演技で作品の世界を表現し、人々をひきつける芸術家です。
ひと口に俳優と言っても、その活動する分野は、舞台や映画、テレビといろいろです。
一つの劇団に入り、その劇団の芝居だけを演じる舞台俳優もいますが、今ではテレビや映画など、さまざまな場に出演する俳優の方が多数をしめています。
いずれにせよ、仕事の基本は、台本に従って演技し、多くの観客や視聴者をひきつけることです。
監督を中心に、ほかの俳優、スタッフらと協力して一つの作品を仕上げるため、打ち合わせやリハーサルなどをくり返し、本番にのぞみます。
劇団やプロダクションなどに所属して活動します。
俳優になるためには、まず劇団かプロダクションに所属するのが一般的です。
劇団の場合、小さな劇団ほど役を得るチャンスは多いようですが、それだけでは生活できないと覚悟しなければなりません。
プロダクションは、有力な新人は会社をあげて売り出しますが、多くのその他の新人は、さまざまなオーディションを受けて役をつかみとることが最大のチャンスとなります。
出演料は、大物の俳優の場合は映画1本で数千万円に及ぶことがある一方で、かけだし俳優の場合は数万円と、個人によって大変大きな幅があります。
俳優としてだけでは食べていけず、アルバイトで生活費をかせぎながら芝居を続ける人もたくさんいます。
制作側から次々とオファーされるような売れっ子俳優は別ですが、ふつうは、一つの仕事が終わるとオーディションなどを受けて、次の役を探さなければなりません。
人気俳優ともなると、寝る時間も十分に取れないほど忙しく仕事をこなすことも珍しくないようです。
俳優に際立った個性や演技力が必要なのはもちろんですが、仕事の内容によってスタジオ、国内、海外など仕事先が変わったり、真冬に真夏のシーンを撮影したりすることもあるので、体力も重要な要素になってきます。
チャンスを逃さないという強い精神力も必要と言えます。
売れればスター。さらには国際的俳優の道も。
俳優として売れるかどうかは才能と運に大きく左右されます。こればかりは売れることを夢見て努力あるのみです。また、国際的に活躍する日本人俳優はまだ少数ですが、世界を見れば夢は広がります。
劇団かプロダクションに所属し、チャンスをつかみましょう。
俳優になるための道は、大きく分けて二つあります。
一つは劇団に入ることです。
正統派の芝居を上演し続けているところもあれば、ミュージカルなど音楽劇が中心のところもあり、それぞれ個性があります。
まずは自分の好みや個性に合った劇団を見つけることが先決です。
もう一つは、大手プロダクションの養成コースに入ることです。
そこで才能を認められれば、そのまま所属俳優になることもできます。