『中学生 将来の夢 高校生になったら変わるのか?』

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#将来
2022.07.15
中学生 将来の夢

将来どんな仕事をしたい?
そんな質問をしたら、
「YouTuberになりたい」
「ボカロPになりたい」
「医者になりたい」
「学校の先生になりたい」
など夢を持っている人がいるいっぽうで、
「安定した仕事がいちばんと親が言うからいちおう公務員」
とか
「10年後、いや1年後、3年後先の未来がどう変わるかわかんないのに、今から将来の夢を考えてもしょうがなくない?」
...なんて声も多く聞こえてきそう。
キミはどうかな?
今回はどれくらいの割合の中高生が将来の夢を持っているか、と中学生と高校生それぞれの「将来なりたい職業」TOP10をランキングで紹介!
そして中学時代の夢は高校になると変わるのか見てみるよ。
今、将来の夢を見つけるヒントも紹介するので最後まで読んでみてね。

中学生の夢 高校生の夢の差は?


ところでキミは小学生のころの将来の夢を覚えているかな?
そしてその夢は今も続いているかな?
じつは小学校時代の夢は、中学で変わる人がたくさんいる。
ということはキミの中学の夢も、高校に行くと変わっていくかもしれないね。
さらに高校の夢もおとなになるとさらに変わっていくのかもしれない。
そう、世の中や環境が変わっていくように将来の夢もどんどん変わっていくのがふつうみたい。
ここからはアンケートの意識調査の結果から、中学生、高校の「将来なりたい職業」が「ある」人数が、学年が上がるにつれてどう増減していくかを紹介。
そのあと中学生と高校生、それぞれの「将来なりたい職業ランキング」トップ10を比べていくよ。
中学の夢と高校の夢の違いに注目してみよう。

夢を持っているか?


下のグラフを見てほしい。
これは中学生と高校生の学年ごとに、将来なりたい職業ややりたい仕事が「ある」と答えた人の割合を棒グラフにしたものだよ。
naritaisyokugyou.jpg

(東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所が実施した「子どもの生活と学びに関する親子調査2015」より)

アンケートの回答では、なんと中1、中2、中3と学年が上がるにつれて、将来やりたい仕事がある人が減ることがわかった。
でも高校生になると逆に学年が上がるほど将来の夢がある人が増えていくことがわかった。
なんだか不思議だね。
どうして中学生は学年が上がるほど、夢がある人が減ってしまうのかな?
次のグラフを見てほしい。
hukakukangaeta.jpg

これは「この1年間で進路について深く考えた人」の割合のグラフだ。
これを見ると、中学生は学年が上がるにつれて増えていて、とくに中3は61.5%も「ある」と答えているよ。
だから中3生は将来への意識が低いというよりむしろ高いと言える。
中3は自分の将来を「単なるあこがれ」ではなく、リアルに自分の将来のこととして考える時期。夢と将来の進路がすこし違うと考えたのかもしれないね。
では、高校生になると将来の夢のある人が増えるのはなぜだろう?
高校生の場合は、大学・学部を決めるために、高1から高3にかけて自分の将来を具体的に調べて考える時間がぐっと増える。
そのため自分の夢を具体的にみつける人が増えると考えられるよ。

中学生のなりたい職業ランキング


次はいよいよ、中学生のなりたい職業ランキング。
ここでは男女別に発表するよ。

順位  男子中学生
1位学校の教師
2位サッカー選手
3位医者(歯科医を含む)
4位研究者・大学教員
5位ゲームクリエイター・ゲームプログラマー
6位公務員(学校の先生、警察官は除く)
7位野球選手
8位警察官
9位建築家 
10位薬剤師

順位 女子中学生
1位保育士・幼稚園教諭
2位看護師(助産師・保健師を含む)
3位学校の教師 
4位医者(歯科医を含む)
5位薬剤師
6位タレント・芸能人
7位漫画家・イラストレーター
8位ケーキ屋・パティシエ
9位動物の訓練士・飼育員 
10位公務員(学校の先生、警察官を除く)

出典:(東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所が実施した「子どもの生活と学びに関する親子調査2015」より)
中学生男子の1位は学校の先生。
中学生女子の1位は、保育士・幼稚園教諭だ。
ほかには、医者、研究者・大学教員、公務員、薬剤師など、安定で堅実なイメージの職業もTOP10入りしている。
その一方で、男子は2位サッカー選手や7位野球選手などのプロスポーツ選手や、5位ゲームクリエイター・ゲームプログラマーなど好きなことや趣味を仕事に目指す人も多い。
女子は6位タレント・芸能人など華やかな職業を目指す人、7位漫画家・イラストレーターなどクリエイター系の職業を目指す人もいる。
またお菓子が好きだからパティシエに、動物が好きだから動物訓練士になりたいと考える人も多いようだ。

