きくかくえがく -東京のふるさと・自然公園-

きく・かく・えがくとは?

ぼく・わたしのミライナビ

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きく・かく・えがくって何だろう?

檜原村をきくかくえがく

今回の目的は、檜原村に暮らす「名人」の話を、聞いて書く、描くこと。
聞き書き取材のやり方を大学生から学びながら、自然の中で生きる人に取材しよう!

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森林体験

林業の現場を見学・体験!

檜原村で江戸時代から続く田中林業。
サッカーコート700面分の広大な山々を育てる田中さんに、実際の林業の現場を見学・体験させてもらいました。

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聞き書き取材の準備をしよう

名人への質問を考えよう!

名人5人のプロフィールをもとに、質問を考えて箇条書きにしよう。
考えた質問をふせんに書いて、テーマごとに分類。
取材練習をして、質問の掘り下げ方を知ろう。

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5人の「名人」
に聞き書き取材をしよう
檜原村に生きる5人の「名人」へ、
中学生が聞き書き取材。
森の話を聞き山の営みを感じよう。

  • 山林家の名人田中 惣次 さん(71歳)

    江戸時代から続く、田中林業の14代目。天皇杯も受賞した日本一の山林家として檜原村の森を守る。
     

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  • 山林家の名人野村 康夫 さん(89歳)

    農業と林業を70年ほど前から始めて、現在も行っている。戦後、田中林業に就職し、造林間伐などの育林作業に携わる。

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  • 川と木材の名人野村 正雄 さん(65歳)

    中学生のころから漁協の組合員となり、現在は支部長として川の清掃や監視、釣りなどをする。家業として檜原村で建築会社を経営する。

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  • 山荘の名人岡部 里久子 さん(93歳)

    三頭山荘という旅館の元女将さん。戦後から三頭山荘を切り盛りし、多くの登山客や観光客をもてなしてきた。
     

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  • 神事に詳しい名人鈴木 留次郎 さん(72歳)

    檜原村役場に42年勤めた後、観光協会に勤務。御とう神事という天下泰平・五穀豊穣・無病息災を祈願する行事を行う春日神社の総代を務める。

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「名人」の話から、持続可能な社会について考えよう

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森林に関わる問題について考えよう

持続可能な社会とは、「地球環境や自然環境が適切に保全され、将来の世代が必要とするものを損なうことなく、現在の世代の要求を満たすような開発が行われている社会。」と言われています。
2015年9月に国連サミットで採択された、「SDGs(エスディージーズ)」=「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の17のゴールのうち、森林に関わる問題について、檜原村の「名人」の話から考えてみよう。

持続可能な社会をつくるために、私たちができることを投稿しよう 掲示板に投稿する 持続可能な社会をつくるために、私たちができることを投稿しよう 掲示板に投稿する

未来に向けて、森を守るためにできることについて、「名人」の話を聞いて、キミが考えたことを投稿しよう。

  • 例)日本の木材でできた製品を買うようにして、日本の林業が盛んになるようにする。
  • 例)たくさんの人が森の現状について知り、森林ボランティアに参加するようになるといいと思う。

檜原村をきくかくえがく影絵芝居による発表会

  • 日程:3/21(木)春分の日
  • 会場:東京都内を予定
  • 定員:100名

子どもたちの取材結果を物語化。
プロの影絵師川村亘平斎さん音楽家田中馨さんが、
子どもたちと共に影絵芝居の発表会を行います。

<参加方法>
発表会はどなたでもご観覧いただけます。参加される方が多数の場合立見になることがあります。

<お問い合わせはこちらまで>
info@kikigaki-jr.net
(きく・かく・えがく〜東京のふるさと・自然公園〜事務局 担当:工藤)

影絵作家川村 亘平斎さん

1980年、東京生まれ。インドネシア共和国・バリ島にのべ2年間滞在し、影絵人形芝居【ワヤン・クリット】と伝統打楽器【ガムラン】を学ぶ。

音楽家田中 馨さん

得意なのはコントラバスとエレキベースと曲作り。2011年まで、SAKEROCKのベーシストとして活躍。

きくかくえがく -東京のふるさと・自然公園-

都内の中学生が、東京都の檜原村に2泊3日で訪れました。
森で働く、暮らす「名人」を訪ね、その知恵や技、人生を“聞き書き”取材しました。
持続可能な社会のつくりかたを「名人」に学び、感じたワクワクや感動を、表現して伝えるプログラムです。

プログラム主催:「きく・かく・えがく~東京のふるさと・自然公園~」実行委員会(東京都/檜原村/NPO法人共存の森ネットワーク)

協賛:東京ガスグループ「森里海つなぐプロジェクト」

協力:株式会社ベネッセコーポレーション 進研ゼミ中学講座

助成:(公社)国土緑化推進機構 緑の募金

後援:あきる野市、青梅市、奥多摩町、日の出町

檜原村をきくかくえがく

  • 今回の目的は、檜原村に暮らす「名人」の話を、聞いて書く、描くこと。
    取材する「名人」は全部で5名。
    林業や漁業、観光など、檜原で長い間森とともに暮らしてきた人たちです。
    中学生と大学生がペアになって聞き書き取材をしました。

  • 聞き書き取材のやり方は大学生が教えてくれます。
    どんな体験ができるかな?
    どんなことを聞こうか?
    どんな物語があるのかな?
    想像をふくらませながら準備をすすめます。

実際に森の木を伐採してみよう

  • 檜原村で江戸時代から続く田中林業。
    サッカーコート700面分の広大な山々を育てる田中さんに、実際の林業の現場を見学・体験させてもらいました。
    伐採する木に縄をかけた後、ナタやノコギリを使って実際に木を切り倒しました。
    1本の木を切ることで、その部分に光が入るようになり、森の景色が変わることを実感できました。

名人への質問を考えよう!

