『高校「推薦型入試」を徹底解説! 推薦と一般 どっちがいい?』

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2022.09.01
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公立高校の入試では5教科の筆記試験を受けなきゃいけなくて...とイメージする人も多いんじゃないかな?
でも、都道府県によっては、教科試験がない「推薦型入試」という試験の形もあるんだ。実は、推薦型入試を利用して入学する受験生も少なくない。
では、一般入試と推薦型入試、どっちで受験したらいいんだろう? そんな迷いをもつ人もいると思う。
推薦という言葉を聞いたことはあるけれど、情報が少なく、実際どんなものなのかよくわからないという人もいると思う。
そんな声を解決するために、推薦型入試について詳しく解説するよ。試験内容などの基礎知識や対策についてまとめているから、推薦型入試を検討しようと考えている人はぜひ参考にしてね。
※高校の入学者選抜については、各都道府県によって制度が異なります。受験予定の都道府県の制度を各教育委員会のサイト等にてご確認ください。

高校推薦型入試とは?

高校入試の方式は大きく分けて2種類ある。「一般入試」と「推薦型入試」だ。
入試当日に受ける教科の学力試験の結果が大きく合否に影響するのが「一般入試」。
それに対し「推薦型入試」は、中学校からの「内申書(調査書)」と入試当日の面接や作文などの結果を総合的に評価して合否が決定される。
ただ、推薦型入試を受けるには出身中学校の校長先生の推薦が必要だったり、高校が設定する基準をクリアしている必要があったりすることがある。
ここで「内申書(調査書)」や「内申点」について少し触れておこう。
「内申書(調査書)」とは、都道府県ごとに書かれる内容は違うけど、一般的に中学校での成績や学校生活の様子(出欠日数や遅刻の回数、生徒会や委員会、部活動などの学校内活動、ボランティアなどの校外活動など)が書かれているもので、中学校から受験先の高校に提出される文書だ。入試の選考資料として活用される。この「内申書(調査書)」の内容のうち、主に9教科5段階の評定で書かれた教科の成績を使って算出されたものが「内申点」となるよ。
推薦型入試は一般入試よりも早い時期に行われ、合否の判定も一般入試より早く行われる。
そして、名称も、都道府県や学校によって「推薦選抜」「推薦入学者選抜」「特色選抜」「前期入試・前期選抜」などさまざまだ。
また、すべての都道府県や学校で推薦型入試を実施しているわけではないので注意が必要だよ。

高校の推薦型入試の種類

高校の推薦型入試にはいくつかの種類がある。ここでは、一般的な推薦型入試の分類を見ていこう。

学校長推薦

通学している中学校の校長先生の推薦を受けて、中学校が選考した生徒として出願できる。

自己推薦

中学校長の推薦がいらない推薦型入試。内申点などの明確な基準はないことが多く、各高校の求める生徒像に合致すれば誰でも出願できる。
ただし、学校からの推薦書がない分、自分の強みや入学後にやりたいことをしっかりアピールしないとならない。面接や作文の他、学力試験が課される場合もある。

「学校推薦」「自己推薦」の他にも次のようなものがある。そのうちの1つが、スポーツや文化活動での実績をもつ生徒が出願できる推薦型入試だ。
スポーツや音楽・美術などの活動で優れた実績をおさめた生徒が対象で、出願の条件として大会出場記録や成績、コンクールでの入賞歴などが求められる。
学力試験は基本的に行われないが、入試当日に実技検査が課されることもある。
推薦型入試の種類や名称などは都道府県や学校によって異なるので、自分の都道府県や受けたい学校の入試情報は、ホームページの募集要項などで必ず確認しよう。

高校の推薦型入試の試験内容

続いて、推薦型入試で課される主な試験内容を見ていこう。学力試験がない代わりに、次のような試験を行い、学校が求める生徒像か、校風に合うかどうかといった観点などで判断される。

面接

個人面接の場合と集団面接の場合がある。個人面接の場合、時間は受験者1人あたり10~15分程度のことが多いよ。
多くの場合、その学校を志望した理由や中学生活で頑張ったこと、高校で挑戦したいことや将来の目標などについて質問される。