高校生のなりたい職業ランキング


次はその5年後に調べた「高校生のなりたい職業ランキング」を紹介するよ。

第1位 看護師
第2位 地方公務員
第3位 プログラマー
第3位 システムエンジニア
第5位 保育士
第6位 薬剤師
第7位 管理栄養士・栄養士
第8位 心理カウンセラー
第9位 高校教諭
第10位 歌手、ミュージシャン
第10位 ゲームクリエイター

(出典:ベネッセが2020年12月に実施した高校生515名調査対象のWebアンケートより集計)

高校生のランキングを見てどう思ったかな?
1位看護師、2位地方公務員に始まり、3位~9位まで堅実なイメージの専門職がずらりと並ぶ結果となっている。
その代わり中学生ではランキング上位だった「医者」「プロ野球選手」「プロサッカー選手」「タレント・芸能人」など、華やかだけど狭き門のイメージの職業はランク外へ。
同じく「パティシエ」「動物訓練士」「漫画家・イラストレーター」などの女子中学生に人気の職業は、高校生ではランキング外となっている。
一方、AI技術などIT系の技術が発展していく今の社会を反映して、プログラマーやシステムエンジニアがランクイン。
またアンケートをとった2020年時点ではコロナの影響で先の見通しが立たない不安定な社会状況になったため、看護師、保育士、管理栄養士など「手に職」系への注目も高まったと読み取れるよ。
しかし10位には「歌手・ミュージシャン」「ゲームクリエイター」が入ってくるなどアーティストやクリエイターの夢を目指す高校生もいる。

なぜ夢が変わるのか


アンケートの意識調査ではやはり中学生の夢は、高校生になると変化していくことがわかった。
それはどうしてだろう?
ここからはなぜ夢が変わるのかを、アメリカの心理学者、マズローの考えた学説を使ってさらに分析してみるよ。
マズローの学説を知れば、どんな夢を目標にすると幸せな人生を送れるのかのヒントがつかめるかも。

マズローの欲求5段階説で「夢」を考える


マズローといえば人間の欲求を理論化した「欲求5段解説」がとても有名だ。
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マズローの欲求5段階説によると、人間の欲求は「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」の5段階に分かれている。
5つの欲求はピラミッドのような図で表されていて、人間は下の段階の欲求が満たされるごとに、1つ上の段階の欲求を満たしたくなるものなんだそう。
つまり人間は、第1段階の「生理的欲求」が満たされると、第2段階の「安全の欲求」を満たしたくなり、それが満たされると次は第3段階の「社会的欲求」を満たしたくなる。
そして最後には「自己実現欲求」を満たそうとするという。
ここからはそれぞれの段階の欲求についてくわしく解説していくよ。

「生理的欲求」と「安全の欲求」


第1段階の「生理的欲求」は、生きていくために必要な本能的な欲求のこと。
人間の3大欲求の「食欲・睡眠欲・排泄欲(はいせつよく)」のほか、呼吸や水を飲むことなど、生きていくうえで最低限必要となる欲求のことだ。
人は第1段階の「生理的欲求」が満たされないと生き続けられないから、生き物として最も優先順位が高い欲求だ。
第2段階の「安全欲求」は、身体的・経済的に安全、安心な状態で暮らしたいという欲求のこと。
安全な地域や家に住み、経済的にも安定した暮らしを望む気持ちのことだよ。

「社会的欲求」


第3段階の社会的欲求は、仲間、家庭、学校、会社など、社会的な集団に受け入れられたい、愛されたい、所属していたいという欲求のこと。
多くの人は、自分を受け入れてくれる家族や仲間などの集団がなければ、さびしさや孤独を感じてしまう。
それは人間に「社会的欲求」があるからだとマズローは考えた。

「承認欲求」


第4段階の承認欲求は、尊敬されたい、認められたいという思いのこと。
ただし承認欲求には2種類の承認欲求があると言われている。
一つ目は「他人からの承認欲求」。
これはほかの人に認めてもらいたい、世間に注目してもらいたいという欲求のこと。
SNSでたくさん「いいね!」されたいと思うことも他人からの承認欲求と言えるんだって。
もう一つは「自分への承認欲求」。
これは他人から認められるよりも、自分で自分を「よくやった」「すごい」と認めることが重要と考える承認欲求のことだよ。

