『模試 復習のやり方』

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2022.09.01
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高校受験対策として、模試を受ける人が多いんじゃないかな。
「模試ってみんなが受けるから」と、流されて受けることになったけれど、そもそも何のために受けるんだっけ!?
そして、模試を受けたあと、何かすることはあるのか!? 
実は、模試を受けた後に復習することが、とっても大切なんだ。解説していくよ!

模試は何のために受けるの?

高校受験本番が公式戦だとすると、模試は「練習試合」なんだ。
本番ではないので、「合格」「不合格」は出ないよ。だから、点数や偏差値に一喜一憂する必要はないよ。満点を取る必要はないんだ。練習試合で負けても、公式戦で勝てばいいよね? 
そのために、「よかった・悪かった」だけではなく、「どこがどのようによかったか・悪かったか」を振り返って、次に向けて行動するために受けよう!

模試を徹底分析する!

模試は、いろいろなデータ分析をしてくれるよ。
志望校合格まであと何点必要だったのか、というデータや、正誤表に受験者の正答率を載せてくれるものまであるんだ。
もし、受けた模試に正答率が載っていたら、「自分が不正解なのに、ほかの受験生の正答率が高い問題(50%以上が目安)」を要チェック!
こういった問題は、「みんなができているのに、自分ができていない問題」なので、放置してはダメ! 優先して復習しよう。
逆に、「自分が不正解で、他の人も正答率が低い問題(20%以下が目安)」は「みんなできない」から、差がつきにくいとも言える。優先順位はさげていいよ。
ほかにも、「数学の空間図形には自信がある」「国語の古文が苦手だ」と自分で思っていても、それはあくまで「自分でそう思っている」だけかもしれない。
こういった思い込みがないかも、模試から、真の実力を明らかにすることができるね。
こんなふうに模試の結果をしっかり読み込んで、自分のデータを客観視しよう。

模試を受けっぱなしは意味がない! 復習するメリットとは?

模試は受けたあとが本番! と言っても過言ではないんだ。
受けたあとに返ってくる結果をもとに、復習をすると効果的なことが3つあるよ。

1.弱点・改善点を見つけることができる
模試の結果を振り返ることで、自分の弱点を把握することができるよ。
どの科目や分野で得点が低かったのか、どのような問題で間違えたのかなど、具体的にわかるね。そうすると、改善点を考えることができるんだ。

2.計画の立て直しができる
模試の結果をもとに、弱点・改善点を見つけたら、自分の学習計画を見直すことができるんだ。
もっと英語の長文読解問題の対策が必要だな...と思ったら、優先してそれに時間を使えるように計画を立て直そう。

3.自信をつけることができる
あまり偏差値や合格確率に一喜一憂するのもよくないけれど、実際に模試で得点が伸びたり、弱点が改善されたりすると、自信をつけることができるよね。
毎回の積み重ねが自分の自信につながることもあるから、得点が伸びたときは素直に喜ぼう!

模試の結果が返ってきたら、点数や偏差値を見て終わり...ではなく、次へつながる復習をしよう!

【教科別】模試のおすすめの復習のやり方

模試の復習のために、復習ノートを作ろう! 復習ノートは文字のとおり「模試を振り返って、復習する」ことに特化したノートだよ。そして、
・「解けなかった問題を解き直す」
・「解けてた問題であっても、解説をしっかり読み込む」
・「時間をあけて再挑戦する」
この3つが、どの教科にも通じる大事なポイント。
模試は、入試問題も参考に作られていることが多いので、一度模試で触れた問題は、必ず正解できるようにするのが、合格への近道だよ。
教科ごとに復習ノートの作り方を、紹介していくよ。参考にしてみてね。

英語

・間違えた、意味のわからなかった単語を書きうつす
模試で出た単語でわからなかったものは復習ノートに英単語とその意味を書こう。すると、そのページは自分だけのニガテ厳選単語帳になるよ!

・間違えた問題の日本語・英語を書きうつす
とくに文法問題では、どこが解けなかったのかを明確にする必要があるよ。
時制の違いを見逃していたのか、動詞の活用を間違えてしまったのか、何が原因で間違えてしまったのか、日本語の意味と一緒に一文単位で書きうつそう。
正しい英文にできたら、音読することもおすすめだよ!

