音楽教室講師の仕事内容は?
音楽教室講師の仕事内容は?大学は音大?
音楽教室講師は、音楽を通して感性や才能を伸(の)ばす専門家
音感を身につけさせ、子どもの豊かな感性や才能をのばそうという目的で、全国に音楽教室がつくられています。
そこで指導をしているのが、音楽教室講師です。ふつう音楽教室は、年齢(ねんれい)や学ぶ内容、目的によってコースが分かれています。
たとえば、幼児向けのコースでは、遊びながら音楽の基礎(きそ)を身につけさせます。小・中学生向けのコースでは、専門の楽器の演奏を本格的に学ばせていきます。
また、音楽を楽しみたい社会人に対しては、技術を高める指導やサポートをします。
グループレッスンや個人レッスンなどレッスン形態もいくつかあります。
音楽教室講師はどんな働き方をするの?
音楽教室講師の働き方は?コースやレッスンによっても違(ちが)う?
・楽器メーカーなどの音楽教室に所属する
音楽教室講師は、企業(きぎょう)や個人の運営する音楽教室に所属して働くのが一般的(いっぱんてき)です。
その場合、週に何日働くかなどを、話し合って決めます。働く日数や時間で収入や勤務時間は変わってきます。
実力があり、人気が高まれば、教室をかけもちしたり、フリーランスとして複数の教室と契約(けいやく)したりすることも可能です。
・自宅などで独立開業する人も
経験や実績を積み、独立して自分の教室を運営することも可能です。
その場合は生徒の募集(ぼしゅう)から運営、事務や経理など自分で行っていく経営のスキルも必要となります。レッスン会場を借りたり、自宅で教室を開いたりします。
音楽教室講師はどんな人に向いているの?
音楽教室講師には音楽の知識、楽器の演奏力がある人が向く
音楽についての専門的な知識があり、楽器が演奏できたり、歌を歌えたりといったその分野についてのすぐれた力を持っていることは絶対条件です。
音楽教室講師には、生徒と上手に接し、指導できる能力が求められます。
さまざまな性格の生徒に、音楽の楽しさを教えていくためには、楽器や歌の技能だけでなく、教える技術も磨(みが)かなくてはなりません。
音楽教室講師の将来展望は?
音楽教室講師の将来展望 今後は大人の生徒が増える
子どもの数は年々減ってきており、音楽教室の数も生徒の数も減ってきているようです。
ただし、音楽を通して子どもの感性や才能をのばすという考え方は、一般に広く伝わっています。
また、近ごろは音楽を習いたいという大人が増えています。音楽教室講師は、これからも必要とされるでしょう。
音楽教室講師にはこうすればなれる!
音楽教室講師になるには音楽大学卒業程度の実力が必要
企業などが運営する音楽教室の講師になるには、音楽大学卒業程度の実力が必要です。
そのため、音楽大学や音楽の専門学校を卒業した後、それぞれの団体の講師採用試験を受けるのがふつうです。
また、自分で教室を開くこともできますが、場所や資金を確保したり、生徒を集めたりと、スムーズに運営・経営するセンスも必要です。
・音楽教室が開く講師養成コースもある
大手の音楽教室などが、独自に講師養成コースを開いていることもあります。
音楽大学には行っていないが音楽を教えたいという熱意のある人、音楽大学を出たが専攻(せんこう)以外の楽器にも挑戦(ちょうせん)したいという人などに門戸が開かれています。
楽器の演奏力や指導力のほか、音楽の知識や理論、聴音やソルフェージュ(楽譜を読むことを中心とした基礎訓練)、伴奏(ばんそう)付けなども学びます。
・音楽教室の講師選考試験の内容や応募(おうぼ)条件は?
大手の音楽教室の場合、応募条件としては音楽大学や音楽短期大学、または保育・教育系の大学や短期大学の卒業生または卒業見込み、あるいはそれと同程度の実力を有していることなどが挙げられます。
選考試験は楽器や作曲などの実技、自由曲の演奏、音楽理論の筆記試験、論文、面接などがあります。