「自己実現欲求」


第5段階の自己実現欲求は、自分の価値観にぴったりの「自分らしい自分」になりたい気持ちのことだよ。
自己実現欲求は、自分の本当の価値観にもとづいた欲求なので、本来の意味の「将来の夢」に最も近いとも言えるよ。
以上、マズローの欲求5段階説を解説したよ。
中学生はとくに自分が人からどう見られるかが気になりやすい年ごろ。
第4段階の「承認欲求」が大きくなる時期と考えられる。
だから中学生には、先生や友達に尊敬されるような夢や、人から注目される夢を持つ傾向が強いのかもしれない。
一方、高校生は中学生より社会への視野が広がっていく。
と同時に「自分はどんなときに楽しいのか?」「どんなとき幸せなのか?」という「自分を知る力」が深まる時期でもある。
そこで「自分らしく生きたい」という第5段階の「自己実現欲求」が強まると考えられるよ。
そのため高校生は、ただのあこがれではなく実際に「自分らしい人生を送るには?」という視点で職業を真剣に考えるので、中学のころとは夢が変わる人が多いのかもしれないね。
もちろん、中学生でも高校生のように自分の価値観にしたがって自分らしく生きたいという自己実現欲求を強く持つ人もいるけどね。

将来の夢を作る考え方


さてここからは「夢がない」というキミのために「将来の夢を作る考えかた」を紹介。
いやいやちょっと待って。
夢って自然に浮かんでくるもので、作るものじゃないでしょ?
とキミは思ったかもしれない。
でも夢は積極的に作っていくことができる。
ここでは将来の夢を作るアプローチ方法を3つ紹介しよう。
それは

1つ目は好きなこと、得意なことからのアプロ―チ。
2つ目は社会に関心を持つことでヒントを得るアプローチ。
3つめはSDGs(エスディジーズ)に興味を持つアプローチだ。


さっそく1つ目から紹介していこう。

好き・得意を拡大していく


夢を見つけていく方法として、好きなこと、得意なことから探す方法がある。
まずは「自分の好きなこと」を考えてみよう。
たとえば音楽、スポーツ、読書、アニメ、動物、自然、歴史、食べ物、スイーツ、ゲーム、教育、ものづくり、ファッション、探検、文化祭、プログラミング、雑貨...などなど。
その好きなことに関係するいろんな職業や仕事を調べてみよう。
たとえば音楽が好きなら、アイドル歌手、ミュージシャン、音楽プロデューサー、ディレクター、音楽配信サービス会社の仕事、ミュージックビデオ動画クリエイター、音楽系YouTuber、ボカロP、音響の仕事、音楽教室の講師、交響楽団員...などたくさんの関係する職業の内容をくわしく調べてみる。
スポーツが好きなら、プロの選手、インストラクター、監督、審判、トレーナー、フィットネスクラブなどの会社経営者、プロeスポーツプレイヤー、ゲームの実況者...などをくわしく調べてみる。
こんなふうに好きなことに関連する職業を調べていくと、単なるイメージだけでなく、実際の仕事内容ややりがいがわかり、これだ!という仕事がみつかるかもしれない。
次は「得意なこと」から将来の夢を作る方法を紹介。
ここでいう「得意なこと」は、努力して身につけて得意になったことではなくて、周りの人は簡単にできないけど、自分にはわりと自然とできること。
たとえば、

人の気持ちを察するのが得意。
数字で考えるのが得意。
人前で話すのが得意。
動画投稿とかサクサク得意
筋トレなどコツコツ続けるのが得意。
おもしろいキャラやストーリーを考えるのが得意。
デザインを考えるのが得意。
植物を育てるのが得意。
みんなをまとめるのが得意。
細かい作業をきれいにやるのが得意。
センスのいい服を選ぶのが得意

...などなど。
さてキミはどんなことが得意?
得意なことは、ほかの人にとっては簡単じゃないので、キミが代わりにやってあげると喜ばれるよ。
得意なことを将来仕事にいかすと、周りの人よりも成果が出やすくてお金も稼ぎやすいといういいことも。
とはいえ得意なことをどうすれば職業につながるの?と思ったキミ。
さっき考えた「好きなこと」の分野で「得意なこと」を生かしたらどんな仕事になるかを考えてみよう。
たとえば好きな分野が「スイーツ」で、得意なことが「人の気持ちを察すること」の場合...
お菓子教室で生徒さんが喜ぶこまやかなサービスを考える人
どんなスイーツを贈ったら喜ばれるか、いろいろ相談できるスイーツ専門のコンシェルジュ
などの仕事を考えられるよね。
また好きな分野が同じでも、得意なことがちがうと、まったく別の職業が考えられる。
たとえば好きな分野が「スイーツ」で、得意ことが「デザインを考えること」の場合は...
美しいデザインのスイーツを考えるスイーツデザイナー。
スイーツの広告やパッケージをデザインする人。
創作スイーツを作るパティシエ。
などが考えられる。
今は世の中にないけど、自分の「好き」「得意」を生かしてこんな職業があったら人が喜ぶっていう新しい職業を自由に考えてみてもいい。

