検察官

検察官の仕事内容は?

犯罪を調査し、罪をおかした人を裁判所にうったえる仕事です。

検察官(検事ともいう)は、強盗や詐欺(さぎ)、殺人、汚職(※1)などの法律に違反した事件について、疑いのある人が本当に罪をおかしたかどうか調査する仕事です。
たしかな証拠や証言があれば罪をおかしたと判断して裁判所にうったえます。
法廷では罪を明らかにし、法律にそった処ばつを裁判官に求めます。
※1 自分の地位や権利を不正に利用して見返りを得ること。

検察官はどんな働き方をするの?

検察庁に勤める国家公務員として働きます。

検察官になると、はじめは区検察庁や地方検察庁などに配属され、上司や先ぱい検察官に学びながら基礎的な事件を担当して経験を積みます。任官当初は勤務地が変わることが多いようです。
検察官は国家公務員として給料を受け取りますが、罪をおかした人の処ばつを求める重大な職務であるため給料は高めに定められています。
深夜や休日に働く覚悟も必要で、仕事量は多いでしょう。

検察官はどんな人に向いているの?

捜査(※2)では実際に足を動かす行動力や状況(じょうきょう)を観察する力、コツコツと物事を続けられる根気強さ、論理的な考え方などが必要でしょう。
人と向き合う時間も多く、人としての温かさや心を動かす力も求められます。裁判では論じ合いになるため、自信をもって人前で意見を述べられ、逆境にも負けない心の強い人がよいでしょう。
※2 犯罪について調べ、犯人を確定させようとすること。

検察官にはこうすればなれる!

法学系部を卒業後、法科大学院進学が近道です。

検察官になるには、まず司法試験に合格する必要があります。
司法試験を受けるには、法科大学院を修了するか、法科大学院に行かずに予備試験に合格して受験資格を得る必要があります。
一般的には法科大学院に進学します。
司法試験に合格後、司法研修所で学び、さらに司法修習の修了試験に合格、法務省の面接を受けると検事になれます。
*普通科の高校から法学系学部に進学できます。

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