『聞き間違いが面白い! 間違えやすい言葉や職業』

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2021.08.01
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まだまだマスクなしで生活できる日々は先の話かもしれないね。
もうずいぶんこんな感じだからマスク越しの会話にも慣れてきたけれど、やっぱり音がくぐもるので聞き間違いが多いんだよね。
もちろん、マスクなしでも聞き間違いやすい言葉もある。
「ひろい(広い)」「しろい(白い)」
「いちじ(一時)」「しちじ(七時)」
「さかな(魚)」「たかな(高菜)」
「さとうさん(佐藤さん)」「かとうさん(加藤さん)」
「わらう(笑う)」「あらう(洗う)」
「あくしゅ(握手)」「はくしゅ(拍手)」

なんかは聞き間違いやすい日本語の筆頭だよね。
ネット上ではもっと笑える話もあって、「ゴディバのチョコを買ってきて」と言われたのを聞き間違えて「ゴリラのチョコ」を買ってきて怒られたり、食堂で「あぶりサーモン丼大盛り」を頼んだら店員さんがいきなり「さあ問題です!」と大声で叫んだので、クイズ番組でも始まるのかとおもいきや「サーモン大です」と厨房に注文しただけだった、など。
いやそれ、ネタだろ? くらい聞き間違いの事故が起こっているらしい(笑
鮭の写真
なぜこんな聞き間違いがおきるのかな?
それは相手の態度から「話すであろう言葉をある程度想像してしまう」ことに原因があるらしい。相手の表情によって、この人はこんなことを言うんじゃないかと構えを作って聞くので、怒った顔で言われたら怒ったような言葉を聞いてしまう。そして聞き間違えてしまうのだそうだ。
すると、「ゴディバのチョコを買ってきて」と頼んだ人はいかにも「ゴリラのチョコ」を頼みそうな人なのだろうか? 「さあ問題です!」と叫んだ店員さんはいかにもクイズを出しそうな人だったのだろうか。ううーん、聞き間違いって奥が深―い。

まぎらわしい日本語


聞き間違いのほかにことばの使い方で間違えていることも多い。
例えばきみは「煮詰まる」という言葉をどういうときに使うだろう?
授業中、班に分かれて議論して、なにか提案をしなければならないのに
「考え続けたけれど、アイディアが浮かばない」状態で使っていないかな?
ブッブー!
「煮詰まる」は本来「議論や意見が出つくして、結論が出る状態になる」ことだよ。結論が出る寸前に用いるのが正解で、「アイディアが浮かばない状態」とは真逆なんだね。
「的を射る(いる)」もおとなでさえ正しく使えていない日本語の一つ。
ひょっとしてきみも「それは的を得た発言だねえ」なーんてはずかしい使いかたをしていないかな?
うまく要点をつかむことを表現するなら「的を射る」が正しい。ピッタリ目標に当てることから転じた意味だ。
「的を得る」の間違いは、たぶん「当を得る」と混同されているんだと思うんだけど、「当を得る」は道理にかなうこと、筋が通った話の意味なので、「的を射る」とはビミョーに、というかずいぶん意味が違う言葉なんだけどね。
職業についても勘違いしていたり、どんな違いがあるのか多くの人がわかっていないものがある。そのうちのいくつかをお伝えしよう。

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システムエンジニアとプログラマーの違い


やっぱりこれからはアプリとかゲームの世界が将来性ありそうだから、「システムエンジニア」なんていいなあ、って思っていた。
あれ? 待てよ? 「プログラマー」って職業もあるじゃない? 「システムエンジニア」と「プログラマー」の違いってなに?そんなふうに感じたことはないかな? 二つの違いってわかりにくいよね。 実は「システムエンジニア」とはアプリやゲームを作るとき、「設計図」をつくる仕事。
システム開発は、要件定義⇒設計⇒製造⇒試験という流れで進む。
システムエンジニアが担当するのはそのなかの要件定義~設計の部分なんだね。要件定義ではシステム全体の仕様を決め、その後、基本設計、詳細設計においてシステムの細部を設計していくよ。
そして「プログラマー」はその設計図にしたがって実際にプログラムを組んでいく職業を指す。設計書には必要最小限のことしか書かれていないので、指定された動作をどのようなプログラムで表現するかはプログラマーの力量しだい。バグを発生させない、動作にかかる時間を短くするなど、達成するべき課題はとても多いんだ。
さて、今回はシステムエンジニアへのインタビューをしてみた。
進研ゼミのタブレットのなかに、いろいろなゲームのアプリがあるでしょ? それをつくったシステムエンジニアのかただよ。さっそくさっそく観てみよう!

記者とジャーナリストはどう違うの?