社会を感じる


将来の仕事を考えるには、「自分はなにをすれば、社会やだれかの役に立てるかな」と考えることも大切だよ。
だって社会のだれかを喜ばせたり、役に立ったりしたお礼にお金をもらえるのが仕事というものだから。
もしだれも幸せにせず、自分だけが幸せなことを一生懸命やっても、それは世の中では「趣味」と呼んで仕事とは言わない。
自分が将来、何をすればだれかを喜ばれるかを考えるには、今、社会はどんな仕事を求めているのか、または実際に社会で活躍している人たちを知ったり感じたりするのが早いよ。
たとえば、
・経済や社会、科学技術などのニュースで世の中のトレンド、社会問題を知る。
・有名な起業家や世の中で活躍中の著名人の本を読む。
・いろいろな仕事のドキュメンタリー番組をみる。
・すてきだなと思う生きかたのおとなと接してどうやってそうなれたかを聞く。
・職場見学・仕事体験・技術者や研究者との交流イベントに参加する。
・ボランティア活動で、いろんな人たちと知り合う。
・高校や大学のオープンキャンパスに参加する。
などだ。
できそうなことを1つでもやってみよう。
今より社会を感じることで自分の視野が広がり、興味のあることが見つかる可能性も大きい。

未来を考える


自分の夢を作るには、SDGsなどの社会課題を知って、未来の理想の世の中を考えることも役立つよ。
キミも知っている通り、SDGsは国連サミットで選ばれた、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための17項目の国際目標のこと。
今では、SDGsなどの社会課題を知って、将来どの分野の課題解決に役立つ職業につくかを考えることが、日本の中学生や高校生のあいだでも一般的になりつつある。
キミもSDGsの17項目の目標のうち、自分の興味のある項目を選んで、その目標をかなえられるような将来の仕事を考えてみよう。
たとえば「飢餓をゼロに」という目標に興味があるなら、
日本の飲食店やスーパーなどの食品ロスを解消する事業を起こす。
将来不足すると言われている食肉にかわる新しいたんぱく源を開発する研究者になる。
食料不足を解消するしくみを作る国際公務員やNGO職員になる。
など、いろんな選択肢があるよ。

それぞれの時期に考えたいのは


ところで将来の夢を、中学のうちにどこまで考えておけばいいのかな。
ぶっちゃけ将来の夢は今、見つからなくてもかまわない。
だけど見つからなくても、自分は将来どんな生き方をしたら幸せかを考えることは大切。
だってキミが将来どう生きたら幸せかは、世界でたった一人、キミにしかわからないことだから。
キミの親友も保護者も先生も、キミがどう生きたら幸せなのかはわからないんだ。
もしキミが今から自分の幸せな将来を考えたら、そのための準備を始められるし、夢の実現の可能性も大きくなるよ。
そこでここからは、中学生、高校生、それぞれの時期に将来の夢をどこまで考えておくとよいか目安を紹介するよ。

中学生は漠然としていてもいいから「夢」を描いてみよう


中学生のうちは、はっきりとした職業の見通しがなくても、ばくぜんとした夢でいい。
高校の普通科を選ぶ人のほとんどは、将来の具体的な職業の夢まで入試で求められないし、普通科以外の高校入試でも、「これからこの高校でどのような分野に興味をもって勉強したいか」を先生たちは聞きたいと思っているはず。
はっきり職業を決めていないから不合格ってことはない。
だから中学生のうちは、まずマズローの「自己実現欲求」である、キミが自分らしく生きるには将来どんなふうに生きたいかなって考えることがおすすめ。
ポイントは、保護者の意見や、他人からどう思われるか、という意識から離れること。
キミは自分らしく幸せになるために、どんな人生を送りたいかを正直に自由に考えてみよう。
そしてキミの価値観にあった理想の生き方が見つかったら、どうやって実現していくかを少しずつ考えていこう。

高校生は大学進学などの進路と「夢」を結びつけて具体的に


高校生は、キミらしい生き方の実現方法を、中学生よりも「具体的に」考えることが必要だよ。
その理由は、自分の専門分野だけでも早く決めると大学入試の準備もスムーズにできるし、
大学入試の選抜方法が多様化して、将来何をしたいかをアピールする機会が増えるからだ。
とはいえ高1で入学してすぐ将来の夢や専門分野を見つけられる人は少数派。
多くの高校生は、目の前の勉強や部活、課外活動に打ち込みながら、自分らしい進路を探して進路を具体的にしぼり込んでいくよ。

夢を作るのは保護者でも先生でもなくキミ自身!