・長文問題を精読する
ノートとは直接関係ないけれど、模試を解いているときは、時間配分を気にした中で問題に必要な場所はしっかり読んだけど、ざっと読み流したところもあるはず。
復習するときには時間制限なしにじっくり英文を読んで理解しよう。そのときに、和訳をもらえていればそれと照らし合わせて確認するといいよ。

英語はまったく同じ単語・文章が次回も出ることはないけれど、この基本的な内容の復習をしておけると、確実に力が積みあがっていくよ。

数学

数学は間違えた問題を、完全に解答できるようすることが重要だよ。
計算ミスが原因で間違えたのか? そもそも公式や解法を覚えていなくて解けなかったのか?
しっかりと分析しよう。問題が解けなかったものがあったら、それをしっかり解き直そう。
ノートを広く使って丁寧に復習していこう。図形の問題などは模試の問題をコピーして貼ってもいいよ。
数学は類題が出題されることも多いため、復習ノートの効果が出やすい教科っていえるよ。

国語

英語と同じように復習をしよう。
・間違えた漢字を書きうつす
間違えた漢字を正答を見て正しく書きうつそう。
自信がもてるまで何度も書く練習をして、しっかり定着させよう。

・古文や漢文や文法問題は間違えたところを書きうつす

・現代文の文章問題の解き直し

模試は制限時間との闘い。時間に余裕がなくてできなかったところが見えてくるはず。
復習するときは時間に制限を設けず、じっくり読み解こう。なんとなく選んでしまった選択問題はなかったかな?
ノートに改めて整理して、きちんと自分の中で根拠をもって答えられるようにしよう。

理科

理科は物理・化学・生物・地学どの単元でも暗記と計算があるね。
暗記分野では、間違えた問題だけではなく、そこにまつわる関連知識を教科書や参考書を使用してまとめるようにしよう。

計算分野では、数学のように見開き1ページにつき1問書いて、解く過程や解答をしっかり書き込んでいこう。
そのとき、自分がわからなかった式や計算の内容を赤ペンで書くなど、自分のニガテな箇所がどこなのかわかるようにしよう。

社会

社会は暗記事項が多い科目だよね。暗記抜けがあった部分は、そこだけではなく周辺知識まで復習ノートに書きこもう。
そのときに、問題と答えをセットで書くようにしよう。ページの真ん中で折って、答えを隠せるようにすると、自分だけのニガテ厳選暗記BOOKを作ることができるよ。

また、知識をもとに自分の考えやわかることを記述する問題もあるよね。こういった問題はただ暗記するだけでは答えられない。出来事の背景や原因、与えた影響など、複合的に内容をまとめよう。

次回までの目標を決めて、それに向けた計画を立てよう!

次に模試を受ける予定は立っているかな?
模試は1回のみではなく第2回、第3回とスケジュールが組まれていることが多いよ。
同じところが主催している模試を続けて受けると、前回の結果もあわせて成績表を出してくれるので、自分の実力の推移がわかりやすくなるよ。
まずは、予定を立てよう!
それは1か月後かな? 3か月後かな? 次の目標を具体的に立ててみよう。
結果を見て分析した内容、復習ノートで反復練習した内容を生かして、たとえば「数学は平均点+10点以上を目指す」「理科の生物分野での得点をのばす」など、具体的に考えてみよう。
そして、そのためにどんな勉強を進めればよさそうかな?

このように、模試を活用して
・「次の目標を立てる(Plan)」
・「目標にしたがって学習する(Do)」
・「目標点がとれたか確認をする(Check)」
・「振り返りを行い、対策する(Action)」
というPDCAサイクル を作っていけるとベスト!
「模試で自分の弱点を明確にし、その復習で弱点を強みに変える」
そこまでできるようになれば、勉強の効率が何倍もアップして、モチベーションアップにもつながるよ!

さいごに

受験勉強に欠かせない、模試。
入試本番に向けて、試験慣れをするのにも大事な役割を持つ模試。
「返却された結果をきちんと自己分析すること」「しっかりと復習をすること」これが、模試の効果的な使い方。
復習していて、自力でわからないことがあったらすぐに学校の先生に質問しよう。これらを意識して、徹底的に使い倒すのが成績アップへの近道だよ!

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