  • ふせんに聞きたいことを書いて、テーマごとに分類したり、質問の順番を考えたりします。
    名人へのいろいろな質問を用意して、おもしろそうだ!と思った話はどんどん深堀して聞いてみよう。
    仕事のやりがいって?
    1年間のスケジュールを聞いてみようよ
    あっ、もっと聞きたいこと思いついた!

山林家の名人田中 惣次さん

  • うちは、代々「惣」の字が付く名前なんだよ。林業はつないでいかないといけない職業なんでね。
    苗木を背負って上がるのは大変大変。山仕事で苗木を200本背負って上に上がるんだけど、最後は目から火が出るようだったよ。
    (小さいころの夢は)生まれた瞬間から林業だよ。周りから、地域から、みんなから、林業をやるものと期待されていたんだ。じゃあよし!日本一の林業家になるって思ったんだよ。それで、天皇杯をもらって日本一になっちゃったんだよ。林業をやっているやりがいは、木が大きくなること、景観がよくなることだよ。お金だけじゃないんだよ。

山林家の名人野村 康夫さん

  • 農業と林業を両立させるのは難儀だね。
    これは、重い苗をのせて山に運び入れる「ショイバシゴ」。もう何十年も使ってるんだ。昔のことを考えると大変な仕事をしたもんだな、これで。これで杉の苗を200本背負って上がってな。
    苗を山に持っていくときは、苗が乾いちゃうからなるべく早く行くんだ。
    好きな言葉は「健康」。今こうやって仕事もできてみなさんとお話できて幸せだね。

川と木材の名人野村 正雄さん

  • 仕事の内容は、建築ですね。家を建てています。
    檜原の木を使って、大工さんとして加工から全部やっています。
    漁協に入ったきっかけは、昔は遊ぶものもなくって自然と川が好きになって、釣りをするようになったこと。
    秋川では、マス、ヤマメ、アユ、ハヤが釣れます。小さいころは、カジカという魚をとって、川で焼いて食べたり。
    自然豊かなこの檜原の木を使ってお客様に喜んでもらえるような家を建てるのが目標。

山荘の名人岡部 里久子さん

  • 旅館をはじめたのは、山登りの人がここまで歩いてくる時代。お客さんが、ここまで歩いてきて泊まるところがなくて、泊めてくれっていうのがはじまり。
    山菜は、かごをしょってとってきて、料理して、お客さんに出したの。ふきの葉を取ってきて佃煮にして出すとか、季節によってね。昔の人はよくこんなものが食べられると思ったよね。お蚕は現金収入になるから昔はみんなしたのね。このうちも家じゅうお蚕だらけ。マユで売るよりも生糸にして売ると倍になったの。

神事に詳しい名人鈴木 留次郎さん

  • 森づくり、道づくりは、檜原村のエコツーリズムという、檜原村のいいものを探して行こう、という事業のきっかけづくりになるわけです。例えば、今まであったものが使われない、埋もれている、隠れているものを掘り起こす、それが「宝探し」なんです。
    御とう神事という祭りは、446年か7年、ずっと続けている、3月1日から2日にかけての祭りです。
    三頭山という1500メートルの山の雪解け水が流れてくるような時期ですから、非常に川の水が冷たい、外の気温も寒い、そういった中で、ふんどし一丁になって川に飛び込んで体を清めるわけですよ。

森林に関わる問題について考えよう

  • 森林をめぐる問題
    経済的側面と環境的側面で考える持続可能な社会とは
    森林には、空気の問題、水の問題、二酸化炭素の問題などいろいろな問題がある。
    林野庁は、経済省庁だから、木を切ってそれを経済的に生かしていこうという方針。環境庁は、林業を一つの作業として、森林を守っていこうという方針。
    持続可能な社会とは、経済活動としての面と、環境的な面の両方を見ながら、うまく森林をつなげていこうということ。森林は、人間生活の場でもあり、動植物の生きる場でもある。

  • 地球規模で考える森林を守るためにできることとは地球規模で森林のことを考えなければならない。
    日本は世界第3位の木材の輸入国。外国の山を荒らして日本の木を温存するのか、という問題がある。
    1万年前に比べて地球全体で森林は3分の2になっている。
    その分、二酸化炭素を吸収するものが減っているということ。
    日本は少子化だけど世界は爆発的に人口が増えている。
    そうなったときに、どこで食料確保するかといったら、森林伐採してそこで増産する以外ないのだ。