最後に、キミの夢を作るのはキミ自身ということを知っておこう。
だってキミの人生の主人公はキミだから。
人生経験豊富な、保護者や先生の意見も参考にするのはもちろん大切。
でも時代はすごいスピードで変化しているし、その新しい時代を生きるのはキミ自身。
キミの将来の夢を決めるのはキミ自身ということを忘れないで。
キミが自分らしい人生を考えて自分で決めた夢なら、保護者も先生もキミの幸せを願って応援してくれるはずだよ。
そして、キミの夢はキミの成長にしたがって変わっていくかもしれない。
それはキミの見聞が広くなった証拠なんだ。
一つの夢にこだわるのもいいし、新しい夢を追いかけ始めるのもとてもすてきなことだよね。


お笑い夢中人でイラストレーター...しかも、高校の先生をやっていたという、イラストレーターの小豆さん。どのように夢が変わっていったのかな? さっそく見てみよう!




今まで知らなかった職業に出会ったら、キミの新しい夢になるかもしれないね。
たとえば「樹木医」という職業をキミは知っているかな?
樹のお医者さんのことだ。どんな仕事なんだろう? さっそく観てみよう!


※くわしくは「樹木医 小西 朋裕さん インタビュー

「音楽療法士」という仕事を知っているかな? 樹木医と同様、あまり聞いたことがないと思うよ。音楽で癒しながら身体の機能改善や心のケア、痛みの緩和、子どもの発達支援などをサポートする仕事なんだ。なんだか興味がわいてこない?


音楽療法士


心身に問題を抱える人を音楽で癒す仕事


音楽には、人の心身にさまざまに働きかける力があります。
音楽療法士とは、幼児から高齢者まで、心身に問題を抱える人を、音楽で癒しながら身体の機能改善や心のケア、痛みの緩和、子どもの発達支援などをサポートする仕事です。
音楽療法には、音楽を聴いてもらう方法と、音楽療法士が利用者と一緒に音楽を演奏したり歌ったりする方法の2種類があります。
音楽療法士は利用者一人ひとりの好みや状況に合わせた曲、リズム、楽器など選びながら、個別の音楽プログラムを作成して、運動機能の回復や社会性、認知力の向上をサポートします。
例えば指先の機能回復を目指すリハビリの場合は、音楽療法士がピアノなどを演奏して、そのリズムに合わせて楽しみながら指先を動かしてもらいます。
心身のリハビリは地道で長い訓練が多く、辛いものです。
そういった利用者の心を音楽の力で少しでも癒し、また頭を活性化させることで、楽しく訓練が行えるようにサポートするのが音楽療法士です。
しかし心地よく感じる音楽やリズムは利用者によってさまざまです。音楽療法士はその人に合った音楽プログラムを試行錯誤しながらカスタマイズしていきます。
音楽療法士は、音楽の知識や技能はもちろん、医療、介護、心理学、福祉など幅広い知識が必要な仕事です。

音楽療法士の働き方 専任で働いている人は少ない


音楽療法士の主な職場は、病院などの医療機関、老人保健施設、有料老人ホーム、特別支援学校などです。
日本では、看護師、機能訓練士、介護士などが音楽療法士の資格を取って働くことが多く、「音楽療法士」として専任で働いている人はあまりいないのが現状です。
医療や介護福祉施設などで働いている音楽療法士の多くはシフト制で働いています。
しかし医療機関や介護福祉施設でもその施設によって働き方はさまざまです。土日が休みの施設もありますが、24時間体制で患者や利用者をサポートする医療機関や介護施設などでは夜勤があることも。
つまり働き方や生活のサイクルは就職先や自分の職種によります。

音楽療法士に向いているのは歌が得意で楽器演奏の技術のある人


音楽療法士は音楽が大好きなこと、聴くだけでなく歌が得意で楽器演奏の技術のある人が向いています。
自分自身も音楽によって励まされる人、音楽の持つパワーで誰かを元気にしたい、笑顔にしたい、と思える人なら向いているでしょう。
また心理学や医療、介護分野に興味のある人にも向いています。


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2022.07.15

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