ただ商品を売るだけではなく、ていねいに説明することも大事な仕事です。
セールスエンジニアは、コンピュータなどの技術について、専門の知識をもつ販売員です。
IT関連機器などを買うときには、デザインや価格のほかに、使い方や機能など、技術についても気にする必要があります。
しかし、商品を見ただけでは、どれを選んだらよいかわかりません。
そこで、担当する商品についてくわしい知識があり、技術的な面からもお客様に正しく説明できる販売員が必要になるのです。
単に売るだけでなく、商品を使う場合のアドバイスや、買ってから起こる問題への対応も行います。
セールスエンジニアが主に担当するのは、一般の消費者ではなく、企業や官公庁などの組織・団体です。
商品の説明などのために営業先の組織などに出向くことが多いです。
セールスエンジニアの職場は、おもにコンピュータメーカーの販売会社などです。
専門職として募集する会社もあれば、営業職または技術職として募集する会社もあります。
販売店やメーカーで実績をつめば、独立して、販売専門会社を開くこともできます。
商品の機能などをお客様に納得してもらうためには、商品についての基本的な知識だけでなく、実際に使ってみた例など関連する知識もたくさん必要になります。
そのため、好奇心旺盛で、つねに学ぼうとする姿勢を持てる人に向いています。
頭の回転が速く、相手の要求をすばやく理解できることや、わかりやすく説明できる力なども求められます。
技術が進み、セールスエンジニアへの期待は高まっています。
ITに関連する機器は、ものすごい速さで技術が進んでいます。販売から、買ってもらった後のアフターサービスまで行うセールスエンジニアは、ますます必要になっています。今後は、英語の説明書も読みこなせるセールスエンジニアなど、販売する商品についての専門知識以外にも、はば広い能力をもつ人が注目されるでしょう。
会社に入ってからの研修でも、基礎から学ぶことができます。
セールスエンジニアになるのに特に必要な資格はありませんが、電子工学など関連する分野の専門知識を身につけておくとよいでしょう。
多くの企業では、社内の研修で、セールスエンジニアとしての実践的な訓練も行っています。