作文または小論文

たとえば、ある都道府県の推薦型入試の作文の試験では、400字から800字程度の作文や小論文を50分で書くことなどが求められたりする。
与えられたテーマについて書くもの、グラフなどの資料や文章を読み取って書くものなど、学校ごとに内容が異なる。

実技検査

美術系やデザイン系の学校や、スポーツ推薦などの場合、入試当日の試験に実技検査が課されることがある。

その他、生徒5人程度で1つのグループになり、決められたテーマについて話し合う集団討論の試験が課される学校もある。
グループの中での振る舞い方や表現力、思考力などをチェックされる。また、一部の学校では適性検査が行われる場合もある。
適性検査とは、教科横断的な内容で思考力・判断力・表現力を問われる融合問題だ。中には学力検査を課す学校もあるので、受験を予定している学校の入試要項を必ずチェックしよう。

高校の推薦型入試が向いている人と向かない人の特徴

推薦型入試は一般入試よりも早い時期に実施されるので、一般入試だけで合格を狙うよりも受験するチャンスは増える。
一方で、5教科の勉強に加えて面接や作文の対策も必要となるので、やらなければいけないことも増える。
また、受験回数が増えるということは、その分緊張や疲労を感じることも多くなる。つまり、推薦型入試にはメリットもデメリットもあるのだ。
ここでは、推薦型入試を利用したほうがよい人、逆に推薦よりも一般入試を利用したほうが力を発揮できる人の特徴をそれぞれ見ていこう。

推薦型入試に向いていそうな人の特徴

推薦型入試を利用することに向く人には、次のような傾向がある。

★仮にうまくいかなくても、次に向けてすぐ切り替えられる生徒★
入試本番は長い時間にわたる集中と緊張で、身体的にも精神的にもかなり負担がかかる。
また、本番で思うように力が発揮できなかった場合、受けるショックも大きい。
入試本番という大変な状況をうまく乗り切ることができて、たとえ不合格でも、次の試験に向けて気持ちを切り替えられるタイプなら、推薦型入試も活用して志望校に挑戦できる機会を増やし、合格の可能性を上げることも考えてみよう。

★高校が定める推薦基準以上の成績や実績を残している生徒★
推薦型入試で学力検査が課されることは少ないけれど、合否の判定には内申点も重要になる。
また、部活動や文化・芸術活動、英語や理数科など特定科目で優れた成績をおさめていれば、特別推薦の枠に当てはまることがある。
内申点や部活動、特別活動で高い実績を残している生徒は、推薦をもらえる可能性が高まる。

★推薦型入試で課される面接や討論、作文が得意な生徒★
面接官の質問に対し適切に受け答えをする、相手の発言の意図を理解し話し合いをうまく進める、自分の意見を的確に伝えるといったコミュニケーション能力は面接や討論で強い武器になる。
また、自分の考えをしっかりともち、論理的に文章で伝える力は作文や小論文に役立つ。
教科の学力試験よりも、話し合いをしたり文章で説明したりするほうが得意な人は、推薦型入試で力を発揮できるといえるよ。

★高校が求める人物像に当てはまる生徒★
やりたいことが明確な生徒や、考え方や物事に取り組む姿勢が学校の理念と合う生徒、何事にも意欲的に取り組む生徒、問題に直面したとき試行錯誤しながら粘り強く解決できる生徒は、高校が求める生徒像に当てはまることが多い。このようなタイプなら推薦型入試をぜひ利用してみよう。

その他にも、どうしても入りたい第一志望校がある場合や、通う高校を早期に決めたい人も推薦を積極的に利用しよう。
また、受験する機会を増やして少しでも合格可能性を上げたいなら、推薦型入試をうまく利用するのが効果的だ。

どちらかというと推薦型入試に向かなそうな人の特徴

推薦型入試よりも一般入試を利用したほうが強みを発揮できる人ももちろんいる。そのような人の特徴を見ていこう。
★作文や話すことは苦手だが、学力試験で得点する力は十分ある生徒★
教科の学力試験では高得点を取ることができるけれど、作文や面接は苦手という場合は、どちらかというと一般入試で力を発揮するほうが向いているのかもしれない。
受験期に通常の受験勉強に加えて面接対策や作文対策をするのは大変だからだ。
苦手なことに時間や労力を費やしても推薦を狙うべきか、学力試験での得点力を上げることに注力すべきか、慎重に考えてみよう。

