『十三夜の願い事』

ミライ科
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2024.10.09

月を見上げて楽しむ、といえば十五夜。
でも実は、十五夜のほかに十三夜もあるって知っている?
十五夜お月様がだいたい満月なら、十三夜はちょっと欠けた月のこと...?
古くから祝われてきた十三夜について、くわしく紹介するよ。

目次

十三夜はいつ ?

十三夜というのは、陰暦で9月13日の夜のことだ。
1000年以上前、醍醐天皇がこの日に月見の宴を開いたのが始まりだと言われている。
ずいぶん昔からこの日に月見をする慣習があるんだね。
ちなみに、2024年の十三夜は10月15日 だ。

七十二候とは ?

日本では、およそ5日ごとに名前が付けられているのを知っているかな?
まず、1年を24個に分けたのが「二十四節季」。「立春」「春分」などは知っているよね。
続いて、それをさらに4分割、全部で72個に分けて名前を付けたのが「七十二候」なんだ。「麦秋至(むぎのときいたる)」とか「蟷螂生(かまきりしょうず)」とか、そのころに起きる自然現象や生物の行動を表すものがたくさんあるんだ。

十三夜は「後(のち)の月」

十三夜の別名は「後の月」。十三夜は十五夜の次に月が美しいとされているよ。

十三夜と十五夜、十六夜の違い

十五夜があれば十三夜もあって、実は十六夜もある!
昔の人が、どれほど月を好きだったのか伝わってくるよね。
どんな違いがあるのか詳しく見てみよう。

十三夜

十三夜は陰暦の9月13日の夜、またはその日の月のことだったね。
この時期に収穫する農作物をお供えすることもあって、豆名月や栗名月とも呼ばれるよ。

十五夜 

十五夜は陰暦の8月15日の夜、またはその日の月のことで、芋名月とも呼ばれる。
十五夜は満月だと思いがちだけど、2024年の十五夜は9月17日、天文学的な満月は18日と、実はずれているんだ。
ちなみに、次に十五夜が満月になるのは2030年なんだって!

十六夜

「いざよい」と読まれるこの月はいつのことなのかな?
また別の月の「月」を表すのかと思いきや、十五夜の次の日の月のことを表すんだ。
十五夜の月よりも少し遅れて上ることに風流さを感じる人がたくさんいて、「十六夜」という言葉は和歌などにもよく登場するよ。

十三夜にする願い事はかなう !

十五夜と十三夜、どちらか片方しか見ないのは「片見月」と呼ばれて、縁起が悪いとされてきたよ。十五夜を見たのなら十三夜も忘れずに見ないと!

なぜ十三夜にお願いをするのか

そして、十三夜の月に願い事をするとかなう、といううわさもあるとか!
十三夜はまん丸になる少し手前の月。
満月に向けて満ちていく途中ということで、そのエネルギーにあやかって願い事がかなう、と言われているみたいだよ。

十三夜に適した願い事は?

十三夜への願い事は「幸せになれますように」といった抽象的なものではなくて、「部活で試合に勝てますように」とか「気になる人と仲良くなれますように」といった具体的なものがいいみたい。

願い事をかなえるためのポイントは

願い事をするときのポイントは、お供えをして、なるべく静かな状態で月をよく見てお願いすること。部屋は暗くして明るい月がはっきり見えるようにしよう。
また、願い事をしたらお供え物をいただくこと。それによって、神様とのつながりが強くなると言われているよ。

十三夜の食べ物

十三夜に欠かせない食べ物もあるよ。
お月見では収穫に感謝する意味で、その時期にとれたものをお供えするんだ。
もちろん、お供えしたあとはみんなでおいしくいただく。さて、昔から選ばれてきたものは何だろう?

ちょうど収穫の季節ということで選ばれてきたのが栗。
栗は、稲作が日本に伝わるよりも前から食べられていたとも言われている、歴史の古いものだ。
十三夜は栗名月とも呼ばれるように、お供え物としてよく選ばれてきたんだろうね。

大豆

大豆もちょうど収穫の季節の作物。
十三夜の別名は豆名月だったように、こちらもよくお供えされてきた欠かせない食べ物だ。

果物

秋は果物がたくさんとれる季節でもある。
特にぶどうのような、つるのある植物は縁起の良いものとして選ばれることがあるみたいだよ。

月見団子

お月見に欠かせないのは、やっぱり月見団子。
十五夜の時は15個、十三夜の時は13個とするのもいいね。

まとめ

夜空の月を見て、その神秘的な雰囲気に願い事をする、そんな気持ちになるのは今も昔も変わらない!
忙しい毎日だと、ついつい夜空の月なんて見ずに一日を終えてしまうことも多いと思うけれど、十五夜と十三夜、今年は時間をとって見上げてみてはどうかな?

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十三夜の願い事に興味を持ったキミにぴったりな仕事
月を見上げる季節行事を、たくさんの人に見せて昔のように復活させたいと思ったら、「ユーチューバー」になって盛り上げてみてはどうかな。
月にまつわる和歌などから物語を生み出したい、舞台をつくるインスピレーションを得られそう、というキミは「舞台演出家」になれそう。
月見に欠かせない植物がススキ。食べ物よりも植物に関心があるなら「花屋」が向いているかもしれないね。


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