記者とジャーナリストというのも違いが分かりにくくないかな? 「なんとなくジャーナリストのほうが偉そう」なんて思っているかもしれないね。
ジャーナリストとは独自の見解で情報を提供する専門家のことをいうよ。
ジャーナリストの仕事は、専門分野のさまざまな情報を取材して、報道記事として提供することだ。
日本では記者とジャーナリストを同じ職業として語られるケースもあるけれど、本来、記者は主観や意見を入れずに現状をありのままに報道する職業である一方、ジャーナリストはそれに加えて、自分の専門性を活かした独自の視点の解説や批評を加える。
海外ではジャーナリストというと独自の視点を持って主張を交えて報道する人のことをいうんだ。
だからジャーナリストには、時事的な話題に興味があり、それらを深く掘り下げていく探究心を持つ人、「私はこう思う」という独自の視点や意見を持っている人、それを伝えたい人に向いている。
また専門分野についてキーパーソンから深い話を聞き出す力も必要なので、コミュニケーション力が高くフットワークの軽い人が向いているみたいだよ。
もちろん文章を書くことが得意で専門分野の幅広い知識があることも必須だね。
今回は共同通信社の豊田祐基子さんにお話を聴いたよ。
豊田さんは日朝国交正常化交渉、憲法取材班、防衛庁、外務省、日本銀行担当記者を経て、2009年にシンガポール支局長。2015年から2018年までワシントン特派員として、オバマ、トランプ両政権の外交・安全保障政策を取材したそう。
とくにオバマ元大統領が、現職のアメリカ大統領としてはじめて被爆地の広島を訪問するときに同行、取材をしたんだ。さっそく観てみよう!

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ウエディングとブライダルってどう違うの?


結婚にからむ職業も「ウエディング」と言ってみたり「ブライダル」と表現したり分かりにくいよね。たとえば「ウエディングケーキ」、「ブライダルフェア」とかね。うーん、どう違うわけ?
似ているけれど、意味が違うこの二つを解説すると・・。

ウエディングとは

まず「ウエディング」という言葉は、そもそも「Wedd」という単語が語源。「保証・保証金・抵当」など、金融関係の用語だったそうだよ。
古い時代には結婚するときに保証金などが必要であった時期があったので「結婚式=保証金=ウエディング」となったようだ。
現在では「ウエディング」は結婚式当日のイベントや物を指すときに用いられる。例えばウエディングパーティー、ウエディングケーキ、ウエディングドレスなどだね。

ブライダルとは

ブライダルは「Bride(ブライド)」の意味である「花嫁」「新婦」と、「ale(エール)」つまり「ビール」が語源。
結婚式には昔からビールが欠かせないものだったんだ。そしてBrideとaleを組み合わせて「bridal(ブライダル)」といつしか呼ばれるようになったようだ。
語源からもわかるとおり、ブライダルは本来「花嫁」「新婦」を指していて、ブライダルエステ、ブライダルフェア、ブライダルブーケなど、花嫁に近い言葉に使われることが多いようだよ。
もしきみが「結婚式にたずさわる仕事をしたい」と思うなら、それは「ブライダル業界に入りたい」が正しい。ウエディングという言いかたをすると結婚式自体のことになってしまうんだね。
さて今回は、「完全オリジナルウェディング」を手掛けたブライダルコーディネーターさんに話を聞いたよ。
なんと、サッカースタジアムやキャンプ場で結婚式を挙げることもできるんだって!
ということで、そんなブライダルの世界を観てみよう!

化粧品とコスメってどう違うの?


きみは「化粧品」って言う? 「コスメ」って言う?
だいたい「コスメ」ってなんの意味かと言えば「コスメティック(COSMETIC)」を略した言葉で、意味は「化粧品」「化粧用の」「美顔[髪]用の」だから、同じことを日本語と英語で言っているに過ぎない。
でも日本での使われかたは、「化粧品」はブランドもので高価、「コスメ」は安いというイメージで使われているようだよ。
たしかに化粧品というとデパートで売っているイメージ。一方コスメは「コンビニコスメ」「プチプラコスメ(プチプラ=プチプライス=安いの意)」などの使い方がされるよね。
では、コスメとスキンケアの違いは?
コスメや化粧品にはメーキャップ、ヘアケア、ボディケアなどのカテゴリーがあり、スキンケアもそのカテゴリーの一つ。慣れない言葉はその使いかたを間違えないように概念や位置付けを調べておこう。
そして、きみも使っているだろう「日焼け止め」も化粧品だって知っていたかな? 化粧品は、年齢や性別を問わない、意外ときみの身近なところにあるんだ。
今回は、そんな化粧品を通じて活躍する資生堂の二口明香里さんにインタビューしたよ。さっそく観てみよう!
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2021.08.01

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