★学力を受験ギリギリまで伸ばし、より高いレベルの高校を狙いたい生徒★
推薦型入試では、合格したら入学することが前提となる。
複数の学校を受験して合格した学校の中から入る学校を選びたい人や、入試直前まで教科試験で得点できる力を伸ばし、より高いレベルの高校を狙いたいなら、一般入試を利用する方が希望に合う学校に入学できる可能性は高まるよ。

高校推薦型入試対策は、まずは内申点!

高校を推薦型入試で受験する場合も、内申点が大きな意味をもってくる。ここではその理由と内申点を上げるための方法を紹介するよ。

推薦型入試で内申点が重視されるわけ

推薦型入試では、内申点に面接や作文などの当日の試験の点数を加算したもので合否が判定される。
これらの項目をどのくらい重視するかは都道府県や高校によって比重が違うけれど、50%くらい占める高校もある。
その場合、入試当日の試験でかなり高得点を取らなければならず、内申点が十分に高い人に比べて不利になる。

内申点を上げるための方法

では、内申点アップのためにできることは何か?
内申点は教科の成績だから、内申点を上げるには、テストで良い点数を目指す、普段の授業態度を見直す、提出課題では自分なりの工夫を加えるといった基本的なことが重要になる。
日々の学習で次のようなことを意識してみよう。

★定期テスト・小テストの点数を上げる。★
内申点を上げるために、まずは定期テストでの成績アップを目指そう。
とくに実技教科で手を抜かないことがポイント。
主要5教科の勉強に追われてどうしても後回しになりがちだけれど、内申点には実技教科の点数も含まれる。主要5教科に比べてテストの回数が少ない分、しっかりと結果を出すことが大事だよ。

★宿題やレポートなどの課題では、自分なりの工夫を加えて提出する。★
提出しなければいけない課題で、提出しなかったり遅れたりするのは絶対にNG。評定でマイナス評価がついてしまうからだ。期限を守って提出することは最低限だと考えておこう。
高い評定を取りたいなら、間違えた問題の解き直しをしたり、理解したことや気づいたことなどを書き入れたり、自分なりの工夫をすることが大事だよ。

★授業では先生の話をきちんと聞き、意欲的に取り組む。★
授業中の学習態度も評定の対象になる。授業に主体的に参加するようにしよう。授業中に居眠りしたり、友達と無駄話をしたりするのは厳禁だよ。

★実技教科は得意・不得意にかかわらず真剣に取り組む★
実技教科は好き・嫌いや得意・不得意がはっきりわかれるものが多く、苦手意識から前向きに取り組めない人もいると思う。
でも、だからといって授業に取り組む姿勢が悪いと評価が下がってしまうよ。たとえ苦手でも一生懸命取り組んでいるという姿勢を評価してもらうようにしよう。

内申点以外にも、内申書(調査書)に記載され評価に影響するものがある。学校内外の活動への参加や検定試験の結果などだ。
高校によっては、部活動や学校行事への取り組み、生徒会・委員会などの学校内活動やボランティアなどの学校外活動への参加、英検や漢検などの検定取得級などが加点の対象になるよ。
受けたい高校の募集要項を調べて、有利になりそうなものが何かをしっかり確認し、推薦型入試対策を行おう。
そして、遅刻や欠席をなるべくしないことも大切。推薦型入試では出席日数を推薦基準に設けている学校もある。

※入試制度は都道府県ごとに異なるので、受験予定の都道府県の制度をご確認ください。

さいごに

どうだったかな? 推薦型入試とはどのようなものか、少しは理解が深まったんじゃないかな?
推薦型入試は、高校が求める生徒像に合う人や志望校に挑戦する機会を増やしたい人、どうしても行きたい学校がある人にはぜひうまく活用してほしい入試方式だ。
この記事を読んで推薦型入試に興味が湧いたら、行きたい学校や受験する学校が推薦型の入試を行っているかどうか調べてみよう。

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