化粧品開発技術者

化粧品開発技術者の仕事内容は?

化粧品開発技術者の仕事内容は? どうすればなれる?


化粧品開発技術者は化粧品を作るための研究開発や品質管理に関わる技術職

・商品企画どおりの化粧品の作り方を研究し開発する


化粧品開発は、化粧品メーカーの仕事の中でも、化粧品を作るための研究開発や品質管理に関わる技術職です。化粧品開発では、企画書通りの商品を作るために、どんな有効成分をどう組み合わせると良いか、研究・実験を繰り返していきます。そして試作品を作り、皮膚への安全性や効果を確認します。
一つの化粧品の試作品が、企画書の通りの効果やつけ心地、香り、色などになって商品化されるまでには、何度も何度も実験と検討がくり返されるのが普通です。

※メーカーとは、商品を製造して販売する会社のことです。

・やりがいは自分の開発した化粧品がお店に並ぶこと!


化粧品開発の仕事のやりがいは、何度も実験や研究をくり返して開発した化粧品が、実際にお店に並び、お客さんに使って喜んでもらえることです。また化粧品の研究を通して新しい発見をしたり技術が身についたりすることも、技術者としてのやる気にもつながります。
化粧品開発技術者はどんな働き方をするの?

化粧品開発技術者は長く働きやすい仕事

化粧品開発の人は、基本的に化粧品メーカーに就職して働きます。そのため勤務時間は勤め先の会社の規則によります。
一般的には土日が休みで平日に勤務しますが、納期などが迫っているときは残業などもあるかもしれません。

一般的に化粧品メーカーでは産休や育児休暇などの制度が整っており、男女とも長く働きやすい環境の会社が多いようです。
化粧品開発技術者はどんな人に向いているの?

化粧品開発技術者はどんな人に向いている?実験が好きな人?

化粧品が大好きで、理科系の実験や研究の好きな人が向いています。生物科学(バイオテクノロジー)分野や化学、薬学などに興味のある人に向いています。

しかし一つの化粧品を作り出すまでには、多くの実験や検証が必要なので、忍耐強さや常に新しい技術の開発に挑戦していける人が向いています。

化粧品開発技術者の将来展望は?

化粧品開発技術者の将来展望 新しい化粧品の開発ニーズは今後もなくならない

(国内の化粧品業界全体の業績は、人口減により減少傾向にありますが、新しい化粧品の開発ニーズは今後もなくならないでしょう。特に日本は高齢化社会になり、より優れたアンチエイジング技術への期待は高く、優秀な技術者ほど求められ続けるでしょう。また国内市場の縮小で、今後は海外に向けた商品開発も増えることが予想され、語学を得意にしておくと有利です。
化粧品開発技術者にはこうすればなれる!

化粧品開発技術者になるには?学歴は大学院卒が有利?

化粧品の研究開発は、バイオ(生物学)物理学、化学、薬学、情報学など専門的知識が必要なため、大学は理系に進む必要があります。(理系であれば理学部、工学部、農学部、薬学部など)。新卒で就職の際に学部までは指定されないことが多いようです。しかし化粧品の開発職は、大手企業では大学卒以上の学歴を求められ、大学院でより高度な専門性を身につけた人の方が将来の選択の幅は広くなる傾向があります。
しかし中小企業の化粧品メーカーでは専門学校で化粧品開発について専門に学んだ人の採用も行なっているところもあり、大学卒でなくとも化粧品開発のチャンスはあります。