【H1】中学生 体重を減らす方法 みんなの平均は?
小学校のときは気にならなかったけど、最近は気になる「ダイエットに挑戦!」「〇kg減る!ダイエット法」「〇〇ダイエット」とかのあちこちに踊る「ダイエット」の文字。ついつい気になっちゃう...という人もいるかもしれない。「〇〇ちゃんと比べて足が太い気がする」「モデルさんみたいな体型になりたい!」そんなふうに自分をだれかと比べて落ち込んだり、だれかの体型にあこがれて「よ~し、私もダイエット!」そう思ったキミ、ちょっと待って。本当にキミの体にはダイエットが必要?
【H2】中学生の平均体重を公開!
「ちょっと太っている気がする...」そんなふうに感じることがあったら、客観的にダイエットが必要な状態なのかどうか、まずはきちんと確認してみよう。その目安のひとつとなるのは平均身長と体重だ。
【h3】女子
まずは女子の場合。2021年度の「学校保健統計」のデータで年齢別の平均身長・体重を確認してみよう。キミのクラスにも、背が高い子もいれば小柄な子もいるはずで、そういう様々な体格のみんなの「平均値」であって「この体重を超えていたら重い」という意味ではないということを忘れずに。ちなみに、( )は前年との差だ。
12歳...151.9㎝(0.0) 43.8kg(+0.1)
13歳...154.8㎝(-0.1) 47.3kg(+0.1)
14歳...156.5㎝(-0.1) 50.1kg(+0.2)
【h3】男子
男子も見てみよう。男子は12歳と14歳で平均身長が10cm以上、体重も約10kg違うんだね!これぞ成長期。
12歳...152.8㎝(+0.1) 44.2kg(+0.2)
13歳...160.0㎝(+0.2) 49.2kg(+0.4)
14歳...165.4㎝(+0.1) 54.1kg(+0.1)
【参照:令和元年度学校保健統計調査(学校保健統計調査報告書)】
https://hanakomama.jp/lifestyle/124954/
【H2】ダイエットの必要ある? 「肥満度」を知っておこう
*BMIは成人以上に使う指標で、子どもは「ローレル指数」「肥満度」を使うようです。
「平均値じゃよくわからない。私にダイエットは必要なの?不要なの?」そんなふうに思ったキミには、もうひとつの目安を紹介しよう。ちょっと計算がややこしいけれど、子どもの肥満を評価するために使われている方法で「肥満度」というもの。
BMIという言葉も聞いたことがあるかもしれないけれど、それはオトナの肥満を判定するための指標で、成長過程にある子どもは「肥満度」というもので評価するんだ。早速見てみよう!
肥満度(%)=(実測体重―標準体重)÷標準体重×100
計算に使う「標準体重」は、文部科学省の学校保健統計調査報告書(2000年)のデータに基づく年齢・性・身長別標準体重だよ。求め方はコレ!
標準体重=A×身長(cm)ーB
【女子】
A B
12歳...0.796 76.934
13歳...0.655 54.234
14歳...0.594 43.264
15歳...0.560 37.002
【男子】
12歳...0.783 75.642
13歳...0.815 81.348
14歳...0.832 83.695
15歳...0.766 70.989
さあ、計算結果は出たかな?いよいよ判定だ!ドキドキ...
【判定】
20%以上...軽度肥満
30%以上...中等度肥満
50%以上...高度肥満
さあ、どうだったかな?
【H2】基本は「食べてやせる」
自分は太っているわけではない、と数字ではわかった。でも、どうしても「もうちょっと見た目をスッキリさせたい」という人もいるかもしれない。そんなときはどうすればいいのか教えよう。それは「脂肪を筋肉に変えろ!」「食べてやせろ!」だ。
「それができきれば苦労はしないよ!」っていう声も聞こえてきそうだけど、成長期のキミたちは体を作るためにたくさんの栄養素が必要だから「食事を抜く」のは絶対NG。だから、食生活は乱れさせちゃダメ。「ご飯はきちんと食べて、カロリーの高いお菓子や食事の食べ過ぎを減らす」のがベストな方法なんだ。
1食抜いて体重が減ったとしても、それは「水分」が減った分であることがほとんどで痩せたのとは違う。それに、食事を抜くようになると、体は「次に入ってきた栄養はしっかり取りこめ!」とスタンバイ、太りやすい体になってしまう...ということを覚えておいてね。
【H2】運動と生活リズムが大切
太る原因は、「体に取り込んだカロリー」の方が「基礎代謝量+活動量」より多くなることだ。だから「食べても太らない」ためには筋肉をつけて「基礎代謝量」を増やすことが必要。運動量が減っているな...という自覚がある人は、家でもできるエクササイズに挑戦してみたり、友達や家族を誘ってジョギングしてみたりするのはどうかな。
そして実は「規則正しい睡眠」も、スッキリした体を維持するのに効果的!「寝ている間に成長ホルモンが出る」というのはキミも知っているかな?実はその成長ホルモンには、体内の脂肪を分解したり、筋肉を増強させたりする働きもあるんだ。
オトナ向けのダイエット方法は、成長期のキミたちの体には負担がかかることがあるから要注意と覚えておこう。どうしてもダイエットをしたいという人は「お菓子よりごはん!」「食事制限じゃなくて運動!」という気持ちでトライしてみてね。
ダイエットに興味を持ったキミにぴったりな仕事
「やせているからきれいに見える」という考え方はもう過去のものになりつつある。新しい時代のファッションを生み出していきたいキミは「ファッションデザイナー」を目指してみてはどうかな。体に必要な栄養素や食事のバランスに興味があったら「栄養士」について調べてみよう。運動で身体を引き締める方法を知りたいというキミは「パーソナルトレーナー」が向いているかも。
どんな仕事かな?と思ったら「ミライ科」を見てみてね!(職業名をクリックしたら見られるよ!)