りで、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
悲運が重なって亡くなった城主をしのんで始まった盆踊りが、今でも続いているんだ。

盆踊りの代表曲は?

盆踊りの曲といえばなにが思い浮かぶかな?
昔は民謡系が多かったけれど、広い世代で楽しむために工夫されるなかで、今ではジャンルが多種多様に広がっているよ!

民謡系

古くから地域で歌われてきた民謡が、全国で歌われ踊られるようになったもの。「炭坑節」「ソーラン節」などが有名だ。

流行歌系

大正時代の新民謡運動をきっかけに、土地の名物や地名などを歌詞に盛り込んで誕生したものだよ。代表的なのが「東京音頭」だ。

J-POP系

若い世代にも盆踊りを楽しんでもらおう、そういったきっかけで使われるようになったのがJ-POP系の曲だよ。
荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」などが有名だ。

盆踊りのドレスコード

盆踊りといえば浴衣(ゆかた)! 
べつに「浴衣を着ること」というルールはないけれど、ふだんと違う姿を披露(ひろう)する絶好の機会でもあるよね。
最近では、着やすい形にセットされた浴衣やイマドキのアレンジがされた浴衣もたくさん出ている。お気に入りを探してみるのも楽しいかも!

まとめ

昔から庶民がワイワイ楽しむイベントとして、大切に続けられてきた盆踊り。
中学校の友達と繰り出した盆踊りで、久しぶりに小学校の同級生に会って昔話に花が咲くこともあるよね。
夏の思い出に欠かせない文化がこれからも続いていきますように!

盆踊りに興味を持ったキミにぴったりな仕事
踊ることが大好き、盆踊りに行くなら全部踊りたい!というキミは「ダンスインストラクター」がピッタリ。 浴衣を着るとテンションアップ、自分で縫ってみたいというキミは「和裁士」について調べてみよう。
浴衣に合わせていつもと違うメイクに挑戦してみようかな、とメイクに興味があるなら「メイクアップアーティスト」が向いているかも。

どんな仕事かな?と思ったら「おしごと事典」を見てみてね!
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2023.08.23

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