飲食店でワインのサービスから管理まで担当する、ワインに関する専門家です。
ぶどうからつくられるワインには長い歴史があり、できた土地や年によるちがいがあって、料理との組み合わせにより、料理をさらにおいしくする飲み物です。
ソムリエは、ワインについての豊富な知識をもち、レストランなどでワインの専門家として働きます。
客の注文した料理や予算に合わせてワイン選びをアドバイスし、ワインをグラスに注ぐなどのサービスを行います。
開店前に店内のチェックをしたり、サービス係の一人として、オーダーを受けたり料理を出したりすることもあります。
ワインを保管している貯蔵庫の温度や湿度を管理したり、どのワインが何本あるのかワインの在庫を確認し、必要なワインを業者に発注したりするのもソムリエの仕事です。
ホテルやレストランで働き、中にはオーナーソムリエとして独立する人もいます。
ソムリエを目指す人の主な就職先は、ホテルやレストランです。
ただし、新人スタッフがすぐソムリエの仕事につくことはほとんどなく、働きながら勉強して資格を取る人がほとんどです。
レストランは土曜・日曜も営業しているところが多いので、スタッフは交替で休みをとります。
実力がつけば、独立して、ワインバーやレストランのオーナーソムリエとして活躍する人もいます。
ワインや料理についての深い知識を持っていることはもちろんですが、人と話すのが好きで、礼儀正しく接することができる人、「また来たい」とお客さんが思うような接客ができる人が望まれます。
また、ワインは料理との組み合わせも重要な要素となるので、食べることが好きで、料理について興味のある人が向いていると言えるでしょう。
ワインの人気が高まるとともに、活躍の場が増えるでしょう。
日本では、ワインを楽しむ人が増えています。
フランス料理店だけでなくイタリア料理、日本料理、中国料理など、さまざまな店が各種のワインを取りそろえるようになり、ソムリエの活躍の場も広がっています。
新しくできた店や、ワイン部門を強化したい店で、優れたソムリエが欲しいというニーズが増えることが考えられます。
レストランなどで働きながら資格を取るのが一般的です。
サービス関係の専門学校や調理師学校で学び、ホテルの飲食部門やレストランに就職し、働きながらソムリエを目指す人が多いようです。
日本ソムリエ協会が行う「呼称資格認定試験」に合格すれば、活躍の可能性が高くなるでしょう。
試験を受けるには、一般の場合、アルコール飲料を提供する飲食サービス業などでの3年以上の実務経